彼女たちの理由~殺すしかなかった女たちの事件~

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女が起こした事件というと、どんなものを想像するだろうか。
最近ではメガバンクの女性行員が貸金庫内での窃盗を行っていたという事件があったり、全国各地の農協、信金などでも女性職員による多額の横領事件などは後を絶たない。
統計でみても、女性による検挙者の中で万引き、窃盗が6割を占める。次いで傷害・暴行、そして詐欺横領などとなっているが、それ以上のいわゆる人の命を奪うような重大なケースも全体の1割ほどになる(令和4年度の場合、女性検挙者37,021人)。
殺人事件における被害者との関係を見ると、男性が知人や職場関係などが多いのに対し、女性は家族や親族、恋愛関係など狭くて深い関係性のものが多い。
またその動機では、男性が些細な口論やトラブルから殺人に発展するケース、犯罪を隠蔽するため、逃走するため(逮捕回避)に殺人を行うケースが多いのに対し、女性はやはり男女問題が絡むケースが多いという。女性特有の動機としては「育児に関係するもの」もある。

女が人を殺す時。その理由。 続きを読む 彼女たちの理由~殺すしかなかった女たちの事件~

🔓愛のテーマ~兵庫・タクシー運転手強盗殺人事件~

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レッツ・シング・ア・ソング

「ここ、なんちゅうところ?」

平成12年12月27日午後7時、姫路市東夢前台3丁目の公衆電話。
店じまいをしていた酒店の店主は不意に若い男に声を掛けられた。
「なにしてるんや。」と聞くと、その男はタクシーを呼びたいと話した。
「店の名前言うたらすぐ来てくれる」と店主は答えた。

ふと、若者の背後にぼんやりと立っている若い女に気が付いた。全身黒づくめ。今時の流行の格好か。

店主はそれ以上話すこともなく、店を閉めた。

午後9時半。
御津(みつ)町室津の民家に、電話を貸してほしいという若い男女が現れた。
特に不審な様子は感じなかったものの、時間的なこともあってその家の住人は公衆電話の場所を教えたという。
ふたりは断られて不満げな様子もなく、ふたたび国道端へ出ると通りがかる車をヒッチハイクしていた。

午後10時。
姫路市内のタクシー会社に、「お宅のタクシーが空き地にずっととまっている」と連絡が入った。確認すると、その日7時ころに客からの依頼で向かったタクシーと連絡が取れない状況になっていた。
そのタクシーが最後に連絡してきた際、「室津まで延長になった」と話していたが、タクシーがとまったままだと連絡があった場所も、室津だった。

午後10時半。
タクシー会社の社員が現場へ到着したところ、たしかに非常灯をたいたままのタクシーが空き地に停車していた。
この間、ずっと無線で呼びかけていたが、反応はなかった。
中を覗くと、そこには運転手がハンドルを抱えて寝ているような、そんな様子が見えた。具合でも悪くなったのか?
しかしドアを開けると、車内は血の海だった。運転手は首から激しく出血しており、すでに意識のない状態。襲われたのは明らかだった。
救急搬送されたが、運転手は約1時間後に死亡が確認された。

【有料部分 目次】
16歳のふたり
それまで
ちゃんと出会えた
クリスマスの夜
この素晴らしい世界のために
終焉
ねぇあいしてるよ あいしてるよ

彼女の憂鬱~高知・女子中学生殺害事件~

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高知城の北、山のふもとを切り拓いた住宅街にその家はあった。
期末試験を控えたその夜、高校1年の姉と中学1年の妹は、それぞれの試験に向けた勉強を深夜まで続けていた。

深夜2時、仮眠を取っていた妹は姉に起こされ、交代するように今度は姉が仮眠をとった。
午前6時、妹は英語の文法について聞くために父親に声をかけた。しかし寝ぼけまなこの父親から「後にしてほしい」と言われたために、自室へと戻った。

その1時間後、寝ていた姉は妹の叫び声で目を覚ました。
「何をするの!」
寝室の隣のコタツで勉強していた妹のもとへ姉が走ると、そこでは黒い服を着た男が妹を刃物で刺している場面に遭遇した。
とっさに姉は男の右腕を掴んだが、それを振り切って男は逃げ出した。

「お父さん!」
姉の叫び声で目を覚ました父親が二階へ駆けあがったところ、コタツの付近で血まみれの妹を姉が抱きかかえていたという。父親に妹を託すと、姉は一目散に隣の家に助けを求めに走った。
その姿は、抱きかかえた妹の血に染まっていた。

妹は救急搬送されたが、搬送先の病院で死亡が確認された。 続きを読む 彼女の憂鬱~高知・女子中学生殺害事件~

止められない、止まらない~4つのリンチ殺人前編~

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ある事件の加害者は、「殺すほどのことではないと思っていた」と話した。
別の事件の加害者も、部下にあたる別の加害者が被害者に怪我をさせた以上、始末するしかないと話しているのを聞いて、当初は「なにバカなことを言っているんだ、医者に連れてけねぇのか」と、まともな判断をしていた。

しかし結果として、被害者は殺害され、その遺体は無残な状態で発見された。

どれも、きっかけは些細な事だった。ある事件では「勝手にジュースを飲んだ」、またある事件では「店の規則に反した」、別の事件では「ムカついた」などの、およそ事件になりそうにもないような、日常のありふれた出来事がきっかけだった。

なぜ彼らは、止まれなかったのか。

4つのリンチ殺人の顛末前編。 続きを読む 止められない、止まらない~4つのリンチ殺人前編~

17歳~カノジョを殺した僕たち~

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交際相手を殺害するという事件は珍しくない。交際しているとは言っても、その実情は周囲からは分からないし、愛しているがゆえに、悲惨な結末を招いてしまうケースもある。

事件備忘録でも愛憎入り乱れる事件を多数取り上げているが、いい年こいた大人たちであっても我を見失ってしまうわけで、それが大人の階段をのぼり始めたばかりの少年少女であれば、些細なことがこの世の終わりに思えることもあるだろう。

最近でも、少年少女による交際相手への殺人(未遂含む)は平成29年の台東区の18歳の少年による交際相手殺人放火事件、平成26年の岡山で起きた年上の交際女性を殺害遺棄した17歳の少年の事件など、あまりに短絡的で幼い動機による事件が起きている。

ただ少年事件ということでその詳細はなかなか判明しづらい。
少年だからこそ、自分の思いを言語化できなかったり、少年だからこそのある種の一途な思いから真相がわかりにくくなっている可能性もあるだろう。

ただ事実としてあるのは、彼らは、カノジョを殺して捨てたということ。 続きを読む 17歳~カノジョを殺した僕たち~