🔓Folie à deux~ふたり狂い~・敷島町・保険放火殺人事件~

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アパートの火災

平成10年9月17日午後11時半、山梨県中巨摩(なかこま)郡敷島町の木造モルタル二階建てアパートの二階の部屋から出火。
火はその部屋を全焼して消し止められたが、焼け跡からは成人の焼死体が発見された。
その部屋に一人で暮らしていた男性と連絡が取れないこと、部屋はドアも雨戸もカギがかけられていたことから、この焼死体は住人の男性の可能性が高かった。

現場は町立敷島南小学校近くの住宅街で、近隣住民らは不安な夜を過ごしていた。

この男性は、約一か月ほど前に単身この部屋に入居したというが、21日になって、燃えた部屋の中から灯油の成分が検出された。季節は9月、灯油の暖房器具を使うには早かった。
鑑識の調べによると、特に今に敷いてあった布団の付近に灯油の成分が強く残っていたといい、死亡した男性はその布団から数m離れた窓際でうつぶせに倒れていた。
司法解剖の結果は一酸化炭素中毒。それ以外に、遺体に外傷はなかった。

ただ、実はこの男性、入居した直後の9月5日にも布団が焦げるボヤ騒ぎを起こしており、今回の火事との関連も考えないわけにはいかなかった。

警察は男性の親族や会社の関係者、知人などからトラブルがなかったかどうかを聞き、失火、自殺、あるいは放火による他殺の可能性も視野に捜査を進めていた。
男性は、会社員の米村文男さん(当時49歳)。

そんな中、火災から二日後の19日、火災で死亡した米村さんの元妻が自宅で服毒自殺を図った。

元妻の自殺未遂

幸いにも未遂に終わった元妻の自殺。当初は、別れた夫との関係に悩み、また、夫が死亡したことを知って後を追ったのか、そういう見方もあったが、入院中の元妻に任意で事情を聴いていくうち、この元妻が元夫の米村さんを殺害したことをほのめかしたため、さらに事情を聴いた。

元妻は「食べ物に睡眠薬を混ぜた。眠らせてから灯油をまいて火をつけた」と話したというが、捜査関係者らはどことなくその元妻の供述にあいまいな点があるのが気になっていた。

が、灯油を持ち込むのに使用したという複数のペットボトルが元妻の供述通りの場所から発見されたこともあり、24日、この元妻を殺人と現住建造物放火の容疑で逮捕した。
逮捕されたのは米村さんの元妻で、元旅館従業員の阿部佳寿乃(仮名/当時50歳)。佳寿乃は何らかの理由をつけて17日の午後10時20分ころ、米村さん宅を訪れた。そして、睡眠薬を仕込んだ葛餅を食べさせて眠らせた後、用意していた灯油をまき、火をつけて米村さんを一酸化炭素中毒で死なせたとされた。

司法解剖の結果、米村さんの胃の内容物から睡眠薬の成分も検出されていて、佳寿乃の供述はおおむね信用できた。

が、警察は佳寿乃がどうやら何かを隠している、誰かを庇っているような印象を持っていて、周囲の人々らに聞き込むなど身辺調査をした結果、この事件にはもう一人深く関与していると思われる人間がいることが判明。

佳寿乃は常々、その人物のことを「神様のような人。全幅の信頼を寄せている」と周囲に話していただけでなく、米村さんとの間にできた子供をその人物の養子にしていた。
さらに、警察は昨年の夏に米村さんと佳寿乃の離婚が成立した直後、米村さんに掛けられていた死亡時約4000万円の生命保険の受取人が、実弟に変更されていたことも掴んでいた。

佳寿乃が心酔していたというその人物は、米村さんの実弟の妻だった。

【有料部分目次】
義理の妹
東山梨の旅館
津久井の詐欺女
不協和音
弁護士との面会
父の声色と「神の子」
ふたり狂い

🔓わがままシンデレラ~大垂水峠・美人ピアノ教師殺害死体遺棄事件~

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「あの先生、確かにものすごい美人でした。けど、子供たちにも優しいしとにかく熱心でしたから……。32歳?いやいや、24,5歳にしか見えませんでしたけどねぇ」

事件後、被害者を知る人々から語られたのは、とにかく美しい人だったということだった。それだけではなく、甘く、舌ったらずな話し方は独特で、その声に魅力を感じる人々もいた。

当時(昭和62年)、愛好家が多く存在したアマチュア無線。
資格を持った人々が、無線を通じで見ず知らずの人とつながることができる、そういう楽しみ方をする人々がいた。
この事件の被害者も、アマチュア無線の愛好家だった。
深夜、電波に乗って聞こえてくる甘い彼女の声に、何人もの男たちが虜になったという。

そしていつしか彼女を頂点とする構図がその愛好家の中に出来上がっていく。
それはまるで、女王と家来、そんな風に見えた。

大垂水峠の遺体

昭和62年12月28日午前7時40分、八王子の甲州街道沿いの大垂水峠の沢で、毛布にくるまれた遺体が発見された。
ピンク色の毛布にくるまれた遺体は、白いパジャマ姿。セミロングの髪に、ゴールドで統一されたアクセサリーを身に着けていた。そのアクセサリーが輝く両腕は、細いビニールひもで縛られていたという。
季節柄、さほど腐敗は進んでいなかったが、死後3~4日とみられた。

被害者は女性、その左足には大きな特徴があった。つま先の部分がなかったのだ。
といってもかなり昔に手術によって切断されたような状態だったため、幼いころに事故か病気でつま先部分を失ったとみられた。

警察は大きな特徴であるとして身元を調べるためにその特徴を公開。すると、28日になって「大垂水峠の遺体は姉ではないか」という連絡が入った。
12月23日から行方が分からなくなっていたのは、遺体遺棄現場からは遠く離れた名古屋市在住のピアノ教師の女性だった。
通報者は実弟で、23日の夕方に姉が弟宅で近所の子供らにピアノを教えた後、行方が分からなくなっているというのだ。愛車のフェアレディZも、なくなっていた。

その後、弟によって遺体は姉であると確認された。

【有料部分目次】

ファンクラブ
12歳年下の「ツバメ」
純金のお嬢様
取り戻したかった青春
公衆電話にかじりつく男
女王様の誤算
20年後の暴露話

🔓惨劇の朝、消えた日本刀~下関・日本刀11人殺傷事件~

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惨劇の朝

昭和60年9月19日、午前5時45分。
下関市員光町のはずれのその家では、老母(当時72歳)がすでに起きて朝の家事に取り掛かろうとしていた。
老母は昭和50年に夫と死別したのちは、37歳になる息子との二人暮らしだった。
一週間ほど前から始まった屋根の葺き替え工事のため、職人たちがやってくる。9月とはいえまだまだ暑い。農作業もいろいろとしなければならないことがあった。
同居の息子も起きだしていた。畑の肥料の話をした後、老母は便所へと向かい、用を足して出てきたその時だった。

崩れ落ちる瞬間、老母はそれを見ただろうか。

血を噴きあげて絶命した老母を、男は無言で見下ろしていた。その手には、日本刀が握られていた。

※以下、有料部分について無断での転載、動画シナリオ利用はお断りします。

🔓あの池のほとりで~袖ヶ浦・3歳男児虐待死事件~

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庭先にて

千葉県袖ケ浦市。
フラワーラインを西に走ると、途中で市道代宿神納線(平成通り)と交わる。それを北上し、神納交差点を東へ折れると、その灌漑用ため池がある。
通称、「井戸谷堰」。緑色に濁ったその池は、時折釣り人の姿があるというが鬱蒼としていて少々薄気味悪い。
その井戸谷堰を右手に狭い道を進むと、一つの集落が出迎える。神納地区である。

平成13年4月7日。土曜日のこの日、その神納地区にある民家の庭先では、家族がバドミントンに興じていた。
家の中から孫らが戯れているのをにこやかに見つめる祖父母。子供たちと遊ぶ両親。家庭菜園で野菜の手入れをする曽祖父の姿もある。
平成の時代、4世代同居の7人家族は大家族といってもいい。何気ない、土曜の朝の家族の光景がそこにあった。

しかしこの家族は、つい2ヶ月前までは8人家族だった。

千葉県警捜査一課と木更津署の捜査員は、この日の午後、この家に住む子供以外の大人5人全員を逮捕した。内訳は、子供たちから見て両親、祖父母、そして曽祖父である。

容疑は、この家で暮らしていた3歳の男の子への傷害致死と保護責任者遺棄だった。

【有料部分 目次】
事件
絶句した葬祭業者
虐待に至る経緯
保健師と児童相談所
家族ぐるみの隠蔽
憤る弁護人、怒鳴る裁判長
それぞれの鬱憤
最後のクリスマス
ふたたび、あの池のほとりで

🔓ダウト~練馬・3歳女児傷害致死事件~

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福岡篠栗町で起きた5歳男児虐待餓死事件。
逮捕起訴された母親の裁判はすでに一審判決が出たが、この事件にはもう一人の母親の存在がある。
被害男児の母親が涙ながらに罪を認め、自分の愚かさを今更ながらに深く後悔している一方で、もう一人の母親は自身の裁判のことしか頭になかった。

被害男児の母親の裁判で証言台に立ったものの、自身の裁判が控えているので何もしゃべりません、と言い放った。

彼女は、被害男児の母親のママ友だった。

逮捕起訴され、本人はどう思っているのか。
求刑を大きく下回る判決となった被害男児の母親。これはある意味ママ友からの洗脳、影響が大きく関係していると認定されたに等しい。
となると、ママ友の裁判は非常に厳しいものになるのでは、という予想もされる中、過去の事件を見ていくとなかなかママ友による唆しや洗脳といったことの証明の難しさも見えてくる。
ましてや、そのママ友が致命傷を与えたと言い切れなければ、傷害致死すら、危うい。

平成17年、練馬区で当時3歳の女の子が激しい虐待の末に意識を失い、病院に搬送されるもその18日後に死亡するという痛ましい事件があった。
当初、逮捕されたのは母親。しかしすぐに処分保留で釈放となり、代わりに逮捕されたのは、母親の女友達だった。
のちに二人とも傷害致死で起訴されたが、その顛末は何から何まで胸糞、そして、ママ友(というか女友達)、心理的な問題のある事件の難しさを突きつけるものとなった。