暗闇で「やったつもり」の育児の果て~厚木・男児死体遺棄事件②~

もう一人の保護責任者

この事件では幸裕の無責任っぷりばかりがクローズアップされた。法廷でも時に居眠りを長時間していたり、理玖くんの死は「事故のようなもの」と言い放つなど、裁判員らに対する心証も最悪であった。
そんな中、ある時妻のことに話が及んだ際、聞かれてもいないのに「妻は風俗で働いていました、自分は知りませんでした」と言った。
これも、妻は風俗で働くような女だから信用ならないと印象付けたかった、かのようにも報道され、幸裕の責任転嫁の表れととらえられもした。 続きを読む 暗闇で「やったつもり」の育児の果て~厚木・男児死体遺棄事件②~

暗闇で「やったつもり」の育児の果て~厚木・男児死体遺棄事件③~

発覚が遅れたのはなぜか

幸裕は会社に勤め、外部との接触を持っていた。結婚したのはそもそも理玖くんができたからであり、双方の両親や家族だって理玖くんの存在を知っていた。
にもかかわらず、理玖くんの存在が7年以上も誰からも気にされなかった、こんなことってあるんだろうか。

児相が役立たずだったのは今も昔も同じことで、厚木児童相談所もそもそも朝の4時にオムツ姿の裸足の乳児が外で震えているのに、迷子で片づけるくらいだから程度が知れる。

しかし、家族らはどうだったのだろうか。 続きを読む 暗闇で「やったつもり」の育児の果て~厚木・男児死体遺棄事件③~

子分を従え少女を撲殺した男の「イキり方」~千葉・少女撲殺事件~

平成15年10月1日


「ひろ、助けて…ひろ…」

午前3時過ぎ。
暗闇の墓地に、か細い声だけが聞こえていた。
最後の力を振り絞って命乞いをする少女の傍らで、5人の男が地面に横たわるその少女を見下ろしていた。
「しぶといな。」
誰かがそうつぶやいた。
男たちは、その場にあった墓石用の石材をつかむと、少女の頭部にめがけて投げ始めた。
ひとつ、ふたつ・・・
そして、重さ60キロにもなる大きな石材を二人がかりで持ち上げると、そのまま少女の頭部に落とした。

静かになった少女に、わざわざ万引きしに行ったライター用のオイルを大量にふりかけ、そのまま火をつけた。燃え上がる火の中に、返り血を浴びた服や、少女の持ち物も次々に投げ入れた。
火の勢いは衰えず、少女の躰を焼き続けた。

翌朝7時ころ、ジョギング中の市民が燃え上がる遺体のようなものに気づいて通報、事件は発覚した。 続きを読む 子分を従え少女を撲殺した男の「イキり方」~千葉・少女撲殺事件~

夫を二度焼きした妻と年下男のやけくそ~さぬき市・夫偽装殺害事件~

平成22年10月31日

その日は秋祭りで、夫は祭りで酒を飲み帰宅した。
夫の帰宅を待っていた妻は、「ラーメンでも食べに行こう」と夫を誘い、二人は車で出かける。
その車中、妻は夫にペットボトルの飲み物を手渡し、飲むように勧めた。
酔ってのどが渇いていた夫は、なにも疑わずその飲み物を飲んだ。
車は、市内から離れ風光明媚な展望台へと走っていく。夫は助手席ですでに寝入っていた。
展望台近くの市道で車を停めると、一人の男が近づいてきた。妻は驚く様子もなく、車から降りる。
その際、車内になにやらガスのようなものが立ち込めた。
苦しさに目を覚ました夫は、必死に車から転がり出た。激しくむせる夫を、男が見下ろす。
そして、手にしていたバットを夫めがけて振り下ろした。

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三つ子ワンオペ育児は情状酌量に値するか?

平成30年1月11日

豊田市内のアパートから、「子供が動かない」と119番通報があった。
救急隊員らが駆け付けたところ、1歳くらいの男児がぐったりとしており、傍らでは通報してきた母親らしき女性が必死に心臓マッサージなどを施していた。

男児は病院へ搬送されたものの、意識不明の重体であった。診察した医師によると、頭がい骨骨折の所見があった。

当初、母親は付き添っていたが、忽然と姿を消す。幼い子どもが生死の境をさまよっているというのに、なぜか母親は黙って自宅へと戻っていた。
ケガの状況などから不審に思った病院が児童相談所(県豊田加茂児童・障害者相談センター)へ通告。その後の調べで、母親が男児を床に複数回叩きつけたことを認めたため、殺人未遂で1月12日に逮捕した。

男児はその後、1月26日に死亡したため、殺人容疑に切り替えて捜査が行われた。当初は幼い乳児を床に叩き付けるという残虐な行為に非難が殺到、母親に対しても当たり前の批判が展開されたが、裁判が始まると、風向きが変わった。

母親が育てていたのは、その男児を含めた「三つ子」だった。

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