Evil and Flowers~新居浜・両親殺害事件⑩~

不可解な言葉

剛志が裁判で話したことは、概ね話の筋としては辻褄もあっていたし、時系列に関しても些細な勘違いはあったものの、傍聴していて理解に苦しむような部分はなかった。

ただ、2点、どうにも腑に落ちない点があった。 続きを読む Evil and Flowers~新居浜・両親殺害事件⑩~

Evil and Flowers~新居浜・両親殺害事件⑪~

苛立つ弁護人

被告人質問が続く。
弁護人はそれまでも、どうにか剛志の心を開かせようと質問を繰り返していたように思う。しかし、それを知ってか知らずか、はたまた言葉がうまく出てこないのか、剛志の答えは言葉のチョイスが変わることはあっても、表面を滑っていくようなものが多かった。 続きを読む Evil and Flowers~新居浜・両親殺害事件⑪~

Evil and Flowers~新居浜・両親殺害事件⑫~

外側から見た、その家

「私はねぇ、娘がそこに家を建ててからしょっちゅう遊びに来てるんです。もう、20年くらいになりますか。
でもねぇ、娘夫婦には子供がおらんのでね、あのお宅ともあんまり交流はなかったみたいなんですよ。
ただ・・・。うちがガソリン入れに行くスタンドで、剛志君が働いとったからね、高校の時から。そんなんであの子がここにおった頃は、朝自転車で学校行くとき、『おはようございます』ゆうて挨拶してくれよったんですよ。
それがねぇ・・・なんであんなことになってしまったんか・・・ここらの人もみんなわからんのやないですか。」 続きを読む Evil and Flowers~新居浜・両親殺害事件⑫~

Evil and Flowers~新居浜・両親殺害事件⑬~

最期の言葉

剛志は、母親の最後の言葉は特になかったと話した。
しかし、実際は洋子さんと最後のやり取りというのが存在している。

剛志が洋子さんの首を絞めたとき、意識がもうろうとした洋子さんは、剛志のことが分からなくなっていた。
そして、剛志に対して、
「あんた、誰?」
と聞いた。そして、自身の弟である剛志のおじの名を呼んだという。 続きを読む Evil and Flowers~新居浜・両親殺害事件⑬~