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平成13年。2001年と言ったほうが把握しやすいだろうか。
街には安室ちゃんに代わって浜崎あゆみの歌が流れ、女の子たちはケータイ片手にローライズジーンズ、ヒョウ柄、キムタクと常盤貴子のドラマでみんな泣いて、年末には愛子内親王が誕生、反町隆史と松嶋菜々子も結婚した。
一方世界では貿易センタービルに飛行機が突っ込み、新宿では雑居ビル火災で44人が死亡、大阪では小学校に刃物を持った男が乱入し、多くを負傷させ8人の児童を殺害した。
凄惨な事件が世界中で起きる中で、それでも日本の若者たちは今に比べて元気だったように思う。
その要因の一つは、携帯電話と携帯メールの普及だろう。人々の生活は大きく変化し、かつては自営業者か暴力団しか持っていなかった携帯電話を、10代の若者が普通に持つ時代になっていた。
出来なかったことがどんどんできるようになっていく時代。遊び方も変わっていった。
それらの中に、メールのやりとりから始まる出会い、というものもあった。昔なら考えられないことだが、若い子たちは顔も知らない、どこの誰ともわからないメールの向こう側の人物に興味津々だった。
メル友、その相手をそう呼んで、メル友の数を競い合う人たちもいた。ただのメル友に終わらず、実際に会って交際へと発展するケースもあったし、その時限りの遊びもあった。
中には、出会い系サイトを利用してお互いの欲求を満たす、そういったケースも。
さらにその中のいくつかでは、取り返しのつかない事態を招くケースも。
京都で起きた、あの時代の典型的な事件の顛末。
【有料部分目次】
宇治川の遺体
伊佐津川の遺体
笑みを浮かべる男
男のそれまで
「あれやったのおれなんだ」
あの頃の私たち
死刑台の笑い