善き人の、誰も知らないためらい傷~桑名市・家族2人放火殺人事件~

平成18年2月13日

子どもたちが集団登校し始めた月曜日の午前8時。
畑が広がるのどかな桑名市長島のこの一帯では、冬の寒さの中、早朝から畑仕事に勤しむ人々の姿も見られた。
天気予報は、日中の気温が15度近くまで上がると告げており、冬独特の乾燥した一日になると予想された。

その日、男性はいつものように自身が栽培した野菜を市場へと出荷し、自宅に戻ってきた。
家には先週末から体調を崩している次男坊が寝ているはずだ。
家につくと、ふと、なにかにおう気がした。誰か朝から野焼きでもしているのだろうか。

男性は違和感を覚えながらも玄関の戸を開けた。

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双葉ハイムで死んだ女②~宇都宮・男女4人殺傷放火事件~

平成12年8月5日

茨城県大洗町の海岸から東に約40キロ離れた太平洋上で、その日釣りをしていた船が漂流遺体を発見した。
那珂湊海上保安部が収容したところ、その遺体は20代から30代半ばと思われる成人男性で、背中一面に入れ墨があった。刺青の状態から、おそらく日本人だと思われた。
ベージュの半そで姿にスウェット姿、足元は素足。遺体の状態から死後一週間ほど経過していると見られた。

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双葉ハイムで死んだ女③~宇都宮・男女4人殺傷放火事件~

大洗町の漂流遺体


後藤らは指名手配となり、その後逮捕された。
取り調べの中で、後藤、小野寺らは中村さんとのトラブルを動機として挙げたが、それにしてもここまでの事態に発展することへの疑問は拭えなかった。
中村さんとのトラブルは、先にも述べた通り簡単に言うと後藤の意に反することをやった、ただそれだけである。そこには金銭も絡んでいなければ、後藤がなにか不利益を被ったと言うようなこともない。
そもそも後藤も、中村さんに対してすぐさま追い込みをかけるというようなこともしておらず、殴る蹴るくらいはしただろうが複数回中村さんと直接話し合いも持っており、中村さんが後藤に対し怯えて逃げ隠れしているという風でもなかった。

それが、男女4人に覚せい剤を大量に打ち、殺傷して放火するという事態に発展するというのはどうにも理解に苦しむ展開だった。 続きを読む 双葉ハイムで死んだ女③~宇都宮・男女4人殺傷放火事件~

双葉ハイムで死んだ女④~宇都宮・男女4人放火殺傷事件~

人間性のかけら

後藤が稲見さんらに見せた「気遣い」は果たして何だったのだろう。
それは、後藤の供述に答えがあった。
そもそも後藤は、放火して全員死なせるつもりはなかった。脅して痛めつけて、二度と逆らえないようにする、それが目的だった。その一環として、小堀さん宅にあった金目のものもついでにいただいていこう的な考えはあったにせよ、最初から全員ぶち殺したる、とは思ってなかったはずだ。

だから、稲見さんに「ごめんな、もういいよ」と言ったのだろう。

ではどこで歯車が変わったのか。
それは、小林さんの「予想外の死」であった。 続きを読む 双葉ハイムで死んだ女④~宇都宮・男女4人放火殺傷事件~

業火に焼かれる母と娘~福山・保険金放火殺人事件~

平成17年12月

福山市三之丸町にある雑居ビル「グリーンパキュラビル」1階の喫茶店「リバージュ」から火が出て、焼け跡から男性の遺体が発見された。
遺体は、同店を経営する女性の夫で、辻祥一さん(当時50歳)と判明。
当初は寝たばこによる失火とみられていたが、祥一さんの遺体から睡眠薬の成分が検出されたこと、広島県警科学捜査研究所により放火と断定されたことなどから、祥一さんの妻で同喫茶店の経営者・辻冨美恵(当時48歳)が殺人と現住物放火の容疑で逮捕された。
冨美恵は当時結婚相談所も兼ねたこの喫茶店の経営に行き詰っており、1500万円ほどの借金があった。祥一さんには1億5千万円もの生命保険金が冨美恵を受取人にしてかけられていたが、実は冨美恵と祥一さんはわずか9日前に婚姻届けを出したばかりだった。 続きを読む 業火に焼かれる母と娘~福山・保険金放火殺人事件~