「子を置いて行け」と面罵した姑へ下した嫁の鉄槌~大田区・姑殺害事件~

平成4年6月9日

東京都大田区西糀谷4丁目。

その日、買い物から戻った嫁が、いつものように風呂の水を入れ替えようと風呂場をのぞくと、水が張られた浴槽内で座り込む姑の姿が目に飛び込んできた。
服を着たまま、口元には半分取れかけた粘着テープがついたままで、大柄な姑がなぜか小さく見えた。

慌てた嫁は、体調不良で早退して2階で寝ている夫を叩き起こし、事の次第を伝えたが、姑はすでに息絶えていた。

一階の茶の間や、姑の鏡台などの引き出しが無造作に開けられたままになっていたことなどから、警察では物盗りの犯行も視野に入れた殺人事件として捜査本部を設置した。
ただ、外部から侵入した形跡が見当たらなかったことから、捜査は思うような進展を見せていなかった。

事件から2か月余りが経過した9月3日、警視庁蒲田署捜査本部は、第一発見者の嫁を姑に対する殺人容疑で逮捕した。

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妻を切り刻んだ男が持ち出した写真38枚~長野・青木峠母子バラバラ殺人死体遺棄事件~

平成元年5月13日

その日、測量のために長野県本城村の青木峠に分け入った森林組合の職員らが、国道沿いの斜面に黒いビニール袋が投げ棄てられているのを見つけた。
不法投棄かと近づいてみると、破れた袋の隙間から頭髪のようなものが見えた。まさか、と思いつつ目を周囲に向けると、そこにはオムツ姿の男児があおむけで横たわっていた。
そして、その周囲には人間の胴体、手足などがバラバラの状態で散乱していたのだ。

切断された部位は全部で11。中にはパジャマらしき衣類の上から切断された部位もあった。そして、遺体の一部をくるんでいた新聞が、千葉県内で配布された「聖教新聞」だったことも発表され、遺体の足には修行で出来るタコがあったことから、被害者は創価学会の信者の可能性が高いとされた。
バラバラの状態の遺体の損傷は激しく、身元確認のため大々的な報道で情報が集められると、事件発覚から二日後、「船橋にいる娘と孫ではないか」という福島県在住の男性から情報がもたらされた。

被害者は船橋市在住の阿部アヤ子さん(当時40歳)と、長男の秀之ちゃん(当時2歳)であることが判明した。

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業火に焼かれる母と娘~福山・保険金放火殺人事件~

平成17年12月

福山市三之丸町にある雑居ビル「グリーンパキュラビル」1階の喫茶店「リバージュ」から火が出て、焼け跡から男性の遺体が発見された。
遺体は、同店を経営する女性の夫で、辻祥一さん(当時50歳)と判明。
当初は寝たばこによる失火とみられていたが、祥一さんの遺体から睡眠薬の成分が検出されたこと、広島県警科学捜査研究所により放火と断定されたことなどから、祥一さんの妻で同喫茶店の経営者・辻冨美恵(当時48歳)が殺人と現住物放火の容疑で逮捕された。
冨美恵は当時結婚相談所も兼ねたこの喫茶店の経営に行き詰っており、1500万円ほどの借金があった。祥一さんには1億5千万円もの生命保険金が冨美恵を受取人にしてかけられていたが、実は冨美恵と祥一さんはわずか9日前に婚姻届けを出したばかりだった。 続きを読む 業火に焼かれる母と娘~福山・保険金放火殺人事件~

業火に焼かれる母と娘~福山・保険金放火殺人事件②~

その夜

事件のあった12月28日は仕事納めで、祥一さんは退職も決まっていたことから会社の忘年会に出席していた。
しかし、午後八時ころ、電話を持って席を離れたという。そして、そのまま途中で帰ってしまった。

警察では、この時富美恵が何か理由をつけて祥一さんを見せに呼び出したとみていた。
そして、睡眠薬を飲ませて眠らせた祥一さんに灯油をかけ、店もろとも焼いたのだった。
富美恵はこの日の計画を万全のものにするために、一週間前からこの日友人らと会う約束をしていた。
そして、火災が起こった直後に友人らと合流し、そこでさも今この時間祥一さんが生きているかのように装い、自身のアリバイを成立させようとしたのだ。 続きを読む 業火に焼かれる母と娘~福山・保険金放火殺人事件②~

男の罪を見つめた火の玉~宮崎・独居2女性連続強盗殺人事件~

平成13年11月26日

女性はその日、隣の家の灯りが朝になっても付きっぱなしになっていることに気が付いた。
夜遅くまで仕事をして帰宅し、疲れてそのまま寝てしまったのだろう、そう考えながらその家に入っていった。
勝手知ったるその家は、女性の53歳になる娘が暮らす家で、実家の隣という安心感からか、玄関に鍵がかかっていないこともあった。
電気を消そうと寝室へ向かった女性が目にしたのは、ベッドの上であおむけに倒れ、胸から血を流して息絶えた娘の姿だった。
殺害されていたのは橋田とし子さん。西都市内でスナックを経営していた。 続きを読む 男の罪を見つめた火の玉~宮崎・独居2女性連続強盗殺人事件~