ある事件の加害者は、「殺すほどのことではないと思っていた」と話した。
別の事件の加害者も、部下にあたる別の加害者が被害者に怪我をさせた以上、始末するしかないと話しているのを聞いて、当初は「なにバカなことを言っているんだ、医者に連れてけねぇのか」と、まともな判断をしていた。
しかし結果として、被害者は殺害され、その遺体は無残な状態で発見された。
どれも、きっかけは些細な事だった。ある事件では「勝手にジュースを飲んだ」、またある事件では「店の規則に反した」、別の事件では「ムカついた」などの、およそ事件になりそうにもないような、日常のありふれた出来事がきっかけだった。
なぜ彼らは、止まれなかったのか。
4つのリンチ殺人の顛末前編。 続きを読む 止められない、止まらない~4つのリンチ殺人前編~