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裁判
裁判で美香は、道の駅かみおかの駐車場において、畠山との性行為を諒介君に邪魔されたことに「畠山が」立腹し、美香に対し「殴れと命じた」、と話した。
美香は畠山から結婚をほのめかされており、畠山を失いたくない一心で諒介ちゃんの頭部を中身の入ったコーヒーの缶で殴らされ、その時畠山が諒介ちゃんの口を押さえていたと述べた。
弁護側も、美香は積極的に暴行したわけではなく、畠山に強制されたと主張した。
用水路に棄てたのも、畠山に指示されて行ったことだとした。
美香は殺害の事実は認めており、反省し、罪を受け入れる姿勢を見せていたが、畠山は全面否認となった。
逮捕当日、実家にいた畠山は、驚く母親に対し、「自分は何もやっていないし、これは何かの間違いだ。心配することはない」そう言って警察官に連行された。
母親は直後の地元新聞社の取材に対し、「もう外を歩けない」と言ってふさぎ込んだという。
堂々と連行されたはずの畠山だったが、逮捕後間もなく罪を認めた。
しかし、起訴されたのちは全面否認に転じた。弁護士らによれば、畠山はホテルに3日間軟禁状態にされた上で、怒鳴ったり殴ったりといった違法な取り調べのもとに強制された自白であったという。
諒介ちゃんの遺体写真を顔に押し付けられもしたという。
当初は、道の駅に止めた畠山の軽自動車内で、頭部が陥没するほどの傷を諒介ちゃんに負わせ意識不明状態にし、その後美香が「私に任せて」などと言って用水路に棄てた、と供述していたが、裁判の過程では、「道の駅かみおかで美香と諒介ちゃんと別れた。私の車の中で暴行を加えていないし、美香もそのような事はしていない」と、あくまで自分は一切見てもいないと強調した。
たしかに、畠山の車からは諒介ちゃんを暴行したと推測できる証拠は一切出なかった。諒介ちゃんは頭部をひどく殴打されており、そうであるなら血液の一滴でもありそうなものだったが、なかった。
殴ったとされるコーヒーの缶も発見されなかった。美香が自身の公判で証言した「血を拭いたタオル」も見つからなかった。しかも、畠山は前日の温泉一泊の際、親子と見間違われるほど諒介ちゃんと楽しそうに過ごしていた。
それが、たった一日で、殺してしまうほど憎たらしくなったりするのだろうか。
また、現場とされた道の駅かみおかだが、当時の時間帯はかなり混雑していて、車内で性行為、挙句死に至らしめるほどの暴力行為が行えたというのもなんとも不自然な話ではあった。
結局、一貫して否認するその姿勢が「無反省」ととられ、美香に結婚をちらつかせて意のままに操ったいわば「主犯」として、判決は美香を上回る懲役16年が確定した。
操ったのはどちらか
畠山を知る人々も首をかしげる。
これまでそういった暴力的な面は一切なかったし、むしろたとえしつけであっても親が子供を叩くなどすれば止めに入るタイプだと口をそろえた。
また、畠山が結婚をほのめかし、それを利用して美香を操った、という主張がなされているのにも疑問が残る。
畠山は本当に女っ気がなく、過去に結婚を考えた相手はバツイチで、趣味の陸上を一緒に楽しんでいたというが、それ以外には聞こえてこない。
自室には万年床、アダルトビデオが部屋に山積みになっているような男が、女を意のままに操れるだろうか。
過去の恋愛や、二度の結婚生活を見てもわかるように、美香は泣いてすがるような女ではない。暴力に訴え、人々を振り回して我を通すタイプである。それこそ、作田氏が言うとおり、美香こそ他人を意のままに操ろうとする人格を持っているし、思い通りにならなければなりふり構わないのも過去のすべてがそう言っている。
最初の消防士との恋愛においては、思い通りにならないとわかるや否や、放火という常軌を逸した行動に打って出、二度の離婚の際は金を要求し、自ら夫らを捨てている。
こんなことが出来る女が、結婚をほのめかされたからと言っていいなりになるか?ならねーよっ!
というか、美香にとって結婚など面倒くさいだけでなんのメリットもなかったはずではないか。唯一、メリットがあったとすれば、金だろう。
最初の夫からは慰謝料を、2番目の夫からも、何かにつけて金銭を受け取っている。
裁判は美香にとっては最低限ではあるが有利に運んだと言える。殺害に加担してしまったのは間違いないが、私は強要されてしてしまったのだ、弱い自分が許せない、そう裁判で美香は話した。そして、裁判はその通りに進み、実の息子を暴行しまだ息のある諒介ちゃんを冷たい用水路に棄てて殺害した美香よりも、それを「させた」として、畠山の判決は美香の懲役を上回った。
まるで、美香が畠山と全く関係ないところで諒介ちゃんを「死に至らしめる危険」と言われるほどの虐待を加えていた過去の事実など、無かったかのようであった。
なんだろうこの、どこまでも他人をからめとるというか、自分が堕ちるときは一人では堕ちないというか、人との関係はすべてそうである。
最初の消防士は、事の顛末を知って大変苦しんだという。自分のせいで職場にも地域にも迷惑をかけてしまった。消防士の自分の人間関係が、こともあろうか放火を引き起こし、その張本人は「あなたへの愛を証明するが為に」したのだと言い放った。
そもそも畠山が美香に執着していたという話もない。付き合い自体は数年前からではあったものの、その間美香には事件当時同居していたA氏もいたわけで、なにより連れ子がいる女性との結婚を親に反対されてやめてしまった経験がある畠山が、美香を結婚相手にしようとすることも考えにくい。
美香とて、先にも述べたように過去2回の結婚はいずれも出来ちゃった婚であり、それも長続きせず最後は自分から家を出ている点を考えても、結婚に執着しているとも思えない。
なのになぜ、結婚をほのめかされて断れなかった、という美香の主張がまかり通ったのだろうか。
言葉を選ばずに言えば、批判を承知で言えば、美香のその外見が惑わせたのではないか。
もしも美香が美しく男がいくらでも寄ってきそうな女性であったなら、こんな話信じなかったのではないか。おおよそ美香が男性とは縁がなさそうな女であったから、「結婚にすがった」という話が真実味を帯びたのではないのか。
そうであるならば、検察も裁判所も、この美香にまんまとしてやられたということになろう。
畠山の年老いた母親は、子ども好きで荒い言葉の一つはいたことがない息子を信じながらも、警察にこう伝えたという。
「もしも本当にそういうことがあったなら、そのまま戻さなくていい、殺していい」と。
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参考文献
『週刊朝日』(2006.12.1 p.34~36)、『サンデー毎日』(2006.12.3 p.30~33)
『何が彼をそうさせたのか』(あきた北新聞)
※この事件は判決文が公開されています。そちらも参考にしていますので、興味のある方は裁判所の判例検索で裁判の日時を入力し、検索してください
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いただいたお気持ちは資料集めに使わせていただきます。
なるほど。嫁に来てくれるだけで嬉しい、ってあるかもしれません。
うちの親戚が、北海道の田舎で農業してるんですが、やっぱりお嫁さんがなかなか来なくて、やっと来てくれた人が美香っぽかったというか‥。家事せずパチンコ三昧、子供の世話はしない、挙句には2歳の子供を置いて出て行きました。
でも、その人がお嫁に来て子どもが生まれたとき、親戚はすごーく喜んでましたから。
産まれた場所によって、普通の幸せもなかなか手に出来ないって可哀想ですよね。
そうですね、いいんだか悪いんだかわからない話ですが、人がいなくなるよりはいいのかな・・・
満期出所だと、美香は来年あたり出所です。もう出てるかも。
どうやって生きていくのかな。美香に限らずですが、気になります。罪を償ったのなら、しっかり生きて欲しいですね。
出ましたね、進藤美香!!
今まで、あの外見だしいじめられるタイプかと思ってましたが、いじめる方だったんですね。
義母の胸ぐら掴んだり平手打ちって。
ブスで暴力的って良いところ無いじゃないですか。なんで男性陣もみんな叩きださなかったんでしょうね。
でもそうしたら放火されそうですね‥。
こういうキチガ○に付け入られたらどうしたら良いんでしょうね。
ほったらかしにされた長女と、亡くなった男の子が心から気の毒です。
畠山の方が罪が重いのも納得行かないし、真相はどうなんでしょう。
私の中で、上田美由紀と木嶋佳苗はブス犯罪者の二大巨頭なんですけど、この二人は一応女子力はありますよね。でも進藤美香は全くない、ほんとにオッさんでしかない。
こんな見た目でも出会い系で知り合って結婚や交際に至るってのが、信じられないです。相手がいくらモテない年上でも。
外見をあれこれ言うのは正直はばかられると言うか、アレなんですが、でも、おじさんでした・・・
写真も何枚かあるんですが、この人笑わないんですよね。
諒介ちゃんと写ってる写真も、しかめっ面で。
こんなこと言うと怒られるかも、ですが、秋田のそれも嫁の来てもないような山村だと、嫁に来てくれるだけでも嬉しい事だったのかもしれないですね。
しかも子供が出来てるわけで。
美香の実家もちょっとおかしい気がしますが、どうも実の母親は美香の苛立ちを抑えきれない性格に手を焼いていたようです。怖かったのかもしれません。
ちなみに諒介ちゃんてほんとに可愛い子なんです。だから尚更不憫でなりません。
幼い子が被害者となる事件は本当に心が痛みます。
子供を愛せないなら作らなければいい。
そういう選択肢もあるのに…
こういった幼い子が亡くなったり、虐待されたりという事件が多すぎます…
私も波乱な人生を歩んできてしまってますが、子を虐める様な事は出来ないです。
しかし今回名前の出た女性たち全員存じてますが…ほんとにモテモテなのが不思議です…
私も少し自分のなにかを磨こうかなと思いました!
来栖様
いつもありがとうございます。
今回の記事は公開した後読み返して、抜けている部分を無見つけました(汗)
後ほど加筆修正しますので、申し訳ありません。
さて、この記事を書くにあたって、犯人の外見的な要素については書こうかどうしようか迷いました。しかし、やっぱり外せないと思い、慎重に表現に気をつけて書いたつもりですが、ちゃんと伝わるかなーと不安です。
個人的には鳥取の上田美由紀、彼女が男を惑わす女としてはナンバーワンだと確信してます(笑)
もし未読でしたら、青木理氏が書いた「誘蛾灯」を読んでみてください。怖いですよ、インタビューと取材を重ねた青木氏がどんどん篭絡されて行く様子が見て取れます、しかも本人あんまりそれに気づいてないっていう。
おそらく、事件前に彼女に会って話しをしていたら、この青木氏も彼女から離れられなくなっていたんじゃ?とすら思います。
さすが、木嶋佳苗が嫉妬のあまり激怒しただけはありますよ。
話がそれましたが、共犯(主犯?)とされた男性の方が罪が重かったわけですが、当時の報道などを見てもあんまり触れられてないんですよね。
彼は冤罪を訴え、一応支援もうけているようですが、いずれにせよ美香も畠山ももうそろそろ出てくる頃です。
本当のところはどうなんでしょうねぇ。