無関係の女性を焼き殺した男の安らかな死にざま~愛知・2女性ドラム缶焼殺事件~

2000年4月4日

愛知県瀬戸市北白坂と旧藤岡町の境にある山林内の空き地に、4人の男の姿と二人の女性の姿があった。
4人のうちの2人が、車からドラム缶をおろし、空き地内に並べて置いた。
時刻は午前2時40分。
両手足をガムテープで拘束された女性らは、もはや抵抗する気力もないほど怯え震えていた。
ドラム缶をおろした男らに対し、残りの二人の男が指示を出す。指示された男らはこわばった表情のまま、それでも指示通り二人の女性を用意したドラム缶の中に抱え上げて入れた。そして、ガソリン混合油を頭からかけた。
女性らはこれから自らの身に起ることに気づき、男らに懇願した。
「助けて!ちょっと私の話を聞いて!」「お願いします!!」
しかし、その懇願も男らに届かないと悟ったのか、女性は静かになり、そして念仏を唱え始めた。

南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏・・・

暗い森の中で、女性が自分のために唱えるお経が響いていた。

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無関係の女性を焼き殺した男の安らかな死にざま~愛知・2女性ドラム缶焼殺事件②~

「精子が出たらどうしよう(笑)」

空き地にドラム缶を二つ並べて、車から洋子さんらをおろした野村らは、牧田兄に対して「風呂に入ってもらえ」と言い、洋子さんと勝子さんをドラム缶内に入れさせた。
洋子さんよりも勝子さんが暴れていたため、野村は勝子さんが入ったドラム缶の蓋に角材をかませて開かないようにした。
洋子さんは観念したのか、冒頭の通りひたすらに念仏を唱えていたという。
しかし、そんな洋子さんの様子を見ても、野村は動じる気持ちは一切なかったと後に告白している。
”奇妙なことに、その言葉に私が感じたのは「うるせぇな、このオバハン」ということだけだった。深谷の女房はどんなに弁明してもムダと悟ったのか、急におとなしくなってしまった。そして、声を震わせ念仏を唱えだしたのである。だが、それを聞いても私には何の感情もわいてこなかった(引用元 フライデー2009年2月27日号)”

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無関係の女性を焼き殺した男の安らかな死にざま~愛知・2女性ドラム缶焼殺事件③~

4人の人生

4人の従犯は、なぜ最後まで川村と野村にいいようにされたのか。
裁判でなくても、誰でも思うだろう、なんで逃げないの、と。
裁判でもそれは検察が主張してもいる、野村は最後に4人に対して「本当に嫌なら来なくていいんだぞ」と、後戻りの橋渡しをしたと。
それでも、4人はその機会があったにもかかわらず誰一人逃げず、深谷さんを襲い、拉致に失敗するや無関係の妻とその妹を拉致し、本当に殺害してしまった。

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「お父さん」を惨殺した中国人留学生の罪と罰~大分・恩人殺害事件~

2002年1月18日未明

大分県杵築市山香町。
山間の畑が広がるのどかな集落で、高齢の夫婦が殺傷されるおぞましい事件が起きた。
殺害されたのは、建設会社を営む吉野諭さん(当時73歳)。背後から腰を一突きにされ、その刃先は腹部を貫通するほど深く差し込まれていた。
2階で寝ていた妻・恵美子さんは、一命をとりとめたものの、腹部を二か所刺され重傷であった。

娘の雅美さんは、父の死を病室の母親に告げることが出来ずにいた。
しかし、いつもまでも隠せるものでもないし、捜査上のこともあって伝える決心をする。
覚悟していたのか、夫の非業の死を知らされた妻・恵美子さんは、取り乱すこともなく、力なく頷いたという。

一片の落ち度も、ましてや他人から恨みを買うこともなかったこの夫婦に刃を向けたのは誰か。
犯人が逮捕された時、吉野家はさらに深い悲しみに打ちのめされることになる。

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「お父さん」を惨殺した中国人留学生の罪と罰~大分・恩人殺害事件②~

誤算

安をのぞいた4人は18日の深夜から、知人宅に集合して凶器などを車に積み込み準備を行った。
その途中で、再び段取りが変わる。
金は運転のみの役割のはずだったが、吉野さん宅付近まで来た時、張が
「3人(張、朴、少年)だけで押し入るより、もう一人いれば夫婦それぞれに2人つくことになるから、そちらの方が良い。金にも家に入ってもらいたい」
と言い出す。
これを安が金に通訳したところ、金も了承した。
その上で、吉野さんの車のカギが見つかり次第、外に出て車で待機するよう指示した。

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