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平成17年7月28日
夏の日差しが降り注いでいたこの日、その家に暮らす少年は父親にキャッチボールの練習をせがんだ。
消防士の父はこの日も出勤予定だったが、10歳になる息子とともに自宅前の道路に出た。
自宅前はT字路になっており、車の往来はそのT字路の奥にある2軒以外にはほとんどなかった。早朝ということもあり、父子はその道路でキャッチボールを始めた。
キャッチボールを始めてしばらくすると、奥の家から車が出てくるのが見えた。
ゆっくりと進んできたその車は、背を向けていた長男の背後3mほどまで近づいた時、突然スピードを上げ、そのまま長男を背後から撥ねた。
驚いた父親が駆け寄ると、車から運転していた中年の男が下りてきた。そして、父親に持っていた包丁を振り下ろしたのだ。