🔓逆恨み~京都・綾部市児童12人死傷事件~

この記事を転載あるいは参考にしたりリライトして利用された場合の利用料金は無料配信記事一律50,000円、有料配信記事は100,000円~です。あとから削除されても利用料金は発生いたします。
但し、条件によって無料でご利用いただけますのでこちらを参考になさるか、jikencase1112@gmail.comまで連絡ください。なお、有料記事を無断で転載、公開、購入者以外に転送した場合の利用料は50万円~となります。
**********

 

土砂降りの雨ではあったが、いつもと変わらない朝だった。
JR綾部駅の南西、警察署や銀行などのある大きな通りからさらに南に下がると、神社や寺などが見えてくる。山裾に沿って立ち並ぶ住宅の間を、坂道が何本か通っている場所。
その中の一つの通りを通学路として利用している集団登校の子供たちの姿がその日もあった。上級生にならい、みな、お行儀よく右側を2列に並んで学校へ向かっていたが、これもまたいつもと変わらぬ平和な光景だった。

その対向から走ってきたワゴン車があった。
集団登校の最後尾を歩いていた6年生の男児には、その車がやけにこちらに向かってくるように見えた。
次の瞬間、その車は集団登校の列に正面から突っ込んできた。

平成14年1月21日午前7時40分

静かな住宅街に大きな衝突音が響いた。
近くでアパートを経営していた男性(当時73歳)が急いで外に出たところ、信じがたい光景が広がっていた。
いつもこの道を通って学校へ行っている子供たちが、何人も道路に倒れ込んでいたのだ。しかも複数の児童は出血を伴うケガを負っているようだった。
男性は付近の住民らと協力して子供たちの救護にあたり、救急車の到着を待ったという。
子供たちが倒れている場所から少し離れた場所で、民家のガレージに突っ込むような形で停車している車があった。あの車が突っ込んだのか……?

ふと、運転手を探した。しかし現場にはそれらしき人物が見当たらない。
そこで車の中を覗くと、そこには頭から手ぬぐいのようなものをかぶってうなだれ、微動だにしない運転手の姿があった。
ただ、運転手は生きていて特に大きなケガもしていない様子だったため、男性らは子供たちの救護に全力を注いだ。

しかし、残念な報せが後に届くこととなった。
救急搬送された子どもたちのうち、小学2年生の男の子が死亡したというものだった。
他にも4人の子供たちが重傷を負っていた。

一体何が起きたのか。警察は業務上過失致死傷の疑いでワゴン車を運転していた男性を逮捕する方針、と発表した。
学校関係者、保護者からも死亡した男児への追悼と共に、果たして防ぐことが出来たのか、という戸惑いの声も上がった。
子供たちは規則正しく登校しており、落ち度などない。教師らも、日々安全指導を行っても今回のような事故をどう防げばいいのか、と困惑を隠せずにいた。

が、結果からいうと、この事故は防ぐことはできなかった。正確には、学校や子供たちがどれだけ気を付けていても、防げなかった。

これは事故ではなく、運転していた男の「故意」によるものだったからだ。

【有料部分目次】
その男
事件まで
執着する男
恐るべき動機
反社の人
いつまでも一緒だよ

このラインより上のエリアが無料で表示されます。

🔓忘れないで〜生きた証14 鬼の棲む家part4〜

この記事を転載あるいは参考にしたりリライトして利用された場合の利用料金は無料配信記事一律50,000円、有料配信記事は100,000円~です。あとから削除されても利用料金は発生いたします。
但し、条件によって無料でご利用いただけますのでこちらを参考になさるか、jikencase1112@gmail.comまで連絡ください。なお、有料記事を無断で転載、公開、購入者以外に転送した場合の利用料は50万円~となります。
**********

 

誰よりも子供を守るべき立場にある大人、しかも実の親によって殺害される子供たち。逃げることも抵抗することも不可能な幼い子供を、文字通り死ぬまで肉体的精神的暴力をふるい続ける親たち。
どんな罪よりも子を殺すというものが最も罪深いと個人的には思うが、世の中には子を殺した親に対して同情や時には共感めいたものを抱く人も少なくない。
それも一つの考えであり、まさにそのような人がいなければ子を殺した親たちの居場所は社会になくなってしまうため、闇雲に否定する気もない。

ただそこにどんな事情があろうとも、殺された子供には一点の落ち度も非もない。なのに、親の罪は他人に対するそれよりも軽く、場合によっては親も被害者なんだ、いや、親こそが被害者なのだ(なにの?)と言わんばかりに声を上げる人たちさえ、現れる。

遠のく意識の中で、その子供たちが最期に見たのはなんだったろう。
楽しかった思い出、兄弟姉妹のこと、保育園のこと、お友達のこと。

お父さんとお母さんの顔は、どんなふうに見えていただろうか。

【目次】
相沢みず希ちゃん(静岡県富士市:当時5歳/平成12年6月29日死亡)
 事件発覚
 それまで
 兆候
 両親の苦悩
 見過ごされた訴え
 懲役10年
安岐海帆(みほ)ちゃん(岡山県玉野市:当時2歳/平成15年11月2日死亡)
 その家族
 望まれていない子
 真実
 地獄の8日間
 不作為による殺人
 ずるい男と勝手な女

忘れないで〜生きた証⑬~

この記事を転載あるいは参考にしたりリライトして利用された場合の利用料金は無料配信記事一律50,000円、有料配信記事は100,000円~です。あとから削除されても利用料金は発生いたします。
但し、条件によって無料でご利用いただけますのでこちらを参考になさるか、jikencase1112@gmail.comまで連絡ください。なお、有料記事を無断で転載、公開、購入者以外に転送した場合の利用料は50万円~となります。
**********

 

大竹美咲ちゃん(千葉県松戸市:当時2歳/平成19年1月21日死亡)

平成19年1月12日早朝。千葉県松戸市胡録台を走行していた男は、車内にいた女の子に対してその腹部を激しく殴打した。
理由は、お菓子をこぼしたから。
女の子はわずか2歳。その顔や体にはすでにいくつものあざができていた。
18日、自宅にて片付けをしないなどと言われ再び腹部を強く殴打された女の子は21日になって激しい腹痛を訴え病院に搬送された。女の子の小腸には穴があき、腹膜炎も起こしていた。

そして、女の子は短い一生を終えた。 続きを読む 忘れないで〜生きた証⑬~

だってあの人が悪いのに~2つのゆきずりの事件~

この記事を転載あるいは参考にしたりリライトして利用された場合の利用料金は無料配信記事一律50,000円、有料配信記事は100,000円~です。あとから削除されても利用料金は発生いたします。
但し、条件によって無料でご利用いただけますのでこちらを参考になさるか、jikencase1112@gmail.comまで連絡ください。なお、有料記事を無断で転載、公開、購入者以外に転送した場合の利用料は50万円~となります。
**********

 

日常に起きるトラブル。引っ越した先のお隣さんがヤバかったとか、子供と同じ小学校の保護者がヤバかったとか、思いもよらぬ形で災難が降りかかることは誰にでもある。

さらにそれより実は起きやすいトラブルというのが、「ゆきずり」のトラブル。

なぜ起きやすいかというと、見知らぬ相手だから、ということが大きい。相手が知っている人だと遠慮したり譲歩したりもできる。隣人トラブルが長引くのは、事を荒立てれば自分のみならず家族にも影響があり、ひいてはそこに住めなくなる可能性もあるからだ。
ママ友のトラブルもしかり。自分だけの問題で済まなくなり、その問題にずっと関わり続けねばならなくなるから、できるだけ事を荒立てないように対処する人が多い。
どんなに正義感が強くても、初手できつい言葉は使わないし、手荒な対応はその後を考えて極力避けるだろう。

しかしこれが見ず知らずの行きずりの相手ならば。

2度と会わないであろう相手には、人は時に傲慢な態度をとってしまう。そこにいかなる大義名分があろうとも、なぜか見知らぬ人に対しては初手から強い態度をとってしまう人がいる。
しかしもしも相手が、さらに上を行く初手から強い態度に出る人だったら。

そしてお互いがこう思っていたら。「だって相手が悪いのに。」 続きを読む だってあの人が悪いのに~2つのゆきずりの事件~

それは誰のそばにも~いくつかの行きずりの事件~

この記事を転載あるいは参考にしたりリライトして利用された場合の利用料金は無料配信記事一律50,000円、有料配信記事は100,000円~です。あとから削除されても利用料金は発生いたします。
但し、条件によって無料でご利用いただけますのでこちらを参考になさるか、jikencase1112@gmail.comまで連絡ください。なお、有料記事を無断で転載、公開、購入者以外に転送した場合の利用料は50万円~となります。
**********

 

朝、起きて朝食を摂り、歯を磨き身支度を整える。
なんてことない、いつもと同じ朝。学校へ行く人、仕事へ行く人、徒歩で出かける人、車に乗る人、電車に乗る人。
いつものスーパーへ買い物へ行く、病院へ行く、会社帰りになじみの店で同僚らと一杯やる、恋人とデートをする、塾へ行く、家族を迎えに行く、どれも誰でもが営む日常の一コマである。

あなたはそんな、なんの変哲もない普通の朝に起きた時、その服を着た時、家を出るとき、二度と帰って来られないと思うだろうか。夫が、妻が子どもが、無言の帰宅をすると思うだろうか。

一方で、同じような朝を迎え、同じようにいつもと同じ善良な市民としての営みをしながら、この数時間後に数分後に、自分が人に怪我をさせる、あるいは死なせるなんて思うだろうか。

なんの接点もなかった人々が、その日そのタイミングで出会って被害者と加害者になってしまった事件。 続きを読む それは誰のそばにも~いくつかの行きずりの事件~