🔓忘れないで〜生きた証14 鬼の棲む家part4〜

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誰よりも子供を守るべき立場にある大人、しかも実の親によって殺害される子供たち。逃げることも抵抗することも不可能な幼い子供を、文字通り死ぬまで肉体的精神的暴力をふるい続ける親たち。
どんな罪よりも子を殺すというものが最も罪深いと個人的には思うが、世の中には子を殺した親に対して同情や時には共感めいたものを抱く人も少なくない。
それも一つの考えであり、まさにそのような人がいなければ子を殺した親たちの居場所は社会になくなってしまうため、闇雲に否定する気もない。

ただそこにどんな事情があろうとも、殺された子供には一点の落ち度も非もない。なのに、親の罪は他人に対するそれよりも軽く、場合によっては親も被害者なんだ、いや、親こそが被害者なのだ(なにの?)と言わんばかりに声を上げる人たちさえ、現れる。

遠のく意識の中で、その子供たちが最期に見たのはなんだったろう。
楽しかった思い出、兄弟姉妹のこと、保育園のこと、お友達のこと。

お父さんとお母さんの顔は、どんなふうに見えていただろうか。

【目次】
相沢みず希ちゃん(静岡県富士市:当時5歳/平成12年6月29日死亡)
 事件発覚
 それまで
 兆候
 両親の苦悩
 見過ごされた訴え
 懲役10年
安岐海帆(みほ)ちゃん(岡山県玉野市:当時2歳/平成15年11月2日死亡)
 その家族
 望まれていない子
 真実
 地獄の8日間
 不作為による殺人
 ずるい男と勝手な女

忘れないで〜生きた証⑬~

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大竹美咲ちゃん(千葉県松戸市:当時2歳/平成19年1月21日死亡)

平成19年1月12日早朝。千葉県松戸市胡録台を走行していた男は、車内にいた女の子に対してその腹部を激しく殴打した。
理由は、お菓子をこぼしたから。
女の子はわずか2歳。その顔や体にはすでにいくつものあざができていた。
18日、自宅にて片付けをしないなどと言われ再び腹部を強く殴打された女の子は21日になって激しい腹痛を訴え病院に搬送された。女の子の小腸には穴があき、腹膜炎も起こしていた。

そして、女の子は短い一生を終えた。 続きを読む 忘れないで〜生きた証⑬~

だってあの人が悪いのに~2つのゆきずりの事件~

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日常に起きるトラブル。引っ越した先のお隣さんがヤバかったとか、子供と同じ小学校の保護者がヤバかったとか、思いもよらぬ形で災難が降りかかることは誰にでもある。

さらにそれより実は起きやすいトラブルというのが、「ゆきずり」のトラブル。

なぜ起きやすいかというと、見知らぬ相手だから、ということが大きい。相手が知っている人だと遠慮したり譲歩したりもできる。隣人トラブルが長引くのは、事を荒立てれば自分のみならず家族にも影響があり、ひいてはそこに住めなくなる可能性もあるからだ。
ママ友のトラブルもしかり。自分だけの問題で済まなくなり、その問題にずっと関わり続けねばならなくなるから、できるだけ事を荒立てないように対処する人が多い。
どんなに正義感が強くても、初手できつい言葉は使わないし、手荒な対応はその後を考えて極力避けるだろう。

しかしこれが見ず知らずの行きずりの相手ならば。

2度と会わないであろう相手には、人は時に傲慢な態度をとってしまう。そこにいかなる大義名分があろうとも、なぜか見知らぬ人に対しては初手から強い態度をとってしまう人がいる。
しかしもしも相手が、さらに上を行く初手から強い態度に出る人だったら。

そしてお互いがこう思っていたら。「だって相手が悪いのに。」 続きを読む だってあの人が悪いのに~2つのゆきずりの事件~

それは誰のそばにも~いくつかの行きずりの事件~

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朝、起きて朝食を摂り、歯を磨き身支度を整える。
なんてことない、いつもと同じ朝。学校へ行く人、仕事へ行く人、徒歩で出かける人、車に乗る人、電車に乗る人。
いつものスーパーへ買い物へ行く、病院へ行く、会社帰りになじみの店で同僚らと一杯やる、恋人とデートをする、塾へ行く、家族を迎えに行く、どれも誰でもが営む日常の一コマである。

あなたはそんな、なんの変哲もない普通の朝に起きた時、その服を着た時、家を出るとき、二度と帰って来られないと思うだろうか。夫が、妻が子どもが、無言の帰宅をすると思うだろうか。

一方で、同じような朝を迎え、同じようにいつもと同じ善良な市民としての営みをしながら、この数時間後に数分後に、自分が人に怪我をさせる、あるいは死なせるなんて思うだろうか。

なんの接点もなかった人々が、その日そのタイミングで出会って被害者と加害者になってしまった事件。 続きを読む それは誰のそばにも~いくつかの行きずりの事件~

🔓無念part2〜ふたつのやるせない結末〜

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事件は日常にある。
なんの変哲もない1日の始まりであっても、どんなに素晴らしい人生を送っていても、どんな善人のそばにも、事件はある。

不幸にも事件に巻き込まれてしまった人々や家族は、その犯人が逮捕され、その罪に見合った罰を受けることを最低ラインとして受け止める。もちろんどんなに重い刑に処せられようと、被害者の受けた傷が癒やされるわけではないし、奪われた命は戻らない。
それでも続く人生を歩むために、人々は自分を納得させ、受け入れるしかない。

その罰が、さまざまな事情で最低ラインにすら届かなかったとしたら。

群馬の殺人

群馬県太田市小舞木町。
清々しい秋の日、その公園では地域の運動会が開かれていた。東武伊勢崎線と東武小泉線の太田駅から南東へ車で約10分ほどのところにある、比較的大きなその公園だ。
運動会に参加している家族のところへ、1人の女児が駆け寄ってきた。
「おじいちゃんが死んじゃう」
泣きながら訴える女児に連れられ向かったのは公園のトイレ。この女児はついさっき、祖父に連れられてトイレへ行っていた。駆けつけた人らがそこで見たのは、トイレで横向きに倒れている祖父の姿だった。

祖父は女児をトイレに連れていく際、「少し気分が悪い」という話をしていたといい、体調が悪化したのかと思われたが、祖父は大量に出血していた。

事件

平成13年10月14日、群馬県太田市小舞木町の市営九合六号公園の公衆トイレで、近くに住むシルバー人材センター作業員の木村唯雄さん(当時69歳)が血を流して倒れているのが発見された。
木村さんは背中など複数箇所を鋭利な刃物のようなもので刺されており、死亡が確認された。

木村さんはこの日、孫娘2人を連れて地区の運動会に参加しており、下の孫娘がトイレに行くのに付き添った際に何者かに刺されたとみられた。一緒にいた孫娘に怪我はなかったが、孫娘は4歳で、祖父の身に何が起きたのかをうまく伝えることは難しく、ただただおじいちゃんが死んじゃう、と泣いていたという。
事件が起きたであろう時間帯、トイレの外には1人の主婦がいた。この主婦によると、トイレの中から声などは聞こえなかったものの、ガタガタという音が聞こえたという。その後、トイレから30代くらいの男性が出てきたといい、その手にはハサミのようなものが握られていたのを見ていた。
男性は黒っぽい服を着て髪の毛が寝起きのようにボサボサだったというが、顔まではよく見ていなかった。

木村さんを発見した男性によると、トイレの壁や床などにかなりの血痕があったという。

警察は殺人事件と断定したが、木村さんにはトラブルなど一切なく、またその年の2月頃には女子学生がハサミを持った男に襲われ前髪を切られるという事件が未解決のままだったこともあり、通り魔的な犯行の可能性も考えられた。
木村さんは長年地元の富士重工業群馬製作所に勤務、退職したのちもシルバー人材センターに登録して植木の選定などを担当していたという。地域の役員なども積極的に担い、住民からの信頼も厚かった。友人も多く、小旅行やカラオケなどを楽しみにしていた。
家庭では、妻と死別してからは娘夫婦と孫らと生活しており、事件当時、娘婿は単身赴任中だった。

堅実な人生を送り、娘夫婦や孫たち、友人との穏やかで幸せな老後がこの先も続くはずだった。
一体、木村さんの身にあの日あの時何が起きたのか。

難航する捜査

警察は主婦の目撃情報をもとに75人の捜査員を投入。主婦の協力で作成された犯人らしき人物の後ろ姿のイラストを公開、付近の不審者などを洗い出したが、犯人の足取りはなかなか掴めなかった。
現場からは血のついた足跡が発見されていたが、停められた車の合間を縫って道路へ出たところで途絶えていたという。目撃情報も、その主婦のもの以外なかなか具体的なものもなかった。

太田市内の小学校では犯人が捕まっていなことから登下校の警戒を徹底させるなど対策はとったものの、その不安は相当なものだった。
通り魔の犯行が排除できない以上、どこの誰もが被害者になり得た。子供達は外で遊べなくなり、共働きで家を空けざるを得ない親たちの不安は高まる一方だった。

しかし事件から1年、捜査は進展する気配を見せなかった。

血のついた足跡から割り出された靴の種類はアディダスのスニーカー。当時若い人の間で人気だったという。色は黒だったことがわかっていて、サイズも少なくとも27センチ以上だった。

一方で木村さんがなぜ狙われたのか、殺害されたのかという動機の点でも様々な見方がなされた。
木村さんは当時、現金を持っていたかどうかが不明だったという。となると強盗目的とも言い切れないし、初めから怨恨の線はかなり薄かった。通り魔的犯行ならばそれこそトイレでなくともよく、その動機は全く読めていなかった。
そのため、運動会という行事そのものに関係があるのでは、という見方も一部の捜査員からは出ていたという。公園での子供の声や学校の部活動、そういった「音」が原因となった事件は他にもあったし、もしかするとそういった行事から排除されているような人の逆恨みのようなことかもしれない。

しかし捜査の進展がないまま、事件からすでに4年が過ぎていた。

【有料部分 目次】

容疑者
そして
鹿児島の事件
時効直前の自白
その男
両親