17歳~カノジョを殺した僕たち~

この記事を転載あるいは参考にしたりリライトして利用された場合の利用料金は無料配信記事一律50,000円、有料配信記事は100,000円~です。あとから削除されても利用料金は発生いたします。
但し、条件によって無料でご利用いただけますのでこちらを参考になさるか、jikencase1112@gmail.comまで連絡ください
**********

 

交際相手を殺害するという事件は珍しくない。交際しているとは言っても、その実情は周囲からは分からないし、愛しているがゆえに、悲惨な結末を招いてしまうケースもある。

事件備忘録でも愛憎入り乱れる事件を多数取り上げているが、いい年こいた大人たちであっても我を見失ってしまうわけで、それが大人の階段をのぼり始めたばかりの少年少女であれば、些細なことがこの世の終わりに思えることもあるだろう。

最近でも、少年少女による交際相手への殺人(未遂含む)は平成29年の台東区の18歳の少年による交際相手殺人放火事件、平成26年の岡山で起きた年上の交際女性を殺害遺棄した17歳の少年の事件など、あまりに短絡的で幼い動機による事件が起きている。

ただ少年事件ということでその詳細はなかなか判明しづらい。
少年だからこそ、自分の思いを言語化できなかったり、少年だからこそのある種の一途な思いから真相がわかりにくくなっている可能性もあるだろう。

ただ事実としてあるのは、彼らは、カノジョを殺して捨てたということ。 続きを読む 17歳~カノジョを殺した僕たち~

不倫で始まり不倫で終わる私たち~練馬・夫殺害事件~

この記事を転載あるいは参考にしたりリライトして利用された場合の利用料金は無料配信記事一律50,000円、有料配信記事は100,000円~です。あとから削除されても利用料金は発生いたします。
但し、条件によって無料でご利用いただけますのでこちらを参考になさるか、jikencase1112@gmail.comまで連絡ください
**********

 

法廷にて

平成2年9月7日、東京地裁で開かれた判決公判で、女は懲役6年を言い渡された。
女の罪状は、殺人。
被害者は、女の夫だった。

女は夫との関係に悩んでいた。

女は、事件直前に夫と沖縄旅行を楽しみ、夫との関係も回復できると信じていた。

しかし、楽しかったはずの旅行が、結果として最悪の結末を迎える引き金となってしまった。
夫婦関係の改善のためだったはずの旅行だったのに。
旅行に行ったばっかりに、事態はさらに深刻になってしまった。 続きを読む 不倫で始まり不倫で終わる私たち~練馬・夫殺害事件~

早くアタシを迎えに来てちょうだい~亀岡・妻子不倫殺害事件~

この記事を転載あるいは参考にしたりリライトして利用された場合の利用料金は無料配信記事一律50,000円、有料配信記事は100,000円~です。あとから削除されても利用料金は発生いたします。
但し、条件によって無料でご利用いただけますのでこちらを参考になさるか、jikencase1112@gmail.comまで連絡ください
**********

 

亀岡のマンションにて

12月に入ったある日の夕方、そのマンションの住人は、訪ねてきた別の階に住む知人の男性の様子がおかしいことに気づいた。
真冬だというのに裸足で、慌てふためいている風でいて、放心状態にも見え、明らかに普段の知人とは様子が違っていた。

「あの……帰ってきたら、妻と子供が死んでるんです……」

知人男性の言葉が、すぐに理解できなかった。なにを言ってるんだろう。
しかし知人男性がそれだけ言うと泣き崩れたのを見て、とにかくその知人男性の部屋へと向かった。

部屋の中はひんやりとしていて、そこにはその部屋よりも冷たくなった母子の姿があった。 続きを読む 早くアタシを迎えに来てちょうだい~亀岡・妻子不倫殺害事件~

ただ、逃れたかっただけなのに~浜松・ピアノ講師殺人事件~

この記事を転載あるいは参考にしたりリライトして利用された場合の利用料金は無料配信記事一律50,000円、有料配信記事は100,000円~です。あとから削除されても利用料金は発生いたします。
但し、条件によって無料でご利用いただけますのでこちらを参考になさるか、jikencase1112@gmail.comまで連絡ください
**********

 

当初、その事件は「自殺」との見方で処理されかけていた。
浜松市内の瀟洒なマンションで、若い女性が自室のベッドで死亡していたのを、連絡が取れないことを不審に思った同市内にある実家の母親らが発見、通報したのだ。

遺体はあおむけ、着衣に乱れはなかったが、特に抵抗した様子がなかった。遺体の傷も、致命傷とみられる首の傷のほか、体のいたるところに細かい切り傷が無数にあった。まるでそれは、ためらい傷のようだった。

しかし、自殺に用いられた刃物が、部屋の中の何処にもなかった。
流しの下には包丁があったが、普通、自殺を試みた後でわざわざ刃物を洗い、流しの下へ戻してからベッドに横たわったりするだろうか。

一方で、他殺にしては争った形跡が顕著ではなく、部屋の中も少々散らかってはいたが、いつもと変わらない部屋の中で、その主だけが、変わり果てていた。 続きを読む ただ、逃れたかっただけなのに~浜松・ピアノ講師殺人事件~

🔓洗脳と恋慕、そして怒れる裁判員~宮崎・同居女性バラバラ殺人事件~

この記事を転載あるいは参考にしたりリライトして利用された場合の利用料金は無料配信記事一律50,000円、有料配信記事は100,000円~です。あとから削除されても利用料金は発生いたします。
但し、条件によって無料でご利用いただけますのでこちらを参考になさるか、jikencase1112@gmail.comまで連絡ください
**********

 

これで何度目だろうか。
ここのところ、娘と会う約束をしても直前でキャンセルになることが続いていた。
『大丈夫?』
メールを送ると、返事はあった。心配かけてごめん、大丈夫だよ……
けれど6月以降、顔を見ていないし声も聞いていない。

気になることはほかにもあった。9月中旬、突然「メールアドレスを変えた」という連絡が入っていた。メールアドレスを変えるというのはトラブルがあったからではないのだろうか。

女友達の家で一緒に暮らしていると言っていたあの彼氏とはうまくいっているのだろうか。あの彼氏と交際し始めてから、消費者金融で借金もしているようだし、とにかく会って顔を見ない事には心配でたまらない……

平成25年9月30日、この女性は警察に娘の捜索願を出した。

変わり果てた娘

宮崎北署は母親からの捜索願を受け、連絡が取れなくなっている女性と同居している女友達と、交際相手の行方を追った。
平成23年10月1日、宮崎市内でその女友達と交際相手を発見。
同居していたとされる女友達名義のマンションを捜索すると複数の血痕が検出された。
それを受けて女友達を追及したところ、翌2日になって、
「彼女の遺体を切断して知人の家に置いている」
という驚愕の事実が判明。
別の女友達が暮らすマンションの一室を捜索したところ、部屋の中のクローゼットの衣装ケースの中から、圧縮袋に詰め込まれた「体の一部」が発見されたのだ。

県警は死体遺棄の容疑で宮崎市在住の無職・金丸真菜実(当時23歳)と、行方不明の女性の交際相手だった元飲食店従業員で無職の東竜二(当時28歳)を逮捕、後に遺体が置かれていた部屋に住んでいた無職の阿部麻里絵(仮名/当時22歳)も逮捕した。
遺体はこの時点で身元の断定はできなかったが、3人の話から連絡が取れなくなっているあの女性で間違いないとみられた。

女性は、宮崎市の澤木友美さん(当時27歳)。
その後の司法解剖などで本人であると断定された。警察は友美さんが殺害された可能性が高いとみて捜査を続けたが、3人とも遺棄容疑は認めていたものの、殺害については否認していたという。
「気づいたら冷たくなっていた」
これが、3人の主張だった。
友美さんの死因は、切断され腐敗が激しかったものの、複数の内出血の痕跡があり、当初外傷性ショック死とみられていた。

友美さんの死に、この3人は関与しているのか。そもそも、友美さんとこの3人はどういった関係なのか。
捜査が進むにつれ、そのおぞましい「四角関係」と「共同生活」があらわとなっていった。

【有料部分目次】
体脂肪率6パーセントの男
東ルール
3号と別格の4号
監禁と暴力
操る男
畑の出来事と、カレールゥ
女たち
量刑の差
往生際が悪いのか、頭がおかしいのか
恥知らず
怒れる裁判員
行為責任の枠