満期出所しても許せない、被害者遺族の慟哭~恵庭OL殺害事件②~

一貫否認と不可解な言動

大越元受刑者は取り調べの段階から出所にいたるまで、一貫して否認し続けている。
確かに、殺害と死体損壊についてたとえば凶器が出たとか、防犯カメラに写っているとか、香さんの遺体から大越元受刑者の関与を確定させる証拠が出たわけではない。
この点は警察が批判されても仕方ないと言え、大越元受刑者の無罪を支持する人の言い分もわかる。
疑わしきは罰せず、その精神に照らせば、いささか物足りないのではないかと思うのもわからなくはない。

ただ、物証がない代わりに、大越元受刑者には犯人としか思えないような不可解な言動が数多くある、いや、あり過ぎる。

元交際相手が香さんと付き合っていたとか、職場が同じとか、一緒に退社したとか、灯油を買っていたとか、そんなことだけで犯人にされたというならそれは気の毒だし、そもそも公判を維持できないと思われる。
しかし、大越元受刑者の言動はそのさらに斜め上をいくものが多数あったのだ。

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満期出所しても許せない、被害者遺族の慟哭~恵庭OL殺害事件③~

遺留品と発見者の謎

捜査が厳しくなってきた4月11日、大越元受刑者はある場所を訪ねる。
子どものころから知っており、親交のあった自然保護団体のT氏が経営する喫茶店であった。
大越元受刑者が誰かに尾行されていると感じ、その相談のためであった。
T氏が確認し、おそらくマスコミであろうと考えたT氏はその車に接触し、そこで警察車両であるとわかる。
その11日から連日、大越元受刑者は喫茶店を訪れ、T氏になにごとかを相談していた。
14日の事情聴取の際には、このT氏も事情聴取を受けている。
そして、T氏は帰宅後、友人らのアドバイスで大越元受刑者に弁護士をつけることを決め、大越元受刑者、その両親の同意を得る。
翌15日、知人の紹介で伊東秀子弁護士に接触、伊東弁護士と共に千歳警察署に赴き、大越元受刑者とも面談する。
大越元受刑者の車から香さんのロッカーキーが見つかったのち、「早来町民の森」で燃やされた香さんの車のカギなどが見つかる。
この遺留品を見つけたのは捜査関係者ではなく、T氏が会長を務める自然保護団体の会員であった。早来町民の森は大越元受刑者の自宅からそう遠くなく、この遺留品の件で大越元受刑者への疑いはさらに深まったとみられる。 続きを読む 満期出所しても許せない、被害者遺族の慟哭~恵庭OL殺害事件③~

満期出所しても許せない、被害者遺族の慟哭~恵庭OL殺害事件④~

本当は気が強かった「小鳥」

小鳥と形容された大越元受刑者だが、私にはどうもそれがピンと来ない。
というのも、大越元受刑者が逮捕された報道を当時ワイドショーで見たのだが、その時の大越元受刑者の顔つきは、周囲を睨みつけ、顔も隠さず堂々と警察署へ入っていく姿であり、「怖っ!」と思った記憶があるからだ。
たしか紺色か黒のTシャツを着ていたように記憶している。スタジオではフジテレビの笠井アナがいたので、フジテレビ系のワイドショーであったはずだ。
この私の記憶は当時のそのVTRがないため立証できないが、これ以外にも大越元受刑者が到底小鳥とは思えないようなエピソードがいくつかある。
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暴走した年下男の涙の陰で女は嗤ったか~境町就寝中男性殺害事件~

事件当日。

2013年5月26日午前2時15分。
国道354号線が走る茨城県猿島郡境町の中心部から、北西に数キロ走った民家から女性の声で110番通報が入った。
「寝ていた夫が血まみれになっている」
電話の主は、その家に住むレンタルビデオ店店員で、被害者の妻だった。
警察と消防が駆けつけると、大きな敷地に並んで建つ二つの民家の奥側の2階で、この家に住む小野里正志さん(当時38歳)が、左胸を刃物のようなもので刺されているのを発見。
傍らには通報した妻が呆然としていた。
正志さんは大量に出血しており、搬送先の病院で死亡した。

警察は、妻から事情を聞き、「以前からしつこくつきまとってくる男がいる」との証言から、妻が勤務するレンタルビデオ店の同僚のアルバイト・野村賢志(24)を殺人容疑で翌6月6日に逮捕した。

野村は犯行を認め、供述通りの場所から凶器とみられる刃物も見つかった。

野村は正志さんの妻に好意を抱いていたが、交際を断られたにもかかわらず諦めきれず、正志さんが邪魔だと思うようになり殺害に及んだと見られていた。

しかし、裁判が始まると野村は予想外の告白を始めることになる。

「正志さんを殺しました。刺したのは自分です。 一人で考えてません。○○さん(正志さんの妻)が関わっています。 」

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美女と野獣の成れの果て~館林ストーカー殺人事件~

2014年2月19日。

群馬県館林市小桑原町。
その日は冬空の合間から太陽も見える一日で、新宿二丁目交差点から少し南下したそのディスカウントストアにも買い物客が多く訪れていた。
広い駐車場内の一画に、ポツンと止まる1台の軽乗用車。15時ころ、通りがかった店員が運転席でうなだれている若い女性に気づいた。
寝ているのか?と思ったが、頭と鼻から血を流しているのを発見し、急いで通報したが女性はすでに死亡していた。
女性は、群馬県大泉町寄木戸に住む鈴木千尋さん(26)。3歳の子供の母親であった。

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