善き人の、誰も知らないためらい傷~桑名市・家族2人放火殺人事件~

平成18年2月13日

子どもたちが集団登校し始めた月曜日の午前8時。
畑が広がるのどかな桑名市長島のこの一帯では、冬の寒さの中、早朝から畑仕事に勤しむ人々の姿も見られた。
天気予報は、日中の気温が15度近くまで上がると告げており、冬独特の乾燥した一日になると予想された。

その日、男性はいつものように自身が栽培した野菜を市場へと出荷し、自宅に戻ってきた。
家には先週末から体調を崩している次男坊が寝ているはずだ。
家につくと、ふと、なにかにおう気がした。誰か朝から野焼きでもしているのだろうか。

男性は違和感を覚えながらも玄関の戸を開けた。

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青空~苫小牧・2児ネグレクト死体遺棄事件~

平成18年10月30日午後6時30分

すでに冬の寒さとなっていた北海道苫小牧市。10月第三週に入ってからは薄曇りの日が続き、最高気温は10度から13度となっていた。
この日も、日中は晴れていたものの気温は前日よりも3度低く、最低気温は4.1度と10月に入って最低気温を記録していた。

苫小牧市の中心部、旭町にある市営住宅。この一室で、母親はその日幼い兄弟を家に残したまま、帰らないと決めて玄関のドアを閉めた。

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青空~苫小牧・2児ネグレクト死体遺棄事件②~

残り物のチャーハン

愛美は男性に自分から別れを告げた形になってしまったこと、そんな事を言わなければもしかしたら復縁できたかもしれないという思いにさいなまれ、激しく動揺していた。

その上で、子どもたちのことなど考えていられない、いや、考えたくないしむしろ殺す以外に方法はないと真剣に思っていた。
しかし、さすがに自らの手で殺害してしまうことは躊躇われた。
首を絞める?包丁で刺す?愛美はいったんはそれも頭をよぎったが、目の前の幼い我が子を見て、とてもそんなことは出来ないと思った。 続きを読む 青空~苫小牧・2児ネグレクト死体遺棄事件②~

青空~苫小牧・2児ネグレクト死体遺棄事件③~

苫小牧という土地

この事件は、「ネグレクト」という言葉を広めたという意味で、大阪で2010年に起きた下村早苗の事件よりも先に衝撃を与えた事件である。

この事件では、完全に周囲をシャットアウトしていたわけではなく、愛美自ら市役所などに救いを求めていた。
事件直前の10月、そして、事件後の翌年2月である。
この10月の相談では、子育てに窮しているという「相談」だったのに、逆に支援を見直すといった話に及んでしまったことが愛美を遠ざけた要因とも言われた。
通常、養育など子育てに関する相談窓口は独立してあるべきところを、苫小牧市役所では児童扶養手当受給に関する窓口と兼用だったという。そうなると、単に相談に来ていただけなのに、その話の内容から受給要件を見しているかどうかの判断に話が及んでしまい、それでは本心を打ち明けられない、相談できにくいシステムになっている、と指摘する声もあった。 続きを読む 青空~苫小牧・2児ネグレクト死体遺棄事件③~

放浪家族の子殺しのはて~福井・次女虐待死体遺棄事件~

平成13年4月17日

仙台市太白区、東北自動車道仙台南IC付近で検問中だった宮城県警高速隊は、車検切れのステッカーが貼られた車を見つける。
その際、職務質問した男の免許が切れていることに気が付いた。
男が乗っていたのは石川ナンバーのレンタカー。車内には、女性と幼い子ども3人が乗車していたという。
さらに、男はこれまでに反則金を未納していることも判明していた。

高速隊員は、車内の状況や子どもたちの様子に不審な印象を受け、反則金の未納照会の際に家族構成を確認した。
「一人、二人、三人・・・」
高速隊員の顔色が変わる。この家族には、もう一人子供がいるのではないか。
無免許運転で逮捕したのち、男にそのことを問いただすと、男は「昨年の夏、次女が海水浴中に溺れ死んだので、処置に困って捨ててしまった」と答えた。
福井県警の捜査員らが、男が話した福井県河野村の国道8号線にある「道の駅河野」付近の草むらを探したところ、25メートルほど下った斜面に、幼児のものと思われる人骨を発見した。

しかし男は、捜査員に対し「殴ったら死んだ」という話もしていたのだ。

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