🔓Motherly Love~今市市・主婦協力殺人事件~

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平成9年夏

栃木県今市市(現・日光市)。
雨が降りしきるその夜、家のガレージ前で佇む女がいた。
通りがかった近所の人が不審に思い、声をかける。
「どうしたの?こんな雨の夜に…」
「夫がまた暴れてるの。落ち着くまでここにいようと思って」
ああ、またか。この家の夫は家族、特に妻に対して暴力を振るうと聞く。かわいそうに。
お大事にね、そう言うしかない近所の人に女も力なく笑った。

新聞母さんの涙と12人の隣人~高島平新聞配達員殺害事件~

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平成2年1月5日

正月の雰囲気も抜けきらない中、彼女はその日もいつもと同じように午前3時に出勤してきた。
手際よく折り込み広告を新聞に挟み込み、約200部の新聞を自転車に積み込むと、白い息を吐きながらそれでも颯爽と漕ぎ出していく。同僚の男子大学生は、そんな彼女の姿をいつも感心して見習っていた。

今日は休みのパートさんの区域も回ることになっているから頑張らなくちゃ。
眠いのさえ我慢すれば、子どもたちに「いってらっしゃい」「おかえり」を言ってやれるんだから。

午前6時前。高島平2丁目の高架下の道路に差し掛かった時、ふと人影が目に入った。
自転車の前に立ちはだかったその人影の手には、包丁が握られていた。 続きを読む 新聞母さんの涙と12人の隣人~高島平新聞配達員殺害事件~

仇討ち~川崎・河原団地ペット殺人事件~

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昭和49年11月7日

川崎市幸区河原町団地一号棟八階。
明け方4時すぎ、ドアを激しくたたく音で男性は目を覚ました。
なにごとかと起きだしてみると、同じ8階の別の部屋で男女複数が大声で騒いでいるような、口論しているような声が聞こえてきた。
迷惑だな、と思っていると、声は悲鳴へと変わり、男性の怒号も飛んだ。

ただならぬ雰囲気を察し、男性は110番通報する。
ガラスの割れる音、さらに激しくなる男女の声……

救急車とパトカーが到着したが、女性がひとり、死亡した。 続きを読む 仇討ち~川崎・河原団地ペット殺人事件~

美しい人〜愛媛・偽装事故による嘱託殺人事件〜

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平成7年12月8日

松山地裁はこの日、朝日火災海上保険を相手取って約2億7千7百万円の支払いを求めた訴訟に対し、その請求を棄却する判決を言い渡した。

紙浦健二裁判長は、「偶発的な事故として考えるには不自然で、偽装事故の疑いがある」とその理由を述べた。
事故は3年前、平成4年11月の終わりに起きた。 続きを読む 美しい人〜愛媛・偽装事故による嘱託殺人事件〜

🔒悖るひと〜太宰府市・小学生男児殺害事件とその前後〜

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まえがき

非常に大切なことであるにもかかわらず、なぜか非常に虚しい印象、響きがつきまとう言葉というものがある。

愛、平和、平等、善意、擁護、共生……

実現できれば、こういったものだけでできている社会なら世界なら、どんなに素晴らしいだろうか。

しかし人は間違える。愛を、善意をはき違えて暴力となる。平等を求めて諍いが起きる。擁護や共生を望んで、命を落とす。

そんな間違いを犯した人に必ずついて回るこの言葉について。

更生。

【有料部分 目次】
遺体

逮捕
動機
過去
精神年齢4歳〜5歳
15年後
それまで
暴力の家
少年院での出来事
疼き
出所の日の家
逃れられない
更生