更新情報とお知らせ

11月18日:姪の命と引き換えで目が覚めた妻の覚悟~福岡・二丈町立てこもり事件~
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11月12日:「お父さん」を惨殺した中国人留学生の罪と罰~大分・恩人殺害事件~
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11月9日:22歳元自衛官が見誤った故郷の誇り~宮崎家族3人殺害事件~
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11月9日:その涙に虹がかかるまで~名護市女子中学生暴行殺害死体遺棄事件~
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姪の命と引き換えで目が覚めた妻の覚悟~福岡・二丈町たてこもり殺害事件~

2002年9月16日

その日の朝、A子さん(当時41歳)は普段通りに朝刊を読もうとして、思わず息が止まりそうになった。
新聞の紙面に、A子さんの二丈町にある実家の写真が大きく掲載されていたからだ。
震える手を抑えながら紙面を読むと、15日の午後、男がA子さんの実家へ押し入り、A子さんの実母・B子さんと、その孫・志歩ちゃん(当時9歳)を人質にたてこもったと書いてあった。
そして、男は説得に一切応じておらず、現在に至るまで事態はこう着状態で、人質の安否が気遣われる、そういった内容であった。
A子さんはすぐさま警察に電話し、現地に向かう旨を伝えた。
A子さんは事情があって、その日までのおよそ20日間ほど、家族に所在を知らせていなかった。その事情とは、夫から身を隠し、離婚するためだった。

そして、その夫こそが、A子さんの実家に籠城している男であった。

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姪の命と引き換えで目が覚めた妻の覚悟~福岡・二丈町たてこもり殺害事件②~

迷走する一家

川村を捨てきれなかったA子さんは、自分たちの家がないということに気づく。
市営住宅を解約してしまっていたため、家族3人はとりあえず自動車に生活用品を積み込むと、各地を転々とした。川村には多額の借金まであり、手持ちの金だけが頼りだったが、行き先のあてなど全くなかった。
離婚を後押ししてくれた周りの人には顔向けできなかったし、川村の手前、A子さんがひとりで動き回ることもできなかった。

少なくても金があるうちはそれでもまだ良かった。
ラブホテルで寝泊まりし、それがダメなときは車内や公園にテントを張ったりもした。
だんだんと残金が乏しくなると、川村は窃盗をはたらいた。時にそれはひったくりにかわり、A子さんも手伝った。
川村がひとり歩きの女性や高齢者からバッグなどをひったり、逃げる。車で待機しているA子さんと落ち合って、逃走。
覚えているだけでも20回以上は行ったという。

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「お父さん」を惨殺した中国人留学生の罪と罰~大分・恩人殺害事件~

2002年1月18日未明

大分県杵築市山香町。
山間の畑が広がるのどかな集落で、高齢の夫婦が殺傷されるおぞましい事件が起きた。
殺害されたのは、建設会社を営む吉野諭さん(当時73歳)。背後から腰を一突きにされ、その刃先は腹部を貫通するほど深く差し込まれていた。
2階で寝ていた妻・恵美子さんは、一命をとりとめたものの、腹部を二か所刺され重傷であった。

娘の雅美さんは、父の死を病室の母親に告げることが出来ずにいた。
しかし、いつもまでも隠せるものでもないし、捜査上のこともあって伝える決心をする。
覚悟していたのか、夫の非業の死を知らされた妻・恵美子さんは、取り乱すこともなく、力なく頷いたという。

一片の落ち度も、ましてや他人から恨みを買うこともなかったこの夫婦に刃を向けたのは誰か。
犯人が逮捕された時、吉野家はさらに深い悲しみに打ちのめされることになる。

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「お父さん」を惨殺した中国人留学生の罪と罰~大分・恩人殺害事件②~

誤算

安をのぞいた4人は18日の深夜から、知人宅に集合して凶器などを車に積み込み準備を行った。
その途中で、再び段取りが変わる。
金は運転のみの役割のはずだったが、吉野さん宅付近まで来た時、張が
「3人(張、朴、少年)だけで押し入るより、もう一人いれば夫婦それぞれに2人つくことになるから、そちらの方が良い。金にも家に入ってもらいたい」
と言い出す。
これを安が金に通訳したところ、金も了承した。
その上で、吉野さんの車のカギが見つかり次第、外に出て車で待機するよう指示した。

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