箍のはずれたふたりが夫を殺すまで~八王子・男性教師殺害死体遺棄事件②~

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はずれた箍

一方の井上は、警察官の父のいる家庭で育ち、千葉大学を卒業後に同級生だった妻と結婚。
教師とはいえ、同じ千葉大卒の妻の上には立てなかったようで、子供の教育方針でも妻とはぶつかることがあったという。
家の中に自分の居場所を見いだせなくなっていた井上は、そのことを紀子に相談していたようだ。

井上と紀子が気があったのは、お互い家庭に不満があったことに加え、家族の中に警察官がいる、ということもあった。
紀子の兄も警察官で、お互いなんとなく自分たちは似ていると思っていたのかもしれない。

急速に深みにはまっていく二人は、先述の通り学校内でもその関係性を隠すことはしていなかったように見える。
私生活でもかなり「不用心」だったようで、和伸さんからは派手な服装のことで幾度も問い詰められていた。
すでに疑いの目を持っていた和伸さんは、ある時紀子の財布にあったレストランのレシートに気付いた。このレストランは、紀子が井上と訪れたレストランだった。
誰と行ったのかを問い詰める和伸さんに対し、紀子はしらを切った。
和伸さんは、「離婚は絶対にしない。(たとえ離婚になっても)子供たちは渡さない」と宣言したという。

警察が紀子と井上の関係について調べていた時、八王子周辺のラブホテルで聞き込んだところ、なんと20軒以上のラブホテルで二人の目撃情報があった。
移動はもっぱら車だったが、八王子とはいえここまでいろんなラブホテルを利用していれば、どこかで父兄や同僚、子供たちにみられるとは思わないのだろうか。
ふたりはすでに箍がはずれていた。見つかる怖さも、おそらく二人の愛にふりかけるスパイスになっていたのだろう。

そしてその日はやってきた。

バッグからコンドーム



ある時、和伸さんと紀子が口論していた際、紀子がふと持ち上げたハンドバッグの中身がこぼれたことがあった。
二人の間に散らばった中にあったのは、まさかのコンドームだった。
おそらく二人ともが一瞬凍ったであろうことは想像に難くないが、当然和伸さんは激高した。
「やっぱり浮気してたんじゃないか。」
そう責めたてる和伸さんに言い返せなかったことで、紀子の心に殺意が芽生えた。

井上も相当煮詰まっていた。
井上も紀子も、子供たちのことは大切だったが、お互いの配偶者には嫌気がさしていた。
コンドーム事件後、おそらく紀子は事の顛末を井上に話したのだろう。浮気がばれてでも和伸さんは離婚しないと言い、離婚になったらなったでこれでは子供たちを取られてしまう。
怒り心頭の和伸さんが、もしかしたら学校に話すかもしれない。そうなれば、井上のことがばれてしまうのではないか……

そしてふたりは、自分たちの関係はここまでだと思う代わりに、和伸さんを殺すことを決めた。

しかし紀子は迷ったという。購入したばかりのあの家はどうするのだ。それに、殺すと言っても夫はトラブルなど無縁の中学教師、すぐに疑われてしまうのでは……
そんな紀子に対し、井上は保健室のデスクマットにあるメモを挟み込んだ。

”3+3=6 それ以外は必要ない”

紀子の腹は決まった。

決行

紀子は井上に自宅の合い鍵と間取り図を渡す。井上は金づちとロープ、そして和伸さんの行動を把握するために盗聴器を購入して紀子に仕掛けさせた。
当初の予定では、眠っている和伸さんを襲う予定だった。晩酌の焼酎に睡眠薬を入れて寝入らせようと考えたが、健康そのものの二人は睡眠薬など処方されていないし、今更病院でもらうのも危険だった。
そこで、どこで仕入れた知恵なのか、目薬と鼻炎薬をアルコールに混ぜることで睡眠薬代わりにしようとしたようだったが、うまくいかなかった。

8月に入って、紀子は夏休みということもあり、子供たちを連れて愛知の実家へと帰省する。
実は、これはアリバイ工作だった。
8月5日、井上はついに和伸さんを襲った。和伸さんが外出した隙に家に入り、待ち伏せた上でのことだった。和伸さんの外出をなんと3日も待ったというからその執念たるや凄まじい。
そして、5日の昼間、何も知らずに帰宅した和伸さんを金づちで殴り、首を絞めた上にナイフで胸を刺した。

井上は一旦遺体を運ぶために寝袋を自宅へ取りに戻った後、再び工藤家を訪れ和伸さんの遺体を車のトランクに押し込むと、とある場所を目指した。あの和田峠である。
その場所はかねてより詳しい場所った。井上が勤務する小学校の遠足のコースだったからである。

妻の偽装工作

紀子は何食わぬ顔で自宅の戻ると、急いで偽装工作に取り掛かった。
8月20日になって、夫の勤務する中学の校長に面会を求め、夫が夫婦げんかの末に家出をしてしまったと沈痛な面持ちで訴えた。
和伸さんの勤務する中学校でも、日直の日に欠勤した和伸さんを心配していたという。

紀子はその際、和伸さんが書いたとして、以下のようなメモ書きを校長らに見せていた。
”自分だけ家族に受け入れられていないと感じている。どうしてこうなったのかひとりで考えたいので、家を出る”
そのメモは、ワープロで打たれており、紀子が帰省先の愛知で受け取ったものだったという。

これに対し、学校側では家出人捜索願は出したのかと聞いたが、紀子は「すぐ戻ると思うから」などと言って出すことをためらっていたという。
結局、3年生を担任していた和伸さんが無断欠勤状態では授業が組めないとして、学校側が頼み込んで家出人捜索願いを紀子に出させたのは、10月に入ってのことだった。
紀子は捜索願に嘘を書いた。なんとしてでも発見されては困る、そう思ったのだろう、先述の通り、血液型をわざと違うように書いた。

これで終わった。少なくとも遺体が発見されなければ、事件性はないと思われるのではないか。そのためにも、絶対に遺体は見つかってはならない。

しかし、和伸さんの遺体は3か月後に発見されてしまう。ただ、冒頭でも述べたとおり、その時期死体遺棄事件などが頻発していたこと、場所が玄人好みの場所であったこと、遺体が白骨状態だったこと、そして、遺体の血液型が合わないことでその遺体が和伸さんであることが判明するには時間がかかった。

遺体発見のニュースを知って以降、ふたりはどんな気持ちだったのだろう。少なくとも3月に紀子が転任するまでは、ふたりは毎日顔を合わせていた。

物足りなかった未来予想図

結局二人は逮捕され、紀子は懲役13年、井上には懲役16年の判決が下った。
横浜地裁の松浦繁裁判長は、
「教師だったにもかかわらず、軽々しく人の命を奪う行為に及んだのは、人間として欠けているものがあるだけでなく、子供たちに衝撃を与えた。
被告人らを父母として、教師として信じてきた子供たちに大きな傷跡を残し、二度目の殺人を起こしたともいえる」
と厳しく断罪した。

この二人はなにがしたかったのか。
よくある、片方が燃え上がって暴走したというのは違い、二人が邪魔な存在を消すことで新たに家族になろうとしたわけだが、行方不明のままだとおいそれと離婚再婚に至らないのではないか。
井上は、紀子を説得する過程で自分の妻も殺害する予定であることを告げている。
しかし、和伸さんがいなくなった後も、井上は離婚もしていなかったし妻を殺す気配もなかった。
紀子はそんな井上に対し、「私の夫を殺したんだから、今度はそっちの奥さんも殺してよ」などと詰め寄ることがあったという。

この事件の怖いところは、思い余った片方が咄嗟に起こした殺人をもう片方が庇ったとか隠ぺいしたとかではなく、二人ともが計画的に殺人を起こしたところにある。
冷静に考えれば、不倫を続けたいならば子供はあきらめる、あるいは不倫をあきらめる以外に選択肢はない。しかも二人は教師なのだから、たとえ不倫が明るみになったとしてもそれだけで職を失うことはなかろう。
別の地で心機一転やり直すことも可能だったはずだ、それこそふたりで。

しかしふたりは何もかも諦めきれず、そのために殺人を選んだ。
ただそれで二人が得たものは、ひとつもなかった。
ハンサムな夫と東京の一戸建て。紀子が描いた未来予想図はすべて手に入れられたはずだった。そのうえ、可愛い子供と安定した収入、教師というやりがいにあふれた仕事まで手に入れたはずだった。なのに。

紀子と井上の失敗はなんだったか。

欲張りすぎた。それに尽きるのではないか。

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参考文献
NHKニュース 平成4年11月20日、平成5年7月17日、10月6日、平成6年4月25日
朝日新聞社 平成4年11月21日、22日、27日、平成5年5月20日東京地方版/神奈川、7月18日、19日東京朝刊、10月6日、平成6年4月25日東京夕刊
読売新聞社 平成5年7月17日、18日、19日、9月15日東京朝刊、19日、10月6日、平成6年3月31日、4月25日東京夕刊
毎日新聞社 平成5年7月18日、19日東京朝刊、4月25日東京夕刊
中日新聞社 平成5年7月18日朝刊、平成6年4月25日夕刊

「箍のはずれたふたりが夫を殺すまで~八王子・男性教師殺害死体遺棄事件②~」への21件のフィードバック

  1. case1112様

    私は殺された工藤先生の教え子で、
    東京都多摩市立の中学校で、私の部活(サッカー部)の顧問でもあり、また中学3年生の時の担任でもありました。

    先生は国語の教員をされており、一見口数の少ない、おっかない印象を与える先生ではありましたが、不良少年の多いサッカー部を纏められ、私の進路も含めた相談にのって頂いたかけがえのない恩師です。

    中学卒業後も先生とは毎年年賀状のやり取りをしており、他県の大学に進学した私に、地酒を持って遊びにおいで、などの言葉を頂いていたことは今も忘れられません。

    非常に律儀な先生でしたので、ある年の年賀状が帰って来ず、喪中の手紙も無かったので、先生にしては珍しい・・何かあったのか?と思っていた時には、殺されていた・・訳です。

    紀子と井上が、今現在、同じ空の下で生活をしていること自体が許し難い、考える度に今尚奥歯を噛み締める腹立たしさが沸き起こっています。

    ですが、
    もしcase1112様が、工藤先生のお墓がどこにあるのかご存知でしたら、一報頂けませんでしょうか。
    先生のお墓参りをさせて貰いたいのです。

    宜しくお願い申し上げます。

    1. syu様

      コメントありがとうございます、また、お返事遅くなり申し訳ございません。

      工藤先生の教え子さんなのですね。
      しかも、担任の先生でしたか。
      家庭内の問題が少々あったようですが、それでも殺されるようないわれはありません。
      現在ではおっしゃる通り、加害者は出所し、人生を生き直しているはずです。
      私が調べたところによると、1人と同姓同名の人間が教育に関連する仕事(教師ではありません)をしています。別人の可能性も高いですが…

      お墓参り、残念ながら私は工藤さんのお墓は全く存じ上げません。お役に立てず申し訳ないです。

      Twitterの方でちょっと呼びかけてみますね。

      1. 有難う御座います。
        何か分かりましたら、ご連絡頂ければ幸甚です。

  2. 工藤先生には中一の時に教わっていました。
    理不尽な人でしたがここまで悲惨な最後を遂げるような人だとは思えませんでした。
    井上先生はうちの兄弟の担任で、この事件を知った当時はこんな事するような人とは思わなかったと家族で驚いた記憶があります。
    子供達のことを考えると胸が痛みます。

    1. トーリ さま
      はじめまして、コメントありがとうございます。
      工藤先生、井上先生双方ご関係があったのですね。
      お子さんたちはもちろんのこと、教え子の皆さんや保護者の方々、多くの人を悲しませた事件でした。
      その理由が理由ですしね…

  3. その後 出所したあと どんな風に暮らすのか、、、。

    また、 そんな過去をもったひとが 自分の周りに暮らしている可能性があると
    思ってしまった。

    1. 通りすがり さま

      お読み下さりありがとうございます!
      仰ること、私もふと考えることがあります。
      暴力団とかはまたちょっと違うんですけど、この2人のようにごくごく普通の、なんの害もないはずの人も、というかむしろそういう人たちがある時殺人者となってしまうことも多いんですよね。

      つい昨日まで、平和な人だったのにという事件もあります。

      令和に入っても、殺人での検挙人数は800人以上。傷害致死も含めれば、相当な数の人が人を殺し、死なせているということです。
      それが年々重なると考えると…
      犯罪の被害者にも加害者にもならないように生きていきたいですね。

  4. 工藤紀子(当時養護教諭)の逮捕された時、勤務していた小学校に通っていました。
    事件当時、朝礼で校長から全校生徒に話がありましたが、そこまで具体的な内容ではなかったように記憶しています。
    …事件の詳細については後から知りました。
    赴任してきた紀子養護教諭は濃いメイク学校に合わない服装、そして何より香水の香りがする保健室を今でも鮮明に覚えています。
    男子生徒にばかり優しいということも生徒の中では話題になっていました。
    こちらでの記事、コメントを読ませていただき、逮捕時の学校に赴任してきたときは既に彼女が変わってしまった後だったんだ…と分かりました。
    たまたま昔を思い出すことがあり、こちらの記事を拝見させていただいたのですか、大人になった今だからしっかりと事件の内容を知ることができました。
    ありがとうございました。

    1. カラス さま

      はじめまして、コメントありがとうございます。
      この事件では複数の当時の生徒さんからお話を伺いました。皆さん、特に井上教諭については、非常に人気のある先生だったという声が多かったのですが、工藤教諭についてはあまり情報は寄せられていませんでした。

      香水の匂いがする保健室…その後の顛末を考えると悲しいですね。
      子供たちには本当の話を伝えることは難しい事件ですよね。
      かなり前の事件ですが、カラスさんのように思ってくださる方がいれば、書いてよかったと思います。
      ありがとうございます、今後ともよろしくお願いします。

  5. 私は井上先生の教え子です。

    実際に自宅にもお邪魔したことあるしご家族にも会った事あります。

    私が蝶々結びが上手くできないとき先生は出来るまで辛抱強く教えて下さいました。

    先生が加害者側である以上、私の中の複雑な気持ちが多くを語る事を阻止しています。

    でも、私の大切な先生である事は一生変わらないと思います。

    1. 教え子 さま

      初めまして、コメントありがとうございます。
      井上先生については、ほかからもいろいろとエピソードを聞きました。
      皆さん、悪い印象は持っておられないですね。
      だからこそ、余計に残念に思います。殺人を犯したこと、そして子供たちの心を傷つけてしまったことも。

      もし可能でしたら、お話お聞かせくださるとうれしいです。
      メールを送りましたが、あて先不明でした。

  6. 殺された工藤先生は私が中3の時の担任でした。
    まだ独身でとても若くて、確か初めての担任だったと思います。
    その割には熱血というより、少し世の中を斜めに見ている所がありましたが、悪い人間ではありませんでした。
    少なくとも殺されるような人では…。
    修学旅行の時に微熱を出した私をずっと心配してくれたことを今もよく覚えています。
    事件があった時、日本にいなかったので、工藤先生が殺されていたことを知ったのはずっと後になってから、当時の同級生からです。
    詳細はわからず、噂話程度のことしかわからなかったので、心のどこかで気になっていました。
    今回、たまたま検索してこの記事を見つけ、事件のあらましを理解することが出来ました。
    記事にしてくださってありがとうございます。

    紀子と井上はすでに出所している計算になりますが、今はどんな気持ちで生きているのでしょう。
    子どもたちにはなんと話したのでしょう。
    少しの想像力があれば踏みとどまれた罪。人間は愚かな生き物ですね。

    後れ馳せながら、工藤先生が安らかな眠りにつけますようお祈りしたいと思います。

    1. あい さま
      はじめまして、コメントありがとうございます。
      あいさんも、教え子のおひとりなんですね。
      別のところで、加害者である井上先生の教え子さんもエピソードを教えてくださったことがあるのですが、加害者の2人も、ある時期まではホントに子供に慕われる良い先生だったんだな、ということがわかりました。
      もう1人の加害者、妻の方の工藤先生は生徒の悩みなどにも耳を傾ける、そんな先生だったはずなんですね。

      亡くなった工藤先生は、家庭でのトラブルを抱えてそれでも真面目に勤務されていて、さぞ無念だったと思います。

      結果として加害者の二人は人としてやってはいけない、誰も幸せになどなれない選択をしてしまった訳ですが、今はどうしているんでしょうね。

      ちょっと調べたところ、同姓同名だとは思いますが、教育関係の仕事をしている人がいて、もしかしたらそうなのかも、と思います。

      亡くなられた工藤先生は、こうしてあいさんのように今でも思ってくださる生徒さんがいたことを誇りに、天国で笑っていてほしいですね。

      1. わたしは、30年ほど前に殺された工藤先生が勤務されていた中学校にいました。自分の学年ではありませんでしたが、委員会で関わっていました。話の聴き方や捉え方が「ちょっと嫌な感じ」と思うことがたまにありましたが、面倒見は良かったと思います。
        殺された話を聞いたのが、2つ下の、工藤先生が担当していた学年の後輩からでした。
        殺された話を聞いたときは、とても衝撃的で、お名前をネットで検索してこちらにたどり着きました。

        1. わびすけ さま
          コメントありがとうございます。
          この事件、殺害された先生、加害者側の先生共に、教え子だったという方からコメントをよくいただきます。
          どちらの先生も、特に印象が悪い!!ということはなかったようなのですが、だからこそ余計に衝撃だったことでしょう…
          加害者側の先生は、さすがに今は教職にはつかれていないと思いますが、今何を思われるでしょうね。
          貴重なお話聞かせていただき、ありがとうございます☺

  7. また、不倫かよ。地球を狙うフリン星人の仕業に違いない!

    おふざけはさておき、二人とも「子供だな」という印象を受けました。

    どうしても欲しい物は手にいれたい。嫌な奴とはいたくない。わがままが過ぎます。

    紀子はたぶん、子供は好きでなかったのかな。好きなら、お父さんを奪うような事はしないよな。おそらくはアクセサリーか何かと思っていたのかも。

    ホイ、新しいお父さんよ。懐きなさい。ホレ。懐くとか思ったのか。多分、懐かなくても良かった。パーツとして揃っていればいいと。

    井上も紀子の道具だったのかな?この事件、紀子主導のような感じを受けます。
    紀子に魅了され、紀子が欲しくなった。

    で、殺害。そこから先に進まなかったのは井上がそこまで悪党じゃなかったって事ではないかと。目が覚めてしまったのかな?

    3+3=6。家族の数?紀子と井上、それに各々の子供。それ以外はいらない。

    仮に計画がうまくいって、紀子と井上が一緒になった場合、互いの子供が邪魔になるとかなってなかったのかな?

    1. ひめじの さま
      いつもありがとうございます。

      実際にはこの事件、井上が紀子に決断させた、となっているようですが、おっしゃる通り、本当は紀子の気持ちを察した井上がやった、ような気がします。
      理想の未来予想図を手に入れたはずが、なんか違ってた、そこへ今度こそ理想を築けそうな男が現れた…
      お互いのいらないものを切り捨てて、寄せ集めた家族でやっていけるはずなんてないわけですが、なんでやっちゃったんだか…
      今ふたりはどうしてるんでしょうね。

  8. いつも興味深く読ませていただいております
    文中にある

    3+3=6 それ以外は必要ない

    にはどのような意味があったのでしょうか
    前後の文章からもその意味を察することができず
    もやもやしてしまって、、汗

    1. やどり さま
      これは、井上が紀子にあてたメモですが、井上と紀子にはそれぞれ2人ずつ子供がいました。
      ようは、自分たちとそれぞれの子供だけいればいい、という意味です。
      お互いの配偶者はいらないと。

      このメモをみて、紀子も決断をしたと裁判では認定されています。

      私の文章がわかりにくなったかもしれません、今後も気にな点はどんどんコメントくださいね
      ありがとうございます。

  9. case1112さん

    こんにちは、毎回興味深く事件のまとめを読ませていただいております。
    当時、工藤紀子が勤めていた小学校の隣の学区で学び(同小学校に通っていた親戚有り)、かつ夫が犯人たちと同職に就いておりますため、偏見に満ちた個人的なコメントを書かせていただきます。

    まず、府中第五小学校の先生が人を殺したらしいという話は児童レベルでもまことしやかに囁かれていました。
    ただ、誰がやったことか・不倫の結末だったことまでは知りませんでした。

    二点目、八王子市久保山に6000万円とはまた随分と不便な土地に買った高価な建売だなあということです。
    よほど広い家なのか、一部を誰かに貸すつもりだったのか、家族の誰かが大層気に入った家だったのか、バブルの投資目的か…
    まさか公務員がバブルに浮かれて買ったわけではないよね?と不思議になる価格です。
    そんなまさかをするのが公務員…という訳でもあるのですが…(苦笑)

    最後に、二人は養護と体育担当だったということですが、私が夫から聞く職員室トラブルの常連です。
    生徒と関わる時間が少ない先生ほど、先生同士のお花畑密会が盛んだそうです。
    社会人サークルかよ!?学園物語じゃないんだよ??勤め先だぜ??と普通の会社員は思いますが、
    センセイって肩書きがつくとイケナイことしてる気分でより興奮してしまうんですかね。
    子供を相手にしてると知らぬ間に夢見てしまうのかなと思います。

    公務員が普通に考えれば無理だって分かるだろ?という事件を起こす度、我が家は大丈夫かと不安になります。
    一生、備忘録を読む側でいたいのでいつでも馬鹿なことから逃げれるように真面目に生きていきたいです。
    ま、悪いことしたくてした人はいないのかもしれませんが…。

    これからも更新楽しみにしています。寒いですが体調など崩されないようお気を付けくださいませ。

    1. シナモン さま
      コメントありがとうございます。いつもお読みくださって、感謝しております。

      ご主人がご同業とのこと、興味深くお話拝見致しました。
      子供たちも本当にお気の毒です。中にはショックを受けた子もいたでしょうね。真実というか、不倫という原因については、どう説明していいかわかりませんし、有耶無耶になったのでしょうね…
      2点目の家について。これは私には全く想像ができなかったことなので、詳しい方のお話聞けて「やっぱり」という気がしました。
      紀子は「優しく良い先生」という仮面を被っていたのかな、と思うのです。現場となった6000万の家は、確かに近隣など見ると比較的大きなお宅が並んでいるように思いますが、それにしてもですよね。
      しかも建売ですから…
      「まさか」が案外まさかではないかもしれませんね。

      最後の、教員同士の不倫ですが、偏見は確かにダメだと思いますが、なんていうか王道に思えてしまいますこの組み合わせ…
      別の事件で消防士、郵便局員などなど、そういった人々の犯罪を書いていますが、興味深い事件が多い気がします。
      単に喧嘩して殴ったら死んだとか、そういう単純な話ではなく、それこそおっしゃるように「無理だってわかるだろ?!」と言ってしまいそうな。

      これからもそういった事件を掘り起こしたいと思います。

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