🔓子供を産んだらダメですかpart2~あがく男たち~

この記事を転載あるいは参考にしたりリライトして利用された場合の利用料金は無料配信記事一律50,000円、有料配信記事は100,000円~です。あとから削除されても利用料金は発生いたします。
但し、条件によって無料でご利用いただけますのでこちらを参考になさるか、jikencase1112@gmail.comまで連絡ください
**********

 

望まぬ妊娠の末に我が子を殺害してしまう母親がいる一方で、おなかに芽生えた命を守りたい、出産して母になりたいという当たり前の願いを、自己保身のためにぶち壊す父親がいる。

生物学上のその父親たちにとって、大切なのは今すでに手にしている日常であって、新しく生まれ来るその命は邪魔でしかない。

そしてその邪魔なものをこの世に生み出そうとする、自分の日常を侵食させようとする母親もまた、邪魔というよりもはや害悪だった。

下半身の蛇口も満足に締められなかった情けない男たちの、あがきもがいたその顛末。

日野市の事件

平成16年7月。東京都八王子市内の造園会社では、この日警察によってある事件についての捜索が行われていた。
同年6月19日、日野市在住の女性の行方が分からなくなっており、捜索願が出されていた。女性はその日、知人男性と夜会っているところを家族が目撃しており、それ以降の足取りが分からなかったことから、警察はその知人男性に話を聞いていた。

男性は、「その夜たしかに彼女と会ったが、行方については知らない」と話していたが、警察も家族も、その男は絶対に何かを知っていると確信していた。

女性は、その男性の子供を妊娠しており、その男性は既婚者だったのだ。

発見された指

警察は男性が勤務していたのが造園会社で、かつ、女性が失踪した直後にその会社を辞めていることから、家宅捜索を予定していた。
すると7月10日ころ、その造園会社から通報が入った。

「会社所有のショベルカーがいつもと違う場所に動かされている」

警察はすぐに会社の敷地内を捜索したところ、同社の資材置き場に何か掘り返したような跡が見つかった。
捜索の結果、そこから人体の一部が出た。髪の毛と、爪のついた指だった。

そしてDNA鑑定の結果、その指と毛髪は、行方不明の女性のものと判明。同時に、ショベルカーが動かされていた日、現場であの知人男性の姿が目撃されていたことから、警察は知人男性を死体遺棄容疑で逮捕した。

【有料部分 目次】
胎児殺しは罪か
同じ読みの名前

秋田の事件
 不審なココア
 逮捕から一転
 男の主張
 裁判所の判断
 こじれた要因
 憎さ百倍の泥沼