このたびの件について

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事件備忘録@中の人でございます。

このたび、X(旧Twitter)上で私とルポ田中氏ならびにガンジー横須賀氏との間で起きていた件につきまして、示談書締結にいたりましたのでご報告いたします。

今回、当事者であるルポ田中氏とガンジー横須賀氏の許可を得て、事件備忘録側の視点でのこの件についての顛末書を以下に公開いたします。
こちらでは細かい発言などは記載せず、事実を時系列に基づいてできる限り感情を交えず、起きたことをありのまま残します。
(詳細な発言については、ガンジー横須賀氏、ルポ田中氏に許可を得てX上にそのまま残っておりますので、遡って各々確認してください。)

なお、多くの方々に静かに見守っていただき、また、お互いの分野からの真っ当な苦言、提言、励まし等いただきましたことを心から感謝申し上げます。

概要

①発端

令和5年10月28日、私のXのDMにある相互フォロワーの方から、YouTube上で事件備忘録の記事をそのまま使用しているのではないか、と思われる動画があるとの連絡が入る。
確認したところ、それはガンジー横須賀チャンネルというアカウントがアップしていたもので、秋田県大仙市で平成18年に発生した男児殺害事件についてのものだった。

この事件については、事件備忘録が平成31年1月に公開した「およそそうとは見えない女郎蜘蛛〜秋田・大曲4歳男児殺害事件〜」というものが存在している。

動画のタイトルは「女郎蜘蛛と呼ばれた女」という大見出しがあり、続けて秋田の事件についてであることが記されていた。

構成としてはアカウント責任者のガンジー横須賀氏の隣で、このコンテンツの発案者であるルポ田中氏がガンジー横須賀氏に語って聞かせる、といったもので、進行のメインはルポ田中氏であった。
ガンジー横須賀氏はその話に相槌を打ち、最後に感想を述べるといった役割を担当していた模様。

確認したところ、ルポ田中氏が話している事件発生時点の描写等、多くの部分で事件備忘録該当記事の冒頭部分をほぼ読み上げているような、そのレベルで類似の文章であった。
また、タイトルに使用している「女郎蜘蛛」という単語はそもそも同一である(類似点や根拠については後述する)。

事件備忘録としては完全に記事を利用していると確信を持ったため、当該チャンネルの動画コメント欄、ガンジー横須賀氏のXアカウントからまずは確認したいことがあるので連絡が欲しい旨、残した。
すると、ガンジー横須賀氏より、早い段階でルポ田中氏から説明があるという趣旨の返答があった。

その後、ルポ田中氏より事件備忘録の記事を使用していることを認める発言があり、話し合いへと発展していった。

②話し合いの経緯

基本的にXの互いのアカウントを用い、まずはルポ田中氏に対し、事件備忘録の該当記事を提示し、見覚えがあるのではないか、と問いかけたところ、「ある」との返答を得た。
続けて、パクったのか?ということを問いかけたところ、「そうである」と認めた。
この際の発言はガンジー横須賀氏側の動画内でルポ田中氏より実際の発言についての確認もなされているが、斬新なというか、斜め上過ぎるかなり非常識と言わざるを得ない発言だった。
本来ならば動画の削除なり、クレジット表記などで対応もできたが、あまりの対応だったことで無断利用であることを伝え、利用料金の支払いを求めたところ、明確な拒否はしないものの、「(お金がかかることは)知らなかった」「自分には金がない」と言った発言があった。

この時点で事件備忘録のフォロワーからもルポ田中氏の不誠実と言わざるを得ない言動に苦言が呈され始める。第三者からも利用料を支払うべきではという発言があったが、それに対しても同様の返答だった。

その後、ルポ田中氏は動画を削除するとし、謝罪の言葉をX上で述べてはいたが、少なくともこの時点では勝手に記事を利用された挙句、SNS上で不誠実な対応をされた事件備忘録として納得ができる対応とは言えなかった。

ルポ田中氏の発言はこの時点で一旦途絶え、代わりにガンジー横須賀氏がチャンネル運営者として謝罪と動画削除を約束したが、その際の発言の中で「穏便に」という言葉があったことで事件備忘録ならびに見守っていた双方のフォロワーら数名が批判した。

この時点では、ルポ田中氏同様ガンジー横須賀氏の言動にも、事件備忘録側から見るとやや理解に苦しむ面があり、事態は徐々に双方のフォロワーや、それぞれが身を置いている分野の関係者らがこの事態についての自己の考えなどをX上で発信したり、ルポ田中、ガンジー横須賀両氏に対して苦言を呈し始める。

ガンジー横須賀氏は自身の発言を不適切と認め即座に謝罪し、事件備忘録に対し利用料金の支払いを申し出た。
さらに、直接会って謝罪したいという発言があったため、一旦はガンジー横須賀氏ならびにルポ田中氏が事件備忘録が居住する愛媛県松山市まで出向いて示談交渉するという運びとなった。

この時点で一旦は事態が収束するかに思えたが、その直後にガンジー横須賀氏が自身のXアカウントでファンに向けてチャンネル休止の報告を行った際に、「騒動」という単語を用いたこと、そして文末にかなりふざけた文章を置いたことに対して事件備忘録より抗議を行う(こちらについても、ガンジー横須賀氏の動画でも触れられている)。
予定されていた来松は事件備忘録によって拒否され、またそれを見ていた事件備忘録のフォロワーのみならず、ガンジー横須賀氏のファンならびに関係者からもその表現はいかがなものかと言った書き込みがなされ始める。(なお、この間、ルポ田中氏は沈黙の状態が続いていた。ただし、それについては正当な理由もあった。)

同時に、事件備忘録の公開しているメールアドレス宛に複数のガンジー横須賀氏ならびにルポ田中氏のファン、知人からメールが届く。
内容としてはその全てが両氏の発言、振る舞いに対して怒りの気持ちを持ちながらも、その上でどうか話を聞いてやってほしい、というものだった。
事件備忘録に対する批判や非難、ガンジー横須賀氏、ルポ田中氏に対する妄信的な擁護などは一切なかった。

該当のガンジー横須賀氏のポストは即削除され、ガンジー横須賀氏より該当のポストはあくまでファンに向けたいつもの自分のキャラを出したものであり、決して事件備忘録に対し不誠実な対応をしているつもりはなかったと釈明があった。
ただ破壊力があったためにガンジー横須賀氏がどれほど謝罪の言葉を並べようと、簡単に受け入れられるような状況ではもはやなくなっていた。

その後、ガンジー横須賀氏より事件備忘録のDMに改めて謝罪があり、受け入れられるかどうかは別にしても謝罪を続けるとの言葉があった。
利用料金ならびに不誠実な対応をしたことの慰謝料の支払いならびに具体的金額もガンジー横須賀氏より提示された。

紆余曲折あったものの、ガンジー横須賀氏の対応が誠実なものであると確認できるに至ったため、示談書の作成を提案。
11月1日、ルポ田中氏を交えて三人で電話で話し合い、その場でルポ田中氏からも直接の謝罪を受ける。
少なくとも自分の言葉で話してくれていることは理解できたため、その電話で示談書を確認しあい、異議なしということで合意に至った。

令和5年11月3日の時点でガンジー横須賀氏名義で利用料金ならびに慰謝料が支払済である。(なお、この金額と両氏が負担した割合については非公開とする。)

盗用であるとの根拠

事件備忘録では、これまでも自身が作成した記事をYouTuberに無断で利用されたことがあり、その都度対応し、9割は解決に至っている。

ケースはその都度違うが、今回当該動画が事件備忘録の記事の盗用であると判断した根拠は、この記事のタイトルである「女郎蜘蛛」という言葉にある。
事件備忘録はこの事件について当時の報道、判決文、地元ローカル誌、雑誌記事など多くの資料を読み込み、主人公である母親の生い立ちや事件前のエピソードからその性格を推察した上で、判決で共犯の男の方が刑が重くなったこと、その理由、そしてその男が冤罪を主張していることなどを踏まえて浮かんだのが、「女郎蜘蛛」という言葉だった。

蜘蛛は糸で網をはり、獲物がかかるのをじっと待ち続ける。蜘蛛の糸に囚われた獲物は逃げることはできず、その多くは腹をすかした蜘蛛に食べられる。命からがら逃げることができたとしても、多くは大きな犠牲を払う。囚われたら最後、無傷ではいられないのだ。
この主人公の女はまさに蜘蛛。その見てくれからは予想もできないほどに男を次から次へと捕まえては食い散らかし、好き放題やった挙句、奪うものを奪い尽くし奪うものがなくなればさっさと次の獲物を狙う。

交尾をした後そのオスを喰らうという、まさに蜘蛛そのものだと思ったのだ。

蜘蛛の中でも女郎蜘蛛としたのは、単に響きが良かったからであり、特に意味はない。

今回、ルポ田中氏はそれをそのまま「女郎蜘蛛と呼ばれた女」として動画を作成した。
ネットで「女郎蜘蛛 秋田 事件」と検索して出てくるのは事件備忘録の該当記事が上位を占め、それ以外の記事は全く無関係で結びつきすらしないようなものばかりである。
それを考えれば、この事件から女郎蜘蛛という言葉を想像したのは事件備忘録以外になく、この言葉(タイトル)には十分な創造性もあり、事件備忘録「だけ」がこの主人公の女を女郎蜘蛛を呼んでいたことは明白である。

これを根拠に、ルポ田中氏が事件備忘録の該当記事を無断で自身の動画に丸パクリの状態で利用したと判断した。

著作権とパクリ

今回の件について、事件備忘録に対して「そもそも著作権があるのか」という問いかけがあった。
中には、パクられたというならさっさと裁判すればいい、しないのは自分にパクられたなどという権利がないからだというのもあった。

それは過去において同様のケースがあった際にも言われたことではあるが、まず、パクリかパクリじゃないかの判断は最終的には判決である。
古今東西、どう考えてもパクっとるやろ的な問題が著名人の間で持ち上がっても、その多くはワイドショーやネットで騒がれるだけでパクられた側は余程のことがなければ声を上げない。
それは、騒いでも声高に世間に訴えても「相手がパクリを認めなかったら」、それがパクリかどうか認められるためには裁判をして判決をもらわなければならないからだ。
しかし判決で認められたとしてもその慰謝料などはかなり少なく、正直見合わない。判例を得るためとか、前例となるためにあえて裁判に持ち込み司法の判断を仰ぐこともあると聞くが、多くの場合はガンジー横須賀氏の言葉を借りれば「穏便に」ことを収める。

音楽の世界ではたまにそのようなことがあるが、テレビ業界や文学の世界でもそれらは過去に起きている。

裁判に持ち込まれたケースで記憶に新しいのは、松本零士VSマッキーがあるが、そもそもあれは槇原氏側が盗作を全否定しており、松本氏も徹底抗戦の構えだったからである。今回のように相手がパクリを認めている場合は基本的には話し合いでの解決になる。
そのほうが、両者にとって時間的にも経済的にも精神的にも世間体的にも良いからだ。

今回、私は早い段階でルポ田中氏より「パクった」との言質をとっていた。そのため、裁判をする必要などなかったのだ。
加えて、ガンジー横須賀氏から謝罪もあり、さらには早期解決に向けて話し合いたいとの要望もあったため、代理人を立てたりましてやいきなり提訴するなどというケンカっ早いことをする必要がなかったのだ。

したがって、代理人を立てないとか、提訴しないとか被害届を出さないというだけで権利がないからだと主張するのは的外れである。

著作権を侵害しているかどうかの法的な判断をするまでもなく、他人の文章を参考ではなく丸パクりしている時点で表現者としてはそもそも由々しき事態なのだから。

ガンジー横須賀氏と田中氏の説明動画について

示談成立にあたり、お互いの視点から顛末を報告するということも双方の望みだったため、今回ガンジー横須賀チャンネルにおいて両氏そろっての経緯説明ならびに今後についての報告動画が11月5日20時に公開されている。

当初、いわゆるYouTuberによる謝罪動画にあまり誠意を感じていなかった事件備忘録は、動画で謝罪されることでむしろ一方的な見解になる可能性があること、かえって事件備忘録に不利益が生じる恐れがあることから、一旦は動画作成を拒否した。
しかし、経緯の説明をするうえで文章にするよりも自分たちの言葉で伝えたいというガンジー横須賀氏の思いや、自分たちのやり方で、という主張は一理あると考え直し、双方がそれぞれのやり方で経緯説明を行うことを確認。
それについては公開前にお互いが確認することとした。
当然ながら、その内容について双方が口出しをすることは一切ない。

これを見た両氏のファンの方は大変ショックを受けられたであろうし、そこまでするようなことなのかという思いも持たれたかもしれない。

動画の内容については、電話で話した際にルポ田中氏が私に直接説明したものとほぼ同一であり、ガンジー横須賀氏が説明した経緯についても事態を見ていたX利用者もその点に誤りはないとわかると思われる。

ルポ田中氏が脱退する運びになったのは、二人が真剣に話し合い出した結論であり、事件備忘録の意見は一切含まれておらず、思いはどうあれ尊重されるべきものだと考える。
そして、動画中にあったガンジー横須賀氏からの今後の田中氏に対するお願いについては、事件備忘録からも重ねてお願いしたい点である。

今後

YouTubeに限らず、他人の作り上げたものを無断であたかも自分のものであるかのように利用する行為は後を絶たない。
ただ中は誰が見ても丸パクリとは言えなかったり、それこそ本人以外にはその判断が難しいケースもある。
また、抗議したとしても無視されたり、あるいは開き直られるケースもあり、多くの場合は周囲が声を上げてくれても当の本人は何も言えないというケースもある。
だからと言って、やみくもに裁判だ訴えるというのは現実的ではないというのは先に述べたし、自分の主張が正しいと思うなら訴えるべき、というのも一般人には乱暴である。

今回の件では、当初こそ物事の認識に温度差があり、双方の思いが誤って伝わることが多く見苦しい言動にも発展したが、その後のガンジー横須賀氏とルポ田中氏については動画を見ればわかる通り、事態を見つめ直してくださった。
そこには心から感謝と敬意を表したい。

なお、ガンジー横須賀氏とルポ田中氏から支払われた利用料金と、無断利用その他諸々に関するガンジー横須賀氏からの気持ちについて、具体的な金額とその負担割合を公表しないとしたのは、それが公表されたことでひとつの「線引き」になってはいけないという判断があったためである。
利用料金や違約金、そして迷惑をかけたことへの詫びる気持ちを表した金額というものには、常識的な範囲はあっても絶対的な決まりがあるものではない。
よって、具体的金額を公表することは今後同じような事態に陥った第三者がそれぞれを参考にしてしまう可能性が出てくる。
それを防ぐために、非公開としている。こちらもガンジー横須賀氏とルポ田中氏と話し合ったうえでの結論である。

その上で、事件備忘録としてはこちらが無断利用した際の利用料金として請求しようと考えていた額以上の部分については、しかるべき機関に寄付することとした(示談書にはその割合が明記されている)。こちらは後に寄付した先を公開する。

以上

ルポ田中さんとガンジー横須賀さんへ

これまでは経緯説明でしたが、以下は私の気持ちです。

今回、思っていたよりも短期間で事態が解決したことはガンジー横須賀さんが逃げずに対応してくださった部分が大きいと思います。
ルポ田中さんも、なぜあのような言動だったのか、ということも説明いただきましたし、謝罪と利用料金をお支払いいただきました。

文字だけの世界だとどうしても誤解は生まれます。今回もその部分があったと思います。
それについては、3人でお話しした時点で解消できたと思いました。

田中さん、脱退され、今後は活動を別にされるということについてはここで個人的な思いを出すことはしませんが、ガンジーさんと話し合われてのことですので、今後の活動を改めて応援していることだけお伝えしたいです。

ガンジー横須賀さん、この度はきちんと責任を果たしていただき、間違いがあってもそれを正し、言い訳や自己保身に走らない対応をしていただいたこと感謝いたします。
動画の中でも、今回の発端である田中さんの問題とは関係ないご自分の間違った言動についてもそれに言及してくださったこと、ありがとうございました。

今後のさらなるご活躍を期待しています。

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令和6年3月11日:お父さんは悪くない~続・ある家族の崩壊への軌跡/八尾市・長男バラバラ殺人事件~
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令和6年3月4日:片隅の記録~三面記事を追ってpart6~
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🐅2022新春特大号🌸

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皆様、新年あけましておめでとうございます。

今年も事件備忘録をどうぞよろしくお願いいたします。

さて新春一発目は特大号といたしました。
今後もこのような特集号を計画していきたいと思います。

今回取り上げましたのは、桶川ストーカーより前、同じように非業の死を遂げた女性とその家族の戦い、無計画な出産を繰り返した挙句、かわいくないからと次々と子供を殺した夫婦、高橋ユキさんの名言、アウト老を体現した千葉の一家皆殺し、和歌山と福岡で同時期に起きた悲しい事件とそれぞれを支えあった遺族の話、このサイトでも取り上げた愛知の信じられない詐欺事件とその結末そして、幼い子供が親の都合でその将来を断たれてしまった事件。

以上の6本だてでお送りいたします。

都合上、無理やり有料にした記事もありますが、注意書きご納得いただけましたらどうぞ購入なさってくださいませ。

では、2022年新春特大号、はじまりはじまりぃ。

🔓守られなかった命~太子町・ストーカー殺人事件~
殺人の家~柏市・一家4人撲殺事件~
🔓あなたが、お前が、望むこと~大阪・長女三女殺害事件~
火車~豊田町・一家無理心中事件外伝~
ほんなごてい はがいかねぇ~ふたつの女児殺害事件~
🔓弱すぎた男と、クソ女~水戸市・父子無理心中事件~

特集:虐待事件①

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摂津市で3歳の新村桜利斗(おりと)ちゃんが、母親の交際相手から熱湯シャワーを数分間にわたって浴びせられ、その後死亡するという残虐極まりない事件が起きた。

男は現在殺人で逮捕され取調べを受けているが、遊びの延長だったという趣旨の供述をしていて殺意は否認。
のちに母親も虐待を行なっていたとして逮捕されている。

ぷくぷくのほっぺたに、あどけない瞳。
手も足も何もかもが小さくて、一生懸命に生きている。

そんな子供たちを容赦なく、死ぬほどの暴力を加えて笑える人間が存在している。そこに血の繋がりなどは関係ない。

摂津市の事件に限らず、大きく報道され人々の記憶にも残る虐待、殺人事件というのは多い。目黒の船戸結愛ちゃん、野田市の栗原心愛さん、小山市の小林一斗ちゃん、隼斗ちゃん、大阪の下村桜子ちゃん、楓ちゃん、厚木の斉藤理玖ちゃん、尼崎の勢田恭一くん、秋田の畠山彩香さん、米山豪憲くん……

名前を聞いただけで「あぁ、あの事件の」と思い浮かべられるほど記憶に残る子供達がいる一方で、「そんな事件あったっけ?」と忘れ去られてしまった子供たちもいる。

事件備忘録ではむしろそういった、もう誰の記憶にもないかもしれない、親やその関係者に殺害された子供達の事件を書き続けていきたいと思っている。

あの子たちは生まれてきたし、ちゃんと生きていた。

忘れないで。

【収録事件】
①座間市・3歳児傷害致死事件(平成13年)
②🔒泉崎村・実子4人全員虐待3歳児餓死事件(平成18年)
③八王子・6歳女児熱湯シャワーせっかん死事件(平成7年)
④🔒大阪・2歳男児監禁致死死体遺棄事件(平成19年)
⑤施設収容申立および親権喪失宣告申立事件の背景

書ききれなかったので特集は第二弾もあります。

特集:昭和は遠くなりにけり~4つの昭和の事件~

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私は昭和49年生まれ。ど真ん中とはいかず、すでに終盤に差し掛かったころの生まれです。
記憶にあるのは、とにかくみんなよく働いた時代ということ、テレビや雑誌などのマスコミは権威を振るい、正直なんでもありな時代。
勢いがありました。

一方で、昭和60年代というと、昭和天皇のご容態が連日報道される中、近く訪れるであろう「代わる日」に、なんとなく恐怖感にも似た暗い気持ちを持っていたようにも思います。

事件も、昭和の終わりは暗いものや衝撃的なものが多いように感じます。コンクリ事件もそうですね。

昭和の日を過ぎてしまいましたが、私の大好きな昭和の終わりに起きた事件を4つご紹介します。

ちなみに、ひとつは過去に有料記事として書いた「一人で死ね、は暴言か~道連れにしたがる人々~」内の記事とリンクしています。

なーんにも考えてない男~大阪・義姉殺害死体損壊事件~
禁断の死出の旅路~福島・男女服毒心中事件~
🔓The Killing Fields~秦野市・カンボジア難民一家殺害事件~
怨焔~大胡町・不倫仲裁逆恨み隣人焼殺事件~

どうぞお楽しみください。