いいひと。PART2 ~大牟田市・4歳男児殺害事件~

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その父親は、誰が見ても「いいひと」だった。
幼いころから正義感あふれ、仲間外れにされた子を率先して仲間に引き入れた。
姉とは姉弟喧嘩などしたこともないし、周囲に配慮し、いつも笑顔を絶やさない、そんな人物だったという。
友人を大切にし、大学に進んだ後も専門学校へ通いなおし、家族の意見にも耳を傾けた。
社会人になってからも、同僚からは仏様みたいに穏やかな人だと絶賛された。
真面目で温厚、結婚し子供が生まれてからもその息子をかわいがった。

しかし。

父親はその息子を殺害した。たった4歳の、プラレールに夢中だった男の子を。

父親には精神鑑定が行われた。そのうえで、平成25年10月31日、福岡地裁はこの父親に懲役6年の実刑判決を言い渡した。 続きを読む いいひと。PART2 ~大牟田市・4歳男児殺害事件~

特集:虐待事件~暴力編~

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毎年11月は虐待防止推進月間。
あわせて、子ども虐待防止のシンボルマークであるオレンジリボン運動もクローズアップされる。

このオレンジリボン運動のもとになった事件は、小山市の小林一斗ちゃん、隼斗ちゃんの兄弟の事件である。
虐待というか結果は殺人なわけだが、そこには直接危害を加え逮捕された人間だけでなく、その保護者の在り方や周囲の大人の在り方も議論を呼んだ、虐待事件史上絶対に風化させてはならない事件の筆頭である。
性犯罪や無理心中未遂、身代金目的の誘拐以外で死刑判決が出た点(被告死亡により公訴棄却)も、この事件の特徴といえる。

事件備忘録でもこれまで数々の虐待事件を取り上げてきたが、11月ということで虐待事件を特集することとし、いわゆる暴力を伴う虐待事件と、究極の虐待といわれる無理心中で犠牲となった子供たちの事件とを報告したいと思う。

まずは暴力編から。

一家で虐待死を隠蔽した家族自分たちの快楽のために、たった2週間で死に追いやった母と愛人子どもに関わってはいけない父親。

どれも出所済のため、有料記事以外は仮名にしてあります。

 

🔓快楽のための虐待~泉佐野市・2児虐待死傷事件~

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平成16年、大阪地方裁判所堺支部。

「二人での生活を楽しみたい、そのような身勝手な理由から子供を疎ましく思い、幼い被害者二人に対しそれぞれ虐待行為を続けた。」

検察官の読み上げる起訴状には、耳をふさぎたくなるような事実がこれでもかと記されていた。
母親とその愛人による幼子への苛烈な虐待は、母親の、「快楽に耽りたい」という思いから始まっていた。

だらしなく肥えた体を丸めるようにして座る女は、自分の犯した罪の重さをわかっているのかいないのか、感情を見せることはなかった。

9月9日、女は懲役8年の判決を言い渡された。
女は3人の子供母親。そして、うち1人を死なせ、もう1人には全身に及ぶケガをさせていた。
大阪地方裁判所堺支部の細井正弘裁判長は、
「笑いながら暴行を加えるなど、ゲーム感覚で虐待を楽しんでおり、残虐かつ悪質な犯行」
と批難した。

母親であるこの女と愛人の男は、壮絶なリンチに泣き叫ぶ子供をらを見て、笑っていた。

事件

平成16年3月14日、泉佐野署に通報が入ったのは病院からだった。
「男児が心肺停止で運ばれてきたが、状況から虐待の可能性が疑われる」
通報してきたのは、男児を搬送した救急隊員だった。

119番通報で駆け付けた際、母親と思われる人物から、
「昼寝中に痰が詰まって呼吸が止まった」
と説明を受けたものの、痰が詰まっている様子はなかったという。加えて、男児を診察した医師から、顔や背中、両足に殴られたような痣、頭部には古い傷があると言われたことでの通報だった。

泉佐野署は男児の自宅で家族から話を聞いたところ、この男児の母親の愛人の男が男児に暴行したことが判明。翌3月15日、傷害の容疑で逮捕となった。

【有料部分目次】
貧困、アル中、暴力
狭すぎる世界での妊娠
性欲の泥沼
タバコの痕126か所
邪魔されたくなかった

見苦しい人々〜守口・4歳児暴行死事件〜

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平成13年8月5日午後7時45分。
守口市の関西医科大学附属病院にて、小さな命が消えた。
救急搬送されてきたのは、4歳の男の子。目立った外傷は見当たらなかったが、その脳は腫れ、すでに機能を失った状態にあった。
それでも心臓は動きを止めず、男の子は搬送されてから2週間、必死に生きようと頑張っていたが、医師らの尽力も届かず男の子は死亡してしまった。

救命にあたった医師らは、その怪我自体は自分で転倒して頭部を強打したような場合でも起こり得るものとの認識はあったが、念のため警察へも通報していた。
警察が家族から聞き取ったところ、複数の家族が「自分で転んで頭を打った」という証言をしたため、男児は事故死と判断された。 続きを読む 見苦しい人々〜守口・4歳児暴行死事件〜

おとうさん、ごめんなさい~取手市・5歳児暴行死事件~

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その家

「なんでそんなことしたんや!なんでいうこと聞かんのや!」

取手市内のマンションの一室からは、男の怒声が響き渡っていた。
台所には、引きちぎられたレトルトのカレーの空き袋が落ちている。そして、男を怯えた顔で見上げる、痩せ衰えた男の子の姿。

男の子は5歳。しかし肋骨が浮き出たその体は、とても育ち盛りの5歳児には見えなかった。

「おとうさん、ごめんなさい」

泣きながら謝る男の子の顔面を、男は何度も殴りつけ、そのはずみで男の子が転倒して後頭部を強打しても、さらに腹部を蹴りあげた。
涙でぐしゃぐしゃの男の子を風呂場へと追い立てた男は、おもむろにその体を持ち上げ、湯の入っていない空の浴槽に男の子を投げ落とした。男の子は頭部を浴槽で強打、しかし男は浴槽の中に正座させた後も、男の子の顔面を殴り続けた。

殴り疲れた男は、裸で浴槽に正座させられている男の子めがけ、シャワーで冷水を浴びせかけた。4月と言えばまだまだ寒い。
泣き叫ぶ男の子を無視して、そのまま肩のあたりまで水を張り、そのまま水風呂に放置した。 続きを読む おとうさん、ごめんなさい~取手市・5歳児暴行死事件~