子分を従え少女を撲殺した男の「イキり方」③~千葉・少女撲殺事件~

子分たち

広宣は裕子さんがこのままでは自分を警察に売りかねない、そう思うようになっていた。
思えば16歳のころ、車を盗んで捕まった時、広宣は一緒に盗んだ仲間のことを言わなかった。ダサい田舎ヤンキーの広宣にも、矜持たるものはあったとみえる。
密告る(と書いてチクる)、それこそ、広宣の中で最も許せないことだったのは想像ができる。
自分の中途半端、馬鹿さ加減は全力で棚の上であったとしても。 続きを読む 子分を従え少女を撲殺した男の「イキり方」③~千葉・少女撲殺事件~

隠してほしかったはずの女が姿を見せた「理由」~愛媛・交際女性殺害死体遺棄事件~

平成24年7月10日


その日、釣りに訪れた男性は川の中になにか岩のようなものがあることに気づいた。
釣りの穴場として何度も訪れたその場所に、そんな岩はなかったと訝しんだ男性が近寄ると、かすかに周囲に漂う異臭が鼻をついた。
岩だと思ったそれは、仰向けの人間の遺体だった。
遺体の一部はすでに白骨化し、水に長時間使っていたとみられた。


警察の捜査の結果、遺体は松山市南白水に暮らしていた生花店従業員・A子さんと判明。

平成24年の1月末から行方が分からなくなっていた。
警察は事件と自殺の両面から捜査していたが、遺体が発見された10日後から行方が分からなくなった男性が事件にかかわっているとみて捜索、7月23日に高知県香南市の路上を歩いていた男性を発見、任意同行した。
その後、女性の遺体を捨てたことを認めたため、死体遺棄で男性を逮捕した。

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夫を二度焼きした妻と年下男のやけくそ~さぬき市・夫偽装殺害事件~

平成22年10月31日

その日は秋祭りで、夫は祭りで酒を飲み帰宅した。
夫の帰宅を待っていた妻は、「ラーメンでも食べに行こう」と夫を誘い、二人は車で出かける。
その車中、妻は夫にペットボトルの飲み物を手渡し、飲むように勧めた。
酔ってのどが渇いていた夫は、なにも疑わずその飲み物を飲んだ。
車は、市内から離れ風光明媚な展望台へと走っていく。夫は助手席ですでに寝入っていた。
展望台近くの市道で車を停めると、一人の男が近づいてきた。妻は驚く様子もなく、車から降りる。
その際、車内になにやらガスのようなものが立ち込めた。
苦しさに目を覚ました夫は、必死に車から転がり出た。激しくむせる夫を、男が見下ろす。
そして、手にしていたバットを夫めがけて振り下ろした。

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三つ子ワンオペ育児は情状酌量に値するか?

平成30年1月11日

豊田市内のアパートから、「子供が動かない」と119番通報があった。
救急隊員らが駆け付けたところ、1歳くらいの男児がぐったりとしており、傍らでは通報してきた母親らしき女性が必死に心臓マッサージなどを施していた。

男児は病院へ搬送されたものの、意識不明の重体であった。診察した医師によると、頭がい骨骨折の所見があった。

当初、母親は付き添っていたが、忽然と姿を消す。幼い子どもが生死の境をさまよっているというのに、なぜか母親は黙って自宅へと戻っていた。
ケガの状況などから不審に思った病院が児童相談所(県豊田加茂児童・障害者相談センター)へ通告。その後の調べで、母親が男児を床に複数回叩きつけたことを認めたため、殺人未遂で1月12日に逮捕した。

男児はその後、1月26日に死亡したため、殺人容疑に切り替えて捜査が行われた。当初は幼い乳児を床に叩き付けるという残虐な行為に非難が殺到、母親に対しても当たり前の批判が展開されたが、裁判が始まると、風向きが変わった。

母親が育てていたのは、その男児を含めた「三つ子」だった。

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なぜ彼女は家を出たか~伊勢崎市・主婦監禁暴行餓死事件~

平成13年11月12日

救急救命士二人とともにその家にやってきた消防署員は、家族の案内で家の中へ通された。
小さな木造平屋のその借家の六畳間に、布団に寝かされた「急病人」がいた。
通報では、「妻が死亡しているようだ」と聞かされていたため、亡くなっている可能性を頭に入れて対処にあたろうとその布団に横たわる人を見た瞬間、消防隊員らは息をのんだ。
女性と思しきその人は、ひどく痩せこけ、というより体中の水分という水分が抜け出てしまったのかと見紛う程干からび、通報してきた男の妻とは思えないほどだったからだ。
女性はすでに死亡していたが、火葬の許可が下りなかった。
この女性は、通報者の妻ではなかったからだ。さらに、女性には正式な夫のほか、家族もおり、平成10年に捜索願が出されていたのだ。
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