個人的に遭遇した犯罪者の方々

私は松山に住んでいる。みかんと温泉と海と、本当にのどかで住みやすい場所である。

犯罪と言っても、過去に福田和子という超有名人がいる程度で、世間を震撼させたような大きな事件は起こってない。
もちろん、地元なので個人的に、地元的に大事件みたいなのはあるにせよ、知られている事件は少ない。
最近では、伊予市であった少女監禁暴行殺害事件はちょっとヤバかったかな。
いわゆる少年少女の事件ではあったけれど、そこに加害者側の母親の存在があったのもなんていうか尼崎の美代子の事件と近い気もして。

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更新情報とお知らせ

1月16日:「疑わしきは、罰せず」を貫いた法廷~広島・家族3人放火殺人事件~
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1月2日:そそのかした少女の母の、正気の沙汰~熊谷・男女4人殺傷事件~
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12月19日:親から手渡された地獄への片道切符~小山市・兄弟投げ落とし殺害事件~
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12月18日:親から手渡された地獄への片道切符~小山市・兄弟投げ落とし殺害事件~
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11月28日:思いつきで押した死刑判決へのピタゴラスイッチ~帯広市広尾町・幼児3人殺傷事件~
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11月27日:妻だけを生かした一家皆殺し男の「本音」~中津川・一家6人殺傷事件~
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11月22日:忌まわしき過去の清算と代償~山形・一家3人殺傷事件~
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「疑わしきは、罰せず」を貫いた法廷~広島・家族3人放火殺人事件~

2001年1月17日未明

広島市西区己斐大迫1丁目の住宅街に、火の手が上がっていた。
二階建てのさほど大きくはないその家は炎に包まれ、二階部分も赤く火の手が迫っていた。
驚いて飛び起きた近隣住民の耳に、ふと子供の声が聞こえた。
「おねーちゃーん!おねーちゃーん!」
この住宅には、中村小夜子さん(当時53歳)と長女が暮らし、そして小夜子さんの孫である彩華ちゃん(当時8歳)と、妹のありすちゃん(当時6歳)の姉妹が良く泊まりに来ていた。

住民らの脳裏に幼い姉妹の姿がよぎった。

間一髪逃げ出せた長女は助かったものの、焼け跡から小夜子さんと幼い姉妹の遺体が見つかった。

検視解剖の結果、彩華ちゃんとありすちゃんは焼死と断定されるも、小夜子さんは首を絞められるなどして火にまかれる以前に死亡していたことが判明、事態は放火殺人の様相を呈してきた。
しかし、犯人の手掛かりはなく、5年経ってもその事件は解決を見ていなかった。

2006年、詐欺容疑で逮捕起訴されていた男性が、その取り調べの過程でこの2001年の事件への関与を認めているとして、広島県警は殺人と現住建造物等放火の疑いでその男性を逮捕した。
男性は、亡くなった小夜子さんの息子で、同じく亡くなった姉妹の父親であった。

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「疑わしきは、罰せず」を貫いた法廷~広島・家族3人放火殺人事件②~

事件が男性にもたらした「利益」

そもそも男性がここまで疑われたのは理由があった。
男性は先にも述べたとおり、経済的に非常に困窮する人生を送っていた。職に関する面もあったと思われるが、証言台に立った妹によれば、以前から「だらしなさと狡猾」な一面を持っていたという。
妹は自分の名前で借金を作られていた。そればかりか、兄である男性の借金の尻拭いのために、実家の喫茶店で働いて得るはずの給料が全額貰えないこともあったという。
さらに、男性は事故も何度か起こしており、そのたびに母親にその後始末を押し付けたり、金をせびりに来ることもあったという。
A子さんと離婚して児童扶養手当をもらうという話が母親の小夜子さんの耳に入ったときは、小夜子さんはうんざりしたような顔をしていた。
夜も眠れず、ハルシオンを服用することもあったそうだ。

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