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台所にて
「これ、どうすんの?」
「立たせとけばいいんじゃない?」
女は目の前にいる女児をそういうと手近にあったモップの金属製の柄で力任せに殴りつけた。女児は悲鳴をあげるが、それでも殴打する手を止めない。
やがて女児の悲鳴は獣の咆哮のようなものへと変化。さらには脱糞するまでにいたった。
「汚い!あっちいって」
まるで汚物を押し付けあうかのように女児の体をどつき回す大人たち。
そしてその日の午後、女児はたった6年の生涯を一人ぼっちで閉じた。
平成12年3月23日、水戸地裁の松尾昭一裁判長は3人の男女にそれぞれ懲役4年から6年の実刑判決を言い渡した。
3人は、あの女児の実母と養父、そして、女児と同じ名前を持つ、実母の友人の女だった。