🔒愛しているから、苦しんで~浜松市・小3女児殺害事件~

この記事を転載あるいは参考にしたりリライトして利用された場合の利用料金は無料配信記事一律50,000円、有料配信記事は100,000円~です。あとから削除されても利用料金は発生いたします。
但し、条件によって無料でご利用いただけますのでこちらを参考になさるか、jikencase1112@gmail.comまで連絡ください
**********

 

「おはよう。子どもは起きた?待っています」

その日の朝、女性は離婚した元夫にメールを打った。ちゃんと娘を学校に遅れないよう行かせたかしら?
それにしてもあの人は昨夜なにをあんなに感情的になっていたのだろう。
勝手に娘を連れ出すなんて……
まぁ、子どものことは可愛がる人だから、娘と一晩過ごせたら頭も冷えるでしょう。

なんら、変わりのない朝だった。

ただ、彼女の娘は、生きて帰って来なかった。

事件

平成23年6月9日午後2時ころ、静岡県浜松市内のアパートから「娘を殺した」という110番通報が入った。電話の声は男性。すぐに警察がアパートに駆け付けると、部屋は鍵がかかっていた。
警察官が窓を割って室内に入ると、そこには意識を失った状態の成人男性と、小学生とみられる女の子が倒れていた。

男性は病院へと搬送されたものの、女の子はその場で死亡が確認された。
女の子は首を絞められ、さらには左手首にかなり深い切り傷もあった。

警察が室内を捜索したところ、遺書とおぼしきメモが見つかった。その後、搬送された男性は女の子の父親であると確認、状況から娘を道連れに無理心中を図ったとみられた。

15日、意識不明だった父親が回復したことから、警察は殺人の容疑で逮捕した。

かしの樹の下で~中国人妻と残留孤児の事件~

この記事を転載あるいは参考にしたりリライトして利用された場合の利用料金は無料配信記事一律50,000円、有料配信記事は100,000円~です。あとから削除されても利用料金は発生いたします。
但し、条件によって無料でご利用いただけますのでこちらを参考になさるか、jikencase1112@gmail.comまで連絡ください
**********

 

平成時代、農業や漁業に従事する独身男性が多い地域に、そこでの生活と結婚を希望する女性らを引き合わせるお見合い番組がいくつかあった。
都会の生活に疲れた女性は、時に自然豊かなのんびりとした地方都市での生活に憧れを抱くこともあるのだろう。
しかし実際に来てみると、確かに食べ物は美味しいし自然は豊かだが、その生活を維持するためには想像を絶する労力と、地域との密接な関係の中で立ち回っていかなければならず、都会での人間関係など足元にも及ばない濃い人間関係や地域の風習はストレス以外にもなにものでもないと気づき、帰りのバスに乗ってしまう女性が多かった。

同じ日本人であっても、おいそれとうまく行かないお見合い。恋愛でも同じだ。

それが、言葉も通じないような相手だったら?相手の求めていた理想と現実が激しく乖離していたら?
帰る場所もない人たちだったら?

素晴らしい国、日本に憧れ日本の地にやって来た人々と、祖国日本へ帰ってきた人そして、殺された人、殺した人たち。 続きを読む かしの樹の下で~中国人妻と残留孤児の事件~

🔓お父さんは悪くない~続・ある家族の崩壊への軌跡/八尾市・長男バラバラ殺人事件~

この記事を転載あるいは参考にしたりリライトして利用された場合の利用料金は無料配信記事一律50,000円、有料配信記事は100,000円~です。あとから削除されても利用料金は発生いたします。
但し、条件によって無料でご利用いただけますのでこちらを参考になさるか、jikencase1112@gmail.comまで連絡ください
**********

 

店先には、いつもその父親の姿があった。
缶ビール片手に、父親は客を待ちながらテレビの野球中継を見るのが常だったという。

「精神病院行ってんねん」

息子はそう言ってにこっと笑う。お気に入りのTシャツやスニーカーを「おっちゃん!見て!」と人懐っこく話しかける息子のことを、近所の人たちの中には親しみを持って接する人らもいた。

そんな息子の通院費を稼ぐために、父親は家業の自転車店のほかに、トラックの運転手や市場の鮮魚部門で早朝の仕事を掛け持ちしていた。
母親と次男はすでに家を出ていた。

小さな家に、父親と息子。

「仕方なかった」

そう呟いた父親は、同時に

「後悔していない」

とも話した。

鳴門の砂浜の胴体

平成17年5月11日、徳島県鳴門市の砂浜に、男性とみられる遺体が打ち上げられた。
遺体は、頭部と四肢が欠損した状態。明らかに、切断されて遺棄されたものだった。

指紋も顔も分からない場合、身元特定には時間がかかるかと思われたが、2日後身元はあっさり割れた。
警察のDNAデータベースに、遺体と合致するDNAが登録されていたのだ。

胴体は、大阪府八尾市在住の藤見一(はじめ)さん(当時33歳)と断定。一さんは当時八尾市内の実家で父親と二人で生活していたという。

警察がDNAが一致したことを踏まえて父親に話を聞きに行ったところ、なんとその父親が一さん殺害、切断、遺棄を認めた。

逮捕されたのは一さんの父親・秀雄(仮名/当時62歳)。
秀雄は一さんが自室で寝ているときに工具を用いて頭部を殴り、殺害したと自供。その後、遺体を解体して仕事で使用していた2トンの保冷車に積み込むと、大鳴門橋の上からその遺体を遺棄したと自供した。

秀雄は自転車店を経営しており、事件当時も店の入り口には「パンク直します。1台500円」といった張り紙もあった。
住宅街にある小さな自転車店。自宅も兼ねていたというその2階で、一さんは父親によって殺害され、バラバラにされて鳴門海峡に捨てられた。

取り調べに対し、秀雄は冒頭のように、仕方なかったと、後悔していないと話した。

秀雄は自転車業界でも知る人も多い人物だったという。事件を知った知人や同業者らはその人柄などに触れ、信じられないといった様子だった。

しかし、妻と息子二人との家族4人幸せな日々は、とうの昔に崩壊していた。

【有料部分 目次】
幸せな4人家族
変わり果てた両親
他害行為と絶望
「もう、悩まなくて済む」
「お父さんは悪くない」
医療観察法
当事者と他人の距離

 

忘れないで〜生きた証⑥〜

この記事を転載あるいは参考にしたりリライトして利用された場合の利用料金は無料配信記事一律50,000円、有料配信記事は100,000円~です。あとから削除されても利用料金は発生いたします。
但し、条件によって無料でご利用いただけますのでこちらを参考になさるか、jikencase1112@gmail.comまで連絡ください
**********

 

長阪 優奈ちゃん(滋賀県高島市:平成18年7月5日死亡/当時2歳)

「勤務態度は真面目。口数は多くないが、しっかりしている」

母親が再婚した相手は、航空自衛官。饗庭野駐屯地で電気関係の任務についていた24歳で、上官からの評価も良かった。

滋賀県中央子ども家庭相談センターの職員も、当初は子育てに不安を抱えていた母親の様子が再婚を機に成長が見られたこともあって、それまで入所措置が取られていた2歳になる女の子を母親の元へ返すことにした。
すでに女児と母親の再婚相手は養子縁組も済んでいる。一つ上の姉(当時3歳)とともに新しい家族として再スタートを切ったその女児は、入所措置停止から2ヶ月後、無惨な姿となって命を落とした。

忘れないで~生きた証⑤~

この記事を転載あるいは参考にしたりリライトして利用された場合の利用料金は無料配信記事一律50,000円、有料配信記事は100,000円~です。あとから削除されても利用料金は発生いたします。
但し、条件によって無料でご利用いただけますのでこちらを参考になさるか、jikencase1112@gmail.comまで連絡ください
**********

 

山本 涼司くん(兵庫県姫路市:平成12年1月24日死亡/当時6歳)

生死不明の子

その男の子は、もう半年以上その姿を誰にも見られていなかった。
男の子が暮らす姫路市立津田小学校でも、入学通知が届いているはずなのに、学校に来ない男の子を心配していた。

平成12年9月、姫路署にとある相談が持ち込まれる。

「身内の男の子の姿が長いことみえない。その子の姉が、父親が弟を殺して捨てたと言っている」

相談に訪れたのは姿が見えない男の子の親類だった。前々からその子に会えていなかった親類が、ある時10歳の姉に聞いたところ、姉の口から驚愕の話が出たのだ。

警察は両親から事情を聴き始めたところ、すでに男の子は死亡しており、なんと山中に遺棄されていたことが発覚。
その後、両親の供述から兵庫県神崎郡須加院の山に捨てたとの供述を得たことから付近を捜索。9月21日、3回目の捜索で人骨と思われるものが発見された。

鑑定の結果、骨は紛れもなく人骨で、しかも子供のものと判明。両親らの自供と照らし合わせると、この骨があの男の子のものである可能性は高かった。 続きを読む 忘れないで~生きた証⑤~