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こんにちは。
11月は虐待防止推進月間です。この背景には実際に起きた凄惨な虐待殺人事件があります。
ご存知の方も多いと思いますし、事件備忘録でも取り上げた「小山市・兄弟投げ落とし殺人事件」です。父親と暮らしていた幼い一斗ちゃん、隼人ちゃん兄弟が、父親の知人から激しい暴力を受けた挙句、橋の上から投げ落とされるという信じられない事件が平成16年に置きました。
加害者の男はその後、死刑判決を受けます。しかし、東京高裁へ控訴中、病気で死亡したため公訴棄却となりました。
下山明宏元被告。事件発覚直後、一斗ちゃんと隼人ちゃんの父親が記者会見を行いましたが、それより以前からこの父親と下山元被告との関係などが取りざたされ、取り繕うように行われた会見の内容が想像をはるかに超えるレベルのひどいものだったこともあり、世間は下山元被告のみならずこの父親に対しても怒りを隠せませんでした。
下山元被告にも子供がいました。この事件では、一斗ちゃん隼人ちゃんのほかにも傷ついた子供たちがいたのです。下山元被告の娘は、一斗ちゃん隼人ちゃんが殺害される現場に居合わせていました。幸い、車の中で眠っていたためその現場を見ることはなかったと思われますが、目を覚ました娘は一斗ちゃんと隼人ちゃんがいないことを下山元被告に尋ねています。
その後、事件を取材したジャーナリストの河合香織氏によると、下山元被告の子供たちは姿を消し、それまで通っていた小学校からもその存在すら抹消されたかのような対応だったとのこと。
せめて今、平穏な日々を送っていてほしいと思います。
この事件をきっかけに誕生したのが、オレンジリボン運動です。今も現場に佇む二体のかわいいお地蔵さま。一斗ちゃんと隼人ちゃんを思い、地元の方が寄贈されたものだそうですが、一斗ちゃん隼人ちゃんのみならず、虐待を受けて命を奪われたすべての子供たちをずっと見守っているかのよう。
どんな事情、理由があろうとも子供に暴力をふるったりましてや傷つけ殺害するような人間を私は許しません。どれほど後悔しようともその後の人生が世のため人のために尽くそうとも、子供に死ぬほどの暴力をふるう人間を人間だとは認めません。動物ですらない、人のカタチをしたなにかでしかありません。
しかし、そうやってただただ許さない、責めるだけでは、救える命も救えないのも事実です。虐待をしてしまった人の心、その背景を知ることは、許すこととは違います。知ることと同情、共感は全く違います。
けれど知ろうとしなければ、絶対に「虐待されているのでは?」と思う、気づくことすらできない。だから、様々なケースを知り、その加害者の心を知り、話を聞くことは決して無駄ではないと思っています。
前置きが長くなりました。
今週の週刊事件備忘録は、虐待防止推進月間に寄せて、絶対に救えたはずなのに救えなかった虐待事件を取り上げます。
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小沼愛実(まなみ)ちゃん(神奈川県相模原市:当時3歳/平成13年3月7日死亡)
「(大丈夫か)」
男は布団の中の女児に声をかけた。薄暗い部屋の中、ぼんやりと女児の顔が浮かぶ。
その表情は、心配する我が父親を安心させるかのように、やさしく微笑んでいたという。
女児は翌朝、死亡した。死因は、内臓破裂による出血死だった。
平成13年7日深夜、相模原市淵野辺のアパートから119番通報が入った。通報者は、近所の知り合いから子供の意識がなくなったために救急車を呼んでほしいと頼まれていた。
救急隊が駆け付け、市内の病院へと搬送されたが子供は3月8日午前11時、死亡した。
死亡したのは小沼愛美ちゃん(当時3歳)。愛美ちゃんの死因は内臓破裂。腸の一部が10センチにわたって裂け、他の箇所にも穴が開いていたという。病院は警察に通報、相模原署は両親から事情を聞いたが、父親が暴行を加えたことを認めたため、殺人の疑いで父親の小沼信太朗(仮名/当時32歳)を逮捕した。
小沼家には、実はかなり前から虐待を疑う声が複数あったという。愛美ちゃんが1歳の頃、当時通っていた民間の保育園から「愛美ちゃんが園を休みがちで、体にもあざがある」という通報が福祉事務所に寄せられた。ケースワーカーが両親に面会したところ、「(愛実ちゃんが勝手に)風呂場で転んだ」と話したという。
この件は民生委員、信太朗の姉や母親にも連絡が行き、それぞれが信太朗夫婦に様々な助言やサポートを申し出たというが信太朗夫婦はそれを拒否、その後も愛美ちゃんの生傷が絶えることはなかった。 続きを読む 忘れないで~生きた証⑫~
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こんにちは。
松山市は気持ちの良い秋晴れの空が広がっています。本日ようやく休みがとれたので、週刊事件備忘録更新です。
私は普段葬儀の仕事をしているのですが、これからの時期は高齢の方、持病のある方はどうぞ体調管理に気を付けていただきたい。
寒いのはなかなか体にこたえます。急激な温度変化はもちろんですが、できるだけお風呂に入る時は家族に声をかけるとか、ご家族も出来るだけ様子を気をつけておいてほしいと思います。
「お風呂入ってくるね」
これが別れの言葉になった、というケースはいくつも見ました。
ひとり暮らしの方などはどうしようもないですが、冷え切った体で熱い風呂に入らないとか、脱衣所を暖めるとか、上手に暖房器具を利用してほしいです。
それでは今週の気になる事件事故から……