但し、条件によって無料でご利用いただけますのでこちらを参考になさるか、jikencase1112@gmail.comまで連絡ください。なお、有料記事を無断で転載、公開、購入者以外に転送した場合の利用料は50万円~となります。
**********
平成14年7月4日。
その日は梅雨空で、正午過ぎの郊外の新興住宅地は人通りもまばらであった。
栃木県宇都宮市さつき3丁目。
大手自動車メーカーや、宇都宮駐屯地に勤務する自衛隊員らの家族の家が多いその一角で、事件は起こった。
その新興団地に住む初老の男は、その手に散弾銃を持ち、隣家のベランダへその銃口を向けた。ベランダには隣家の主婦、田中公子(当時60歳)が日課の布団干しを行っている最中で、パンパンパンパンとリズミカルに布団を叩く音が周辺に響いていた。
男は公子さんに狙いを定めると、無言のまま、驚いた表情の公子さん目掛け発砲。
銃弾は公子さんの左半身と左顔面に命中、そのまま公子さんはベランダに倒れ込んだ。
男は鍵を壊し家の中へ入り、公子さんが倒れているベランダへと階段を駆け上がった。そして、瀕死の状態であえぐ公子さんに、迷いなく至近距離から5発撃ちこんだ。男はその後、不意に外に目をやり、近くの家から走り出てきた主婦・海老沼志都子さんにも計5発発砲、海老沼さんは左頭部から肩にかけて被弾する。
男は名を高橋卓爾(当時62歳)という。すでに駆けつけていた警察官に臆することもなく、2階和室に座り込んだ。目の前には公子さんが虫の息で横たわっている。それを確認すると、男は猟銃を口に咥え、迷うことなく足の指で引き金をひいて自らの頭を吹き飛ばして果てた。
※この記事は令和4年8月30日まで無料で公開されていたものです。条件に合致する方は無料でお楽しみいただけます。
そうでない場合も、既読でないかご確認の上、購入にお進みください。
高橋のゆがんだ正義感ですね。
正直、銃はあまり関係ないと思います。無ければ無いなりになんとかしたと思います。
昼間の音を気にする人は多いみたいですね。昼間の住宅地って以外に静かですから。なんせ、保育園で園児が遊んでいる声がうるさいって言う宇宙人みないな人がいますから。爆音なら話は別ですが。
奥さんからの苦情というか、文句はずっと聞かされていたと思います。よし俺がなんとかしてやると思っても不思議ではないです。ただ、奥さんはただの「愚痴」だったと思います。
全然仲良くできない、ホームパーティーとかしたいわ、だって冷蔵庫にいいお肉入っていたもん。
普通はいい加減にしろ!相手が嫌がっているだろう!というべきなのですが。張り合いになった時も「よそはよそ。うちはうち。」と止めないと。もう家の事は奥さんに任せておいたのでしょうね。奥さんのいいなりだから、介護で家の事を見るようになった時に、そこも引き継いだのでしょう。
年をとると脳のブレーキが効かなくなると聞きました。何かのタイミングでブレーキが壊れたのでしょうね。多分頭の中では勇ましい音楽が鳴っていたと思います。
俺は本当の勝者は高橋の奥さんと思います。勝手な想像ですが。
ひめじのさま
うーん、田中さんが勝者とはちょっと思えないです、すみません
田中さんは高橋に限らず、「他人の言うこと」に従うことがとにかく嫌な人だったのだと思います。
高橋だけが布団叩きをうるさいと思っていた訳ではなく、別の隣人もそれとなくアドバイスしてますが、それについても私は悪くない、で蹴散らしていますから。
歪んだ正義、というのはむしろ田中さんに言えることではないでしょうか。
高橋は自分が最後に行ったことは正義とは思っていないように思います。
単に、我慢の限界、ブチ切れたのでしょう。
ちょっと私の書き方が良くなくて、読み違われてしまったのかも。すみません。