🔓被害を強調する妻と、佇むだけの夫の戯言~富士見町義妹殺害事件その③~

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咲の夫、そして被害者の兄

夫であるH氏は、五味家の次男である。先述の通り、長男は不慮の事故で亡くなっている。
H氏は介護の道を志し、夜勤などもしっかりとこなす真面目な人柄であることは間違いない。

その夫が、咲の裁判で驚くべき証言をした。
絵里子さんとはそりが合わず、また、高校生の頃タバコのにおいをめぐって口論となり、あげく絵里子さんの交際相手に怒鳴りこまれ、それ以来絵里子さんには関わらないようにしてきたという。
妹であるにもかかわらず、家を出ていた期間は絵里子さんの居場所も知らなかった。
咲とは専門学校時代に知り合い、同棲を経て結婚、娘が生まれたのち富士見町の実家へ家族で同居している。
絵里子さんが同居する以前から、妻である咲に対しては絵里子さんに良い感情を持っていないことを告げている。
H氏にとって、咲が殺害した絵里子さんは実の妹である。にもかかわらず、裁判ではっきりと、「妹より妻」と断言した。
さらに、これからも妻を支えていくともきっぱり述べている。
妻の犯罪は自分にも責任がある、だからこそ私は被害者の兄としてではなく、加害者の夫として生きると決めた、これらを聞けば、なんとできた夫であろうかと、咲の親族でなくとも誰もが目頭を熱くするのではなかろうか。

しかし私は感じてしまう、この夫の、その朴訥な皮の下にある本心が、咲をただひたすら思い自身の過ちを悔いているのではないということを。

【有料部分目次】
「娘の生活費」
頼れなかった夫
懲役10年。金づち1本没収。

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