鬼畜の宴~群馬・赤城村男性リンチ殺害事件~

平成14年4月23日

「また行き会ったな。早く車に乗れや。」
早朝の群馬県渋川市の路上で、男性(当時39歳)は男らに声をかけられた。
男性が躊躇していると車から男らがおりてきて、男性を押さえ込み、そのまま車に無理やり乗せられた。
車はそのまま市街地を離れていき、北群馬郡榛東村へと移動した。そこの路上で男性は男らにこう凄まれる。
「お前、俺に金を借りて渡すって約束したろ。嘘ついてねぇで今日こそ金作ってこい」
男性は過去に、男らのうちの一人に言われるがまま、消費者金融で借金をしてその金を渡していたことがあった。
ただ事ではないと悟った男性はその場をやり過ごし、前橋市内の消費者金融までついていった。
そこで、「20万で許してやる」と言われて消費者金融の窓口へ行くよう命じられる。
男性はそこで警察に通報し、難を逃れた。

しかし、男たちはこれより前に、ひとりの男性を激しいリンチの末に殺害し、山中に遺棄していた。 続きを読む 鬼畜の宴~群馬・赤城村男性リンチ殺害事件~

鬼畜の宴~群馬・赤城村男性リンチ殺害事件②~

なぶり殺し

山中へ分け入ると、角田らはかわるがわる島村さんに暴行を働いた。
素手ではなく、こん棒のようなもので島村さんを滅多打ちにし、それぞれが疲れ果てるまでその暴行は続いた。
そして、一緒に連れてきた6歳の子供の目の前で、近場にあった重さ約70キロの丸太を信沢と七海が担ぎ上げ、もはや虫の息の島村さんの胸部めがけて投げ落とした、2度も。
さらに、その丸太の上に乗って飛び跳ねるなどした。
結果、島村さんは心臓破裂、肝臓破裂による内蔵損傷で死亡した。 続きを読む 鬼畜の宴~群馬・赤城村男性リンチ殺害事件②~

忌まわしき過去の清算と代償~山形・一家3人殺傷事件~

2006年5月7日

まだ夜も明けきらぬ午前3時55分。
山形県西置賜郡飯豊町の役場近くの民家から、女性の声で119番通報が入った。
「助けて!お父さんが殺される!」
尋常ではないその声に、すぐさま消防と警察が駆け付けた。
現場には、その家の主人であるカメラ店経営・信吉さん(当時60歳)と、その妻で看護師の秀子さん(当時55歳)、そして、夫婦の長男である覚さん(当時27歳)が血まみれで倒れていた。
秀子さんはかろうじて意識があったものの、信吉さんと覚さんは死亡していた。
襲われる理由が見当たらないとする中、約6時間後、近くの山中にある神社で血まみれで座り込む男が発見された。
男は、伊藤嘉信(当時24歳)。殺害された被害者家族とは親戚関係にあり、自宅も同じ組内に存在するほどの古くからの知り合いであった。

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忌まわしき過去の清算と代償~山形・一家3人殺傷事件②~

PTSD

裁判が始まり、当初から嘉信が覚さんに対して恨みを抱いていた、ということは知られていた。
しかし、それがまさか性的暴行であったとは、捜査関係者も思わなかったろう。
また、覚さんだけでなく父親の信吉さんまで殺害していることなどから、「両親を殺すつもりはなかった」とする嘉信の自白は信用できないとした。
弁護側は自白が逮捕直後の混乱の中で作成され、心身疲弊の状態で、なおかつ「あれだけのことになって殺すつもりがなかったのはおかしい」「信吉さんの胸部に深い傷がある以上、(殺す意図をもって)胸を最初から狙ったのではないか」などと言われたため、そうかもしれないと思うようになっての自白であり、信用できないとした。
しかし裁判所は、供述調書には嘉信の申し出で行われた訂正や、具体的なエピソードも記されていること、そしてなによりその殺意が形成されるに至ったきっかけから過程は、嘉信自身でなければおよそ語り得ない内容であることなどから、自白は十分に使用できるとした。

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