満期出所しても許せない、被害者遺族の慟哭~恵庭OL殺害事件~

2018年8月12日、札幌刑務所。

黒の乗用車がその門から出てくると、周辺で待機していた報道陣からフラッシュがたかれた。
さほど多い数ではないが、地元新聞社をはじめいくつかの取材陣が彼女の出所を待っていた。

大越美奈子元受刑者。

彼女は2000年に恵庭市で同僚女性を殺害したとして逮捕起訴され、この日16年に及ぶ刑を終え、出所した。
彼女は逮捕前から裁判中、そして現在に至るまで一貫として無実を訴え続けている。担当弁護士は逮捕当時から変わらず伊東秀子弁護士。
表情をうかがい知ることは出来なかったが、彼女は今何を思うのだろうか。 続きを読む 満期出所しても許せない、被害者遺族の慟哭~恵庭OL殺害事件~

満期出所しても許せない、被害者遺族の慟哭~恵庭OL殺害事件②~

一貫否認と不可解な言動

大越元受刑者は取り調べの段階から出所にいたるまで、一貫して否認し続けている。
確かに、殺害と死体損壊についてたとえば凶器が出たとか、防犯カメラに写っているとか、香さんの遺体から大越元受刑者の関与を確定させる証拠が出たわけではない。
この点は警察が批判されても仕方ないと言え、大越元受刑者の無罪を支持する人の言い分もわかる。
疑わしきは罰せず、その精神に照らせば、いささか物足りないのではないかと思うのもわからなくはない。

ただ、物証がない代わりに、大越元受刑者には犯人としか思えないような不可解な言動が数多くある、いや、あり過ぎる。

元交際相手が香さんと付き合っていたとか、職場が同じとか、一緒に退社したとか、灯油を買っていたとか、そんなことだけで犯人にされたというならそれは気の毒だし、そもそも公判を維持できないと思われる。
しかし、大越元受刑者の言動はそのさらに斜め上をいくものが多数あったのだ。

続きを読む 満期出所しても許せない、被害者遺族の慟哭~恵庭OL殺害事件②~

満期出所しても許せない、被害者遺族の慟哭~恵庭OL殺害事件③~

遺留品と発見者の謎

捜査が厳しくなってきた4月11日、大越元受刑者はある場所を訪ねる。
子どものころから知っており、親交のあった自然保護団体のT氏が経営する喫茶店であった。
大越元受刑者が誰かに尾行されていると感じ、その相談のためであった。
T氏が確認し、おそらくマスコミであろうと考えたT氏はその車に接触し、そこで警察車両であるとわかる。
その11日から連日、大越元受刑者は喫茶店を訪れ、T氏になにごとかを相談していた。
14日の事情聴取の際には、このT氏も事情聴取を受けている。
そして、T氏は帰宅後、友人らのアドバイスで大越元受刑者に弁護士をつけることを決め、大越元受刑者、その両親の同意を得る。
翌15日、知人の紹介で伊東秀子弁護士に接触、伊東弁護士と共に千歳警察署に赴き、大越元受刑者とも面談する。
大越元受刑者の車から香さんのロッカーキーが見つかったのち、「早来町民の森」で燃やされた香さんの車のカギなどが見つかる。
この遺留品を見つけたのは捜査関係者ではなく、T氏が会長を務める自然保護団体の会員であった。早来町民の森は大越元受刑者の自宅からそう遠くなく、この遺留品の件で大越元受刑者への疑いはさらに深まったとみられる。 続きを読む 満期出所しても許せない、被害者遺族の慟哭~恵庭OL殺害事件③~

満期出所しても許せない、被害者遺族の慟哭~恵庭OL殺害事件④~

本当は気が強かった「小鳥」

小鳥と形容された大越元受刑者だが、私にはどうもそれがピンと来ない。
というのも、大越元受刑者が逮捕された報道を当時ワイドショーで見たのだが、その時の大越元受刑者の顔つきは、周囲を睨みつけ、顔も隠さず堂々と警察署へ入っていく姿であり、「怖っ!」と思った記憶があるからだ。
たしか紺色か黒のTシャツを着ていたように記憶している。スタジオではフジテレビの笠井アナがいたので、フジテレビ系のワイドショーであったはずだ。
この私の記憶は当時のそのVTRがないため立証できないが、これ以外にも大越元受刑者が到底小鳥とは思えないようなエピソードがいくつかある。
続きを読む 満期出所しても許せない、被害者遺族の慟哭~恵庭OL殺害事件④~