🔓隣人訴訟ともう一つの結末~三重・幼児水死事故③~

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もう一つの善意

三重の隣人訴訟は、近所付き合いや子供を預かることの是非などに加え、報道の在り方や裁判を受ける権利についても今日まで長く議論されてきた。

そんな事故から12年が過ぎた平成元年7月。
広島県佐伯郡(現・廿日市市)で悲劇的な事故が起こった。
この事故も、三重の事故同様、よその子どもを預かった主婦が事故でその預かった子供を死なせてしまうというものだった。

詳細はこうである。

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「🔓隣人訴訟ともう一つの結末~三重・幼児水死事故③~」への6件のフィードバック

  1. こんばんは。度々コメント失礼いたします
    広島・廿日市市のガード激突事故のことはハッキリ覚えています。が、後日談は知りませんでした。そうですかぁ~2軒の親御さんは吉田さんを赦されたのですね。あの事故以来、サンルーフのある車をあまり見かけなくなったし、私自身も他人を車に乗せるのはもう止めよう、と肝に銘じた記憶があります。
    日本がアメリカのような訴訟社会に様変わりしたのは最近のように認識していたのですが、ずっと昔に起きた幼児水死事故で、もうすでに裁判沙汰にまで発展したことにかなり驚いています。
    2つのケースを対比させてるところが興味深く、このサイトの優れた視点だと思います。
    普段からの両家の関係性や事後の誠意ある対応などでも違ってくるのでしょうが、過失ながら死に至らしめているだけに難しい問題です。

    1. チューリップ さま
      コメントありがとうございます。

      まるで都市伝説のように伝えられてきたサンルーフ事故ですが、人の繋がりや心、色んなことを教えた事故でした。
      ご近所付き合い、そこに潜む危険は今でもありますが、昔はここまでにならずとも今よりも多かったんでしょうね
      最初はサンルーフ事故を取り上げるつもりでしたが、三重の隣人訴訟との対比でより考えることが出来るのでは、と思い、ひとつの記事にまとめましたが、評価していただき嬉しいです。

  2. こういう話を聞くと、絶対に預かりたくないし預けたくないですね。
    うちの子が小さい時も、べったりした付き合いをしたくないので預かったり預けたりしなかったんですが、正解だったと思います。
    小さい子を外に子供だけで出すのもありえないし(時代が違いますが)。

    周りで家族ぐるみで付き合ってる人が仲違いして悪口言ってるのを見たことがあって、距離感は大事だなと思ってます。
    それにしても、工藤さんも預けるなよと思いますけど、山中さんも謝れよと思いますよね。

    1. ちい さま
      すみません、私の書き方が紛らわしくて、えっと山中さんが原告で、工藤さんが預かった方(被告)ですね。

      それはともかく、時代が違うとはいえ今では考えにくい状況が前提なので、どっちもどっち、と思いますよね。
      子供、しかも3歳児をいくら子沢山とはいえ素人に預けるのはさすがにどうなのかと思いますし、たとえ善意でも預かるなんて言うのは軽すぎます。
      その上、目を離してる訳ですからね…
      ちょっとズレますが、この時代、相当親は子供から目を離していたんだなと言うのがよくわかります。
      世の中には謝ることを極端に恐れる人がいますね。おそらく工藤さんもそうだったんだろうなぁと思います。
      謝ったりなんかしたらそれこそ非を認めることになるから、だから山中さんの訪問にも応じなかったのかな、と。

      一方の広島の事故は、ご遺族の方の思いがあまりに聖人過ぎて、こうも違うのかと思います。
      もちろんこうすべき、とは思わないです、怒り狂う方が本来ですよね。
      でも、人というのは相手の誠意が動かす、その一例だとも思いました。

      そして、人を許すことは難しいけれど、それをすることでまた歩き出せるんだなぁとも思いました。

  3. 18年ほど前の我が家の事件を思い出しました。
    当時2歳だった私の娘が突き飛ばされひっくり返り、後頭部を石のタイルの床に…
    物凄い音がしました。
    突き飛ばしたのは私の友人の娘で、8歳も年上の子でした。
    流石に我慢できず、友人である母親に言いました。
    が、その母親は「子供がやった事だから仕方ない」と言うのです。
    一切の詫びもなく…
    とりあえず後頭部強打だと思われるので病院へ行き調べてもらわなければとその場を離れ病院へ。
    幸い我が娘は無事でしたが、どうにも許せない。
    10歳の子にやられた事ではなく、母親の態度と言い分に納得がいかない。
    親しき中にも…ですよね。
    あの時友人が自分の子が小さな子に怪我をさせてしまった事を悪いと思ってくれてたら「病院へ行って診てもらったけど大丈夫だったよ。」で間違いなく終わってた。
    この母親には後にきっちり制裁させて頂きました。

    この事件のお母さんたちも同じ気持ちだったのではないでしょうか…
    許せなかったんでしょうね…

    1. 来栖さま
      コメントありがとうございます、今年もよろしくお願いいたします。

      なんとそんなご経験がおありだったのですね…とにかく大事に至らずよかったですが、やはり親の態度というのは重要です。
      以前、アメリカでは子供がしたことを親が謝ったりしない、なぜなら子供を一人の人間とみているから、といったコメントがあったのですが、そんなことはないと思っています。あとここは日本だし。
      子供がしたことだから仕方ない、それは被害を受けた側のみが言っていい言葉だと思います。
      そもそもこの裁判も、おっしゃる通り工藤さんがきちんと受け止め、ともに悲しみ、形だけでも自責の念に駆られているという態度を見せればこじれなかったと私も思います。
      おそらく、「形ばかりの謝罪」すらなかったのではないかと思います。実際、裁判で「謝罪がない」という主張に反論していないようなので。
      一方で広島の事故の場合は、おそらく吉田さん側からは誠意ある対応がとられたのでしょうね。
      本当にお気の毒ですが、仲のよかった子どもたちのことを思って、ご遺族も判断されたのだと思います。
      いつもとは違う感じの記事になりましたが、読んでいただいてありがとうございました。

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