おもいあがり~愛媛・高知同居男性傷害致死死体遺棄事件⑨

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情状証人

公判5日目。
この日、弁護側が用意した情状証人が出廷する予定になっていた。
基本的には両親ら家族が出廷することが多いが、たとえば家族がいない被告の場合は、職場関係や過去の被告を知る人物などに要請が行くというが、基本的に被告に有利になる証言をしてもらわなければ意味がないため、その人選は結構大事だ。 続きを読む おもいあがり~愛媛・高知同居男性傷害致死死体遺棄事件⑨

おもいあがり~愛媛・高知同居男性傷害致死死体遺棄事件⑩

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論告求刑

検察は、3つの争点と情状面について意見を述べた。
一つ目は、傷害致死の成立にかかわる、野田さんが病気や事故によるケガで死亡したのではないという点。
死因は外傷性ショック死で、多発ろっ骨骨折や硬膜下血腫、肩にあった帯状の圧痕などの複数の要因が重なり、ミオグロビン血症からのショック死である。
生前外傷は野田さんの自傷とは考えられず、また、警察官による直前の対応、防犯カメラの様子からも、野田さんが死に至るような怪我を負っていなかったこと、たとえどこかで転んでいたとしても、1度の事故で負うような怪我ではないことをここでもう一度確認した。 続きを読む おもいあがり~愛媛・高知同居男性傷害致死死体遺棄事件⑩

おもいあがり~愛媛・高知同居男性傷害致死死体遺棄事件⑪~

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悼む人

「あっ。あのー、野田ですけど……」
その日私は一本の電話を受けた。それは、野田さんの身元引受人である親戚の男性からの電話だった。
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おもいあがり~愛媛・高知同居男性傷害致死死体遺棄事件 最終回~

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仇と化した親の愛

裁判を通じて様々なことを考えさせられたわけだが、その中でも今回のケースで切り離せない、「ハンディのある子どもの行く末」という問題は、それまでの私の考えを大きく変えた。 続きを読む おもいあがり~愛媛・高知同居男性傷害致死死体遺棄事件 最終回~

隣人訴訟ともう一つの結末~三重・幼児水死事故①~

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昭和52年5月8日

「じゃあ、よろしく頼むわね」

三重県鈴鹿市のとある新興住宅地で、そこに暮らす家族がそういって隣人に声をかけた。
「子どもたちが二人で遊んでいるから、大丈夫でしょう」
その隣人も、それに応じた。

なにげない、いつもの風景。
新興住宅地内の生活道路で、子供たちは自転車を乗り回して遊んでいた。夫婦で家中の掃除に精を出しながら、時折子供らの声がする方を確認しながら、時間は過ぎていった。

20分ほどしたころ、隣人の子どもが一人で戻り、こう告げた。
「お母さん、あの子が池から戻ってこないよ」

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