「お父さん」を惨殺した中国人留学生の罪と罰~大分・恩人殺害事件~

2002年1月18日未明

大分県杵築市山香町。
山間の畑が広がるのどかな集落で、高齢の夫婦が殺傷されるおぞましい事件が起きた。
殺害されたのは、建設会社を営む吉野諭さん(当時73歳)。背後から腰を一突きにされ、その刃先は腹部を貫通するほど深く差し込まれていた。
2階で寝ていた妻・恵美子さんは、一命をとりとめたものの、腹部を二か所刺され重傷であった。

娘の雅美さんは、父の死を病室の母親に告げることが出来ずにいた。
しかし、いつもまでも隠せるものでもないし、捜査上のこともあって伝える決心をする。
覚悟していたのか、夫の非業の死を知らされた妻・恵美子さんは、取り乱すこともなく、力なく頷いたという。

一片の落ち度も、ましてや他人から恨みを買うこともなかったこの夫婦に刃を向けたのは誰か。
犯人が逮捕された時、吉野家はさらに深い悲しみに打ちのめされることになる。

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愛のためと嘯いた男の事情~静岡2女性殺害事件~

2010年5月5日。

静岡県御殿場市萩原の住宅街の一角。
住宅ローンが滞り3月に競売にかけられたその家は、不動産業者が落札し清掃業者が残された荷物やゴミの整理のため立ち入っていた。
直前の4月25日まで元の住人が暮らしていたその家は、生活感の抜けきらない何とも言えない雰囲気だったが、競売物件にはよくあることでもあった。
敷地内にある物置を掃除していた業者は、放置された青いビニールシートに目が留まった。粘着テープで不自然に巻かれたそのビニールシートをはぐと、そこに現れたのは女性らしき遺体であった。
仰天した清掃業者の通報で駆け付けた御殿場署員も遺体を確認、その後の調べで遺体は2月ごろから行方が分からなくなっていた久松紘子さん(当時26歳)とわかった。
紘子さんは、遺体発見現場となったこの住宅の元の持ち主である桑田一也(当時44歳)の前妻であった。

桑田は、遺体が発見される直前の4月に、知人女性に振り込め詐欺をはたらいた容疑で逮捕、起訴されていた。

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