但し、条件によって無料でご利用いただけますのでこちらを参考になさるか、jikencase1112@gmail.comまで連絡ください。なお、有料記事を無断で転載、公開、購入者以外に転送した場合の利用料は50万円~となります。
**********
悼む人
「あっ。あのー、野田ですけど……」
その日私は一本の電話を受けた。それは、野田さんの身元引受人である親戚の男性からの電話だった。
続きを読む おもいあがり~愛媛・高知同居男性傷害致死死体遺棄事件⑪~
「あっ。あのー、野田ですけど……」
その日私は一本の電話を受けた。それは、野田さんの身元引受人である親戚の男性からの電話だった。
続きを読む おもいあがり~愛媛・高知同居男性傷害致死死体遺棄事件⑪~
裁判を通じて様々なことを考えさせられたわけだが、その中でも今回のケースで切り離せない、「ハンディのある子どもの行く末」という問題は、それまでの私の考えを大きく変えた。 続きを読む おもいあがり~愛媛・高知同居男性傷害致死死体遺棄事件 最終回~
「じゃあ、よろしく頼むわね」
三重県鈴鹿市のとある新興住宅地で、そこに暮らす家族がそういって隣人に声をかけた。
「子どもたちが二人で遊んでいるから、大丈夫でしょう」
その隣人も、それに応じた。
なにげない、いつもの風景。
新興住宅地内の生活道路で、子供たちは自転車を乗り回して遊んでいた。夫婦で家中の掃除に精を出しながら、時折子供らの声がする方を確認しながら、時間は過ぎていった。
20分ほどしたころ、隣人の子どもが一人で戻り、こう告げた。
「お母さん、あの子が池から戻ってこないよ」
判決が出たのち、新聞各社は大きく報道した。
しかし、ほとんどの見出しは、賠償命令を受けた工藤さん夫婦に同情的なものだった。
例えば、地元の中日新聞では「『近所の善意』に厳しい判決」とし、全国紙も「隣人の好意につらい裁き」「近所付き合いに『冷や水』」といったものに加え、工藤さん夫婦に賠償命令が下ったことを重点的に報道した。
それ以外にも、「善意とはなにか」や、「子どもはもう預かれない」といった、どこかこう記者の感情が大きく影響しているような記事が躍った。 続きを読む 隣人訴訟ともう一つの結末~三重・幼児水死事故②~
三重の隣人訴訟は、近所付き合いや子供を預かることの是非などに加え、報道の在り方や裁判を受ける権利についても今日まで長く議論されてきた。
そんな事故から12年が過ぎた平成元年7月。
広島県佐伯郡(現・廿日市市)で悲劇的な事故が起こった。
この事故も、三重の事故同様、よその子どもを預かった主婦が事故でその預かった子供を死なせてしまうというものだった。
詳細はこうである。