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ガンや脳梗塞などの病気もあったものの、幸い大事には至らず、父が脳梗塞の後遺症で若干の言語障害がありはするが日常生活には支障がない。
しかし私の年齢(現在51歳)になると周囲で話題になるのは家族の介護問題である。
職場の同僚でも親の介護の話題は当たり前。すでに看取った人もいるし、施設の入居について情報交換することも増え、いよいよ親の介護が現実味を帯びてきている。
超高齢化少子化社会を突き進む日本において、死にたくてもそう簡単に死なせてもらえない現状は、家族が介護を担っているケースの場合では時に悲劇を生むこともある。
自己中心的、利己的な事情とは程遠い、時に愛するが故にそうせざるを得なかった人たちの記録。
【目次】
静岡の義母殺害
ある老婆の死
突然の同居
存在そのものが嫌
新潟・三重苦家族の介護殺人
血まみれの老婆
三重苦の家
看んばならん
中野区の母と娘
ある女性の死
突然の寝たきり
看護日記
罪なことは承知のうえ
「最近、父ちゃんどうしてる?姿を見んけれど」
不意に声をかけられた少年は、
「父さんは家出したみたいで……家に帰って来んのです」
と答えた。
この借家には少年とその父親が暮らしていた。アル中で仕事もろくにしない近所でもいい評判のないその父親。一家の家計はこの少年が遠洋漁業に出た稼ぎで賄われていた。
どこかで野垂れていなければいいが。そう思いながらも、むしろあの父親はいない方がこの少年にとってはいいのかもしれない、そんな思いを抱きながら住人は少年を見つめた。
しかし父親は実は家にいた。正確には、殺害されて床下に埋められていたのだった。 続きを読む 親父〜尾鷲市・少年による父親殺害事件〜
平成20年2月。東京都足立区の日光街道沿いにある二階建て店舗兼住宅は不穏な気配に包まれていた。
比較的交通量も通行人も多いというその通りに面したその家は、1階の間口がシャッターになっていた。その閉められたシャッターの下から、どす黒い大量の血が流れ出ていたのだ。
通行人の何人かがその異変に気付いていたようだが、誰もがその理解しがたい光景を信じたくなかったのか、通報しなかったという。
午後3時半、ようやく通報がなされ警察官が駆け付けた。シャッターを開けるとそこは、まさに地獄だった。
家の中ではこの家の家族5人のうち3人が死亡、1人が両手首切断という重傷を負っていたのだ。しかも、その後の調べで死亡した父親による犯行と断定された。
当初は家業がうまくいかない事での経済的な事情が原因かとされたが、不動産にまつわるトラブルも抱えていたといい、さらには無理心中を企てた本人が死亡していることからそれが真に明らかにされることはなかった。
その凄惨な事件から1か月後。
今度は文京区で、同じく父親による一家無理心中事件が発生した。しかしこの文京区の父親は、一命を取り留めた。 続きを読む 崩れゆく人々~いくつかの家族の結末part2~
平成19年4月4日午前5時20分。
少し雨がぱらついたが、すぐに止んだ。気温は6度。4月とはいえ、まだまだ朝晩は冷え込んでいた。
神奈川県小田原市。JR下曽我駅から南へ約500m、三島神社のすぐそばにある民家の2階。その家で暮らす62歳の女性は寝室のベッドで休んでいた。
階段を誰かが上ってくる。ゆっくりと、ゆっくりと。
彼女が休んでいる寝室のドアがすっと開くと、そこにはサバイバルナイフを手にした、息子の姿があった。
【有料部分 目次】
報道
兄弟児
母親と宗教
人格障害と完全責任能力
破棄自判
その首、落とすまで