暗闇で「やったつもり」の育児の果て~厚木・男児死体遺棄事件②~

もう一人の保護責任者

この事件では幸裕の無責任っぷりばかりがクローズアップされた。法廷でも時に居眠りを長時間していたり、理玖くんの死は「事故のようなもの」と言い放つなど、裁判員らに対する心証も最悪であった。
そんな中、ある時妻のことに話が及んだ際、聞かれてもいないのに「妻は風俗で働いていました、自分は知りませんでした」と言った。
これも、妻は風俗で働くような女だから信用ならないと印象付けたかった、かのようにも報道され、幸裕の責任転嫁の表れととらえられもした。 続きを読む 暗闇で「やったつもり」の育児の果て~厚木・男児死体遺棄事件②~

暗闇で「やったつもり」の育児の果て~厚木・男児死体遺棄事件③~

発覚が遅れたのはなぜか

幸裕は会社に勤め、外部との接触を持っていた。結婚したのはそもそも理玖くんができたからであり、双方の両親や家族だって理玖くんの存在を知っていた。
にもかかわらず、理玖くんの存在が7年以上も誰からも気にされなかった、こんなことってあるんだろうか。

児相が役立たずだったのは今も昔も同じことで、厚木児童相談所もそもそも朝の4時にオムツ姿の裸足の乳児が外で震えているのに、迷子で片づけるくらいだから程度が知れる。

しかし、家族らはどうだったのだろうか。 続きを読む 暗闇で「やったつもり」の育児の果て~厚木・男児死体遺棄事件③~

3人殺した男の学習能力ゼロ人生~岡山・交際女性殺害死体遺棄事件~

平成13年8月9日

「顔、どうしたんですか?」
レンタカー会社の社員が、客の男の顔に引っかき傷があるのを見つけて何気なく訊ねた。
「猫がね…」
男はそういって、その日の朝早くに予約していた車を借りていった。

自宅に戻った男は、トランクに次々と荷物を放り入れ、岡山市北区日吉の笹ケ瀬川へと車を走らせていた。通勤途中にいつも通る見慣れた景色が広がる。
男は堤防から下った河川敷の竹林の陰に車を停めると、トランクから荷物を運び出して次々に捨て始めた。
その中には、女性の遺体も含まれていた。

実は男は女性の遺体をこうやって川に捨てるのは初めてではなかった。
男の名は、宇井錂次。過去に2人の女性を殺害して同じように遺棄した罪で無期懲役となっていた。
仮釈放から2年、宇井は3度目の殺人を犯した。

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3人殺した男の学習能力ゼロ人生~岡山・交際女性殺害死体遺棄事件②~

怒涛の金の無心

宇井に同情するとすれば、圭美さんのあからさまな金の無心である。
この点については、裁判の過程でも「被害者の落ち度」と認定されている。
圭美さんは自分の借金のみならず、友人らにも宇井を紹介して借金をさせていた。この点からも、圭美さんは宇井を「金づる」とみていたと思われる。
宇井は自身の収入の中から貸すだけでなく、そうした友人らへの金の融通のために消費者金融から140万円の借金をした。刑務所でコツコツと貯めた作業賞与金70万円は、とうに消えていた。
圭美さんらへ都合した金額は、総額で185万円になっていた。 続きを読む 3人殺した男の学習能力ゼロ人生~岡山・交際女性殺害死体遺棄事件②~

子分を従え少女を撲殺した男の「イキり方」~千葉・少女撲殺事件~

平成15年10月1日


「ひろ、助けて…ひろ…」

午前3時過ぎ。
暗闇の墓地に、か細い声だけが聞こえていた。
最後の力を振り絞って命乞いをする少女の傍らで、5人の男が地面に横たわるその少女を見下ろしていた。
「しぶといな。」
誰かがそうつぶやいた。
男たちは、その場にあった墓石用の石材をつかむと、少女の頭部にめがけて投げ始めた。
ひとつ、ふたつ・・・
そして、重さ60キロにもなる大きな石材を二人がかりで持ち上げると、そのまま少女の頭部に落とした。

静かになった少女に、わざわざ万引きしに行ったライター用のオイルを大量にふりかけ、そのまま火をつけた。燃え上がる火の中に、返り血を浴びた服や、少女の持ち物も次々に投げ入れた。
火の勢いは衰えず、少女の躰を焼き続けた。

翌朝7時ころ、ジョギング中の市民が燃え上がる遺体のようなものに気づいて通報、事件は発覚した。 続きを読む 子分を従え少女を撲殺した男の「イキり方」~千葉・少女撲殺事件~