母の名は、女~山形・村山市6歳男児殺害死体遺棄事件③~




葛藤

有美は実母に対し、新しい交際相手ができたことを告げられずにいた。
というのも、翔くんがまだ幼く普通よりも子育てに慎重さが求められるため、「再婚」については実母は反対していたのだ。
しかし有美としては交際の延長上には当然、再婚があるわけで、彼女なりの葛藤はあったに違いない。 続きを読む 母の名は、女~山形・村山市6歳男児殺害死体遺棄事件③~

母の名は、女~山形・村山市6歳男児殺害死体遺棄事件④~




「母として仇をとってやりたい」

板垣は平成15年12月22日に死体遺棄容疑で起訴、有美同様、のちの殺人罪でも起訴となる。

2月16日の初公判では、どこか心ここにあらずと言った風で、裁判長からの呼びかけに応じない場面もあった。
4月19日の第二回公判において、殺人罪の罪状認否については「死んでも構わないと思ったが、計画的ではない」と確定的な殺意を否認、弁護側も有美同様、未必の故意を主張した。 続きを読む 母の名は、女~山形・村山市6歳男児殺害死体遺棄事件④~

彼女が死んだ理由~倉敷市・11歳女児餓死事件①~

平成14年9月24日未明

岡山県倉敷市。
この町の県営団地の住民から、「団地の一室から異臭がする」と110番通報が入った。
倉敷署員が駆け付けたところ、1階のその部屋の布団の上で女児の遺体を発見。傍らには、母親とみられる女性が座り込んでいたが、この母親も激しく衰弱しているのが一目瞭然だった。
ふと、署員が台所に目をやると、蜂蜜の空き瓶が転がっていた。

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彼女が死んだ理由~倉敷市・11歳女児餓死事件②~




排除される女

一審では友里恵には家族がいたことが言及された。いわゆる天涯孤独の身ではなかったこと、また、友里恵自身、高校を卒業して信用金庫に就職するなど、知的な面でも社会的な面でも問題を抱えていたわけではなかったことなども挙げられた。
さらに、陽子さんの父親である人物から、養育費が振り込まれており、その通帳も当初友里恵が保管していたのだ。
残高はなんと340万円。おそらくだが、陽子さんの年齢と照らし合わせると、月々3万円程度がずっと振り込まれ続けていたのではないかと思われる。
にもかかわらず、それらに頼ることをしなかったのはなぜか。 続きを読む 彼女が死んだ理由~倉敷市・11歳女児餓死事件②~

彼女が死んだ理由~倉敷市・11歳女児餓死事件③~




優先された「自己の感情」

友里恵は裁判で、ことあるごとに「屈辱」「惨めな思い」を口にし、控訴審の最終陳述では、
「私と同じような人はいると思います。役所は本当に困った人を助けてほしいです。私と同じような人間をなくしてほしいです。私のような体になるのは私だけで結構です。」
と述べている。 続きを読む 彼女が死んだ理由~倉敷市・11歳女児餓死事件③~