男の罪を見つめた火の玉~宮崎・独居2女性連続強盗殺人事件~

平成13年11月26日

女性はその日、隣の家の灯りが朝になっても付きっぱなしになっていることに気が付いた。
夜遅くまで仕事をして帰宅し、疲れてそのまま寝てしまったのだろう、そう考えながらその家に入っていった。
勝手知ったるその家は、女性の53歳になる娘が暮らす家で、実家の隣という安心感からか、玄関に鍵がかかっていないこともあった。
電気を消そうと寝室へ向かった女性が目にしたのは、ベッドの上であおむけに倒れ、胸から血を流して息絶えた娘の姿だった。
殺害されていたのは橋田とし子さん。西都市内でスナックを経営していた。 続きを読む 男の罪を見つめた火の玉~宮崎・独居2女性連続強盗殺人事件~

男の罪を見つめた火の玉~宮崎・独居2女性連続強盗殺人事件②~

待ち伏せ

松田は11月25日午前3時、潜伏していた資材置き場の小屋から出た後、目についた倉庫やビニールハウスなどに忍び込んでは、防寒具や食料(ミカンなど)を次々盗んだ。
そして、橋田さん方の裏手に当たる空き家に入り込み、そこでまた計画を練っていた。
すでに橋田さんを殺害してでも金品を奪おうと考えていた松田は、凶器になり得るものがないか探していた。
ふと、自転車の車輪部分にあるスポークが目に入った。
松田は、この針金状の金属をどうにか加工すれば、凶器の代わりになるのではと考えた。 続きを読む 男の罪を見つめた火の玉~宮崎・独居2女性連続強盗殺人事件②~

男の罪を見つめた火の玉~宮崎・独居2女性連続強盗殺人事件③~

知的、精神遅滞への判断

松田は裁判で精神鑑定が行われた。
弁護側は、複雑な家庭の中において十分なしつけや愛情を受けずに育ったことでいわゆる社会規範を身に着ける機会を失い、くわえて養育環境や親からの遺伝的な要素によって知能検査は軽度の精神遅滞にあたる低さになっていたことを訴えた。
また、松田は4度の窃盗での服役の過去があるが、実は幼少の頃より盗癖があったのだという。それが理由で、小学5年生から中学までを養護施設で過ごすことになったのだ。
クレプトマニアという言葉が聞かれるようになり、罰よりも治療を受けさせることが優先されるとも言われているが、松田の盗癖はこのクレプトマニアとは違うようであった。
クレプトマニアは、成育歴なども大きく関係する病気であり、摂食障害との関連性も大きいもので、利益のために盗むのではなく、盗むために盗むといわれているが、松田の場合は完全に自己の利益のためである。

そして、盗むために、自己の利益のために殺人を犯しているので、全く別物だろう。
裁判でもこの盗癖についてはさほど重要視されていないように見受けられた。 続きを読む 男の罪を見つめた火の玉~宮崎・独居2女性連続強盗殺人事件③~

鬼畜の宴~群馬・赤城村男性リンチ殺害事件~

平成14年4月23日

「また行き会ったな。早く車に乗れや。」
早朝の群馬県渋川市の路上で、男性(当時39歳)は男らに声をかけられた。
男性が躊躇していると車から男らがおりてきて、男性を押さえ込み、そのまま車に無理やり乗せられた。
車はそのまま市街地を離れていき、北群馬郡榛東村へと移動した。そこの路上で男性は男らにこう凄まれる。
「お前、俺に金を借りて渡すって約束したろ。嘘ついてねぇで今日こそ金作ってこい」
男性は過去に、男らのうちの一人に言われるがまま、消費者金融で借金をしてその金を渡していたことがあった。
ただ事ではないと悟った男性はその場をやり過ごし、前橋市内の消費者金融までついていった。
そこで、「20万で許してやる」と言われて消費者金融の窓口へ行くよう命じられる。
男性はそこで警察に通報し、難を逃れた。

しかし、男たちはこれより前に、ひとりの男性を激しいリンチの末に殺害し、山中に遺棄していた。 続きを読む 鬼畜の宴~群馬・赤城村男性リンチ殺害事件~

鬼畜の宴~群馬・赤城村男性リンチ殺害事件②~

なぶり殺し

山中へ分け入ると、角田らはかわるがわる島村さんに暴行を働いた。
素手ではなく、こん棒のようなもので島村さんを滅多打ちにし、それぞれが疲れ果てるまでその暴行は続いた。
そして、一緒に連れてきた6歳の子供の目の前で、近場にあった重さ約70キロの丸太を信沢と七海が担ぎ上げ、もはや虫の息の島村さんの胸部めがけて投げ落とした、2度も。
さらに、その丸太の上に乗って飛び跳ねるなどした。
結果、島村さんは心臓破裂、肝臓破裂による内蔵損傷で死亡した。 続きを読む 鬼畜の宴~群馬・赤城村男性リンチ殺害事件②~