🔓被害者の事情、加害者の事情

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令和6年5月、新宿のマンションエントランスにて20代の女性が店の客だった50代の男性にメッタ刺しにされて殺害される事件が起きた。

2人の関係が明らかになるにつれ、被害者の属性や生前の発言などから、どちらが被害者なのかわからないといった声が多く聞かれた。

たしかに、加害男性はFacebookなどをみるといたって普通の男性で、車やバイクを趣味としている人物、一方被害女性は勤務する飲食店で男性から多額の支払いを受けていた事実はあった。
それだけでも風向きは被害女性に対して冷たかったのが、加害男性が大切にしていた車を売り払ってまで金を工面していたという話が出ると被害女性に対するバッシングが加速した。

個人的にはどんな事情があってもだからって殺すかよ、なので、加害男性に同情はしないが、事件を起こす以外にないと加害者が思い込む過程、背景については、たとえ被害者にとって不利なことでもそれらも踏まえて考えなければならないと考えている。

裁判では一定限度を超えるケースについては加害者に有利に判断されることも少なくないし、それを踏まえたとしても情状酌量の余地はないとする判決もあるが、報道ではなかなか被害者の落ち度的なものは伝わりにくい。

ましてや、直接の被害者以外の人間の言動が根本だとしたら、伝わることは少ない。

3つの事件が起こったその背景について。 続きを読む 🔓被害者の事情、加害者の事情

片隅の記録~三面記事を追って~part7

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伊東市の女性殺害死体遺棄事件

昭和63年11月7日、静岡県伊東市にある自動車サービス会社では外国製の車両にリコールが出たことで管轄内にある該当車両について点検を行っていた。

その日は同市内の新興住宅地にある民家を訪ねていたが、車はガレージにあるのに車のキーが見当たらなかった。
実はこの民家では、数日前から21歳になる次女が行方不明になっており、その日点検予定だった車の所有者も、その次女だった。
そのため、車のカギも次女が持って出ている可能性があり、車両サービス会社の社員は同市内の鍵業者に連絡した。

鍵業者が開錠したところ、車内が少々臭った。なんだろう?

社員らが車の中を探ったところ、トランクルームから女性の遺体が出た。

行方不明になっていた、この家の次女だった。 続きを読む 片隅の記録~三面記事を追って~part7

片隅の記録~三面記事を追ってpart6~

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自分に正直に生きることは大切。しかし社会のルールや法律、倫理観を捨ててまでそれを貫く人がいたら。

物事を自分の価値観でしか見られない人がいたら。

ことの重大性を全く認識できない人がいたら。

自分の気持ちに正直に生き過ぎた人と、公共の福祉と自己の責任、倫理観を法廷に持ち込んだ人そして、娘が命を落とす要因を作った人々がヘラヘラしているのを絶対に、絶対に許さなかった両親の話。 続きを読む 片隅の記録~三面記事を追ってpart6~

片隅の記録〜三面記事を追ってpart3〜

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蒲田のラブホテルの腐乱死体

「部屋が臭くてたまらない。部屋を変えてくれ」

昭和63年1月1日、宿泊していたカップルからフロントに苦情が入った。年末年始のラブホテルは、クリスマスからの流れもあって満員御礼が続いていた。少々、清掃に手ぬかりがあったか?
ただ、その部屋のにおいは、この手のホテルにありがちな漂白剤の匂いでも、下水が詰まって湧き上がるようなものでもなかった。

…何かが腐っている?

苦情があった翌朝、ホテルは従業員二人にその部屋の点検を命じた。
ホテルの中央にある大きなベッドは、下に土台があってその上にマットレスが乗っかっているというもので、部屋を一通り点検して異常がなかったことから、最後にマットレスをあげてみることにした。

マットレスを起こした時、従業員らが見たのは、すでに腐敗が始まっていた遺体だった。

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🔓逃げる女、追いかける男~3つのDVにまつわる事件~

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一度は愛した相手が肉体的、精神的、経済的、性的に暴力を振るうようになったら?
結婚前にはわからなかった、相手の本性はなぜか、そう簡単に別れることが難しいような状況になって初めて明かされることが多い。

たとえば結婚して、子供が出来るまでは、妻が仕事を辞めるまでは、家を妻の実家近くに建てるまでは……
男女問わず、相手の本性を知ったときにはすでに身動き取れない状況になってしまうこともある。

しかも厄介なことに、それらDVについて世間と被害者の受け止め方に大きなズレがいまだに存在するのだ。
束縛されるのは愛されているから、別れるなんて子供がかわいそう、専業主婦させてもらえるなんて羨ましい、女性からの暴力なんて可愛いもんだろう、そういうあなたにも悪い部分があるんじゃないの……

多くのDV加害者は非常に外面がよく、他人には良い夫、良い妻に見られがちである(人前でもやる奴はただのアホである)。だから被害者は相談しても周囲に理解してもらえず、そのうち相談すらできなくなり、自分が死ぬか相手を殺すかはたまた全員で死ぬかみたいな話に発展することもあるのだ。

配偶者ならば無理矢理SEXしたっていい、配偶者ならば子供の面前で罵倒したって良い、そんな勘違いをしている人は令和になっても山ほどいる。

配偶者であってもやっていいことと悪いことがあるという基本の事件、接近禁止命令下での凶行そして、邪魔した人を殺害した事件。
(以下の文章について無料部分有料部分にかかわらず、YouTubeその他への無断使用はお断りします) 続きを読む 🔓逃げる女、追いかける男~3つのDVにまつわる事件~