🔓暗闇で「やったつもり」の育児の果て~厚木・男児死体遺棄事件②~

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幸裕の幼少時代と、家族

幸裕が生まれたのは1978年で、私とほぼ同世代である。一部上場企業の工場で勤務する父親と、専業主婦の母親。年子の妹と4つ下の弟という、その時代の主流ともいえる家庭がそこにあった。
当初は横浜の鶴見区で暮らしていた一家だったが、幸裕の小学校入学に合わせるかのように神奈川県愛川町に誘致された系列会社の工場に父親が勤務することとなって、一家は引っ越してくる。

まだまだ好景気だったその時代、次々と工場が誘致され、そこに働く人々のために大きな団地も次々と建設されていった。
その時代、今よりも一家の大黒柱と家庭を支える妻の役割ははっきりしていて、男は外で仕事、家庭や子育ては妻、というのは当たり前だった。もっとも、会社としてもよほどのことがなければ終身雇用は当たり前、家族への手当ても充実していた。だから、妻らは余裕をもって専業主婦になれたのだ。
斎藤家も同じで、3交代で勤務する父親にはそもそも子育てに深く関わったり、家事を手伝うなどといった考えはなかったし、現実的でもなかった。
そんな中で育った幸裕だったが、父親との記憶はほとんどない。それでも友達も多く、外で元気に遊ぶ幸裕は弟や妹との関係も良く、大きな問題などはないように見えた。

その生活が暗転したのは小学校6年生の時だ。

【有料部分 目次】
もう一人の保護責任者
「だって仕事があったんですよ!」
懲役19年
殺人罪からの、保護責任者遺棄致死
発覚が遅れたのはなぜか
紙吹雪

ここからは有料記事です

3人殺した男の学習能力ゼロ人生~岡山・交際女性殺害死体遺棄事件~

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平成13年8月9日

「顔、どうしたんですか?」
レンタカー会社の社員が、客の男の顔に引っかき傷があるのを見つけて何気なく訊ねた。
「猫がね…」
男はそういって、その日の朝早くに予約していた車を借りていった。

自宅に戻った男は、トランクに次々と荷物を放り入れ、岡山市北区日吉の笹ケ瀬川へと車を走らせていた。通勤途中にいつも通る見慣れた景色が広がる。
男は堤防から下った河川敷の竹林の陰に車を停めると、トランクから荷物を運び出して次々に捨て始めた。
その中には、女性の遺体も含まれていた。

実は男は女性の遺体をこうやって川に捨てるのは初めてではなかった。
男の名は、宇井錂次。過去に2人の女性を殺害して同じように遺棄した罪で無期懲役となっていた。
仮釈放から2年、宇井は3度目の殺人を犯した。

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子分を従え少女を撲殺した男の「イキり方」~千葉・少女撲殺事件~

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平成15年10月1日


「ひろ、助けて…ひろ…」

午前3時過ぎ。
暗闇の墓地に、か細い声だけが聞こえていた。
最後の力を振り絞って命乞いをする少女の傍らで、5人の男が地面に横たわるその少女を見下ろしていた。
「しぶといな。」
誰かがそうつぶやいた。
男たちは、その場にあった墓石用の石材をつかむと、少女の頭部にめがけて投げ始めた。
ひとつ、ふたつ・・・
そして、重さ60キロにもなる大きな石材を二人がかりで持ち上げると、そのまま少女の頭部に落とした。

静かになった少女に、わざわざ万引きしに行ったライター用のオイルを大量にふりかけ、そのまま火をつけた。燃え上がる火の中に、返り血を浴びた服や、少女の持ち物も次々に投げ入れた。
火の勢いは衰えず、少女の躰を焼き続けた。

翌朝7時ころ、ジョギング中の市民が燃え上がる遺体のようなものに気づいて通報、事件は発覚した。 続きを読む 子分を従え少女を撲殺した男の「イキり方」~千葉・少女撲殺事件~

🔓子分を従え少女を撲殺した男の「イキり方」②~千葉・少女撲殺事件~

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広宣

裕子さんを殺害したこの男は、本来ただの冴えない田舎ヤンキーでしかなかった。
事実、事件後も広宣について主だった「悪い噂」が出てこなかった。
不良少年の中にも序列や階級は存在し、ヤクザ顔負けの極悪人から使いっぱしりのヘタレまで様々だ。金のあるなしも大きくかかわる。
広宣の場合、その「ぱしり」であったというのが新潮45のルポにもある。
誰からも相手にされない、名前すら知られていない広宣だったが、その広宣をなぜか慕う後輩たちの存在があった。
犯行に加わった4人の少年たちである。この少年らは同じ中学の出身で、事件現場に近い場所で成長している。
広宣と4人の少年の共通の知人であった男が、後に裕子さんと交際を始めることからそのつながりは絡まりあっていく。

【有料部分 目次】
歪な関係
ど底辺の生活
偽装結婚
子分たち
B子さん
それぞれの母親
無期懲役

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🔓裁判所をも激怒させた父親の所業といいわけ~大阪・実娘強姦事件~

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【ご注意】

読んでいただきありがとうございます。Twitter等でこの記事を引用し、自己の主張のために利用されている方がいますが、それらのいかなる考え方についてもこの記事、ならびに事件備忘録@中の人は同意ではありません。この記事中の都合の良いところだけを抜き出して何かの証拠のように扱うことに賛同しません。

平成10年5月

その日父親は、9歳の次女と7歳の長男に「遊びに行ってこい」と命じた。朝から妻はパートへと出ていて、これで家には11歳の長女とふたりだけになった。
幼い子どもたちは普段、児童養護施設で暮らしており、週末だけはこうして自宅へと戻るという生活をしていた。
父親は、玄関の鍵を閉め、長女のいる部屋へと向かう。
「この前は入ったで。もう一回、させぇ」
父親の唐突なこの言葉の意味が解らず怪訝な表情の長女に対し、父親はおもむろにズボンと下着を一気に脱いだ。

【お断り】
この事件については、その内容からほとんど記録がない。そのため、新潮45/20059月号にノンフィクションライター・新井省吾氏によるドキュメントが掲載されており、その内容からの考察となる。

地獄の日々

長女はそれ以前に、この父親に服を脱がされ、全裸の写真をポラロイドカメラで撮影されるという出来事が起こっていた。ただその時は、長女も就寝中で寝ぼけていたこともあり、さほど意味のある事とは考えていなかったようで、周囲の人に相談するとかそういったこともなかった。
その日、父親が言った「この前は入ったで」という言葉も全く意味が解らなかった長女は、「何が入ったん??」と聞き返した。
直後、父親のとった行動に当然ながら長女は仰天し、悲鳴を上げて逃げ惑った。玄関には鍵がかかっており、とっさのことで長女は慌てふためいてドアを開けられなかった。
父親は逃げる長女の髪をつかみ、そのまま奥の部屋へと引きずっていくと、敷きっぱなしの布団の上に長女を投げ飛ばした。
なおも逃げようとする長女を仰向けに押さえつけ、怒声を浴びせ、右頬、腹部を殴りつけた。
そして、痛みと恐怖で抵抗することをやめた長女に対して、極悪非道な行いをしたのだ。

長女に対し、それ以降も悪魔の所業は行われ続けた。その期間はなんと4年以上である。
養護施設にいた子供たちを引き取ったのも、週末だけではなく気が向いたときにいつでも長女に暴行するためであった。もちろん、目の届くところに置くことで、外部への漏れを防ぐ狙いもあっただろう。
長女は誰にも相談できず、一人絶望の中で日々を過ごすしかなかった。
そもそも、父親はこの長女が誰にも相談しないことをわかっていた。それは、もともと精神的に脆い母親の存在があったからだ。
長女は体調が悪くなると酷いうつ状態に陥る母親を気遣って、家事や弟、妹らの面倒もみていた。母親は体調が良いときは家事もし、パートにも出られるようになるため、娘からすれば少しでも母親の負担を軽くすることが、ひいては自分たちのためにもなるとわかっていたのだ。
そんな母親に、自分が父親に何をされているか、長女が言えるはずもないことをこの父親は知っていたのだ。その上での行いであった。

まだ小学生だった長女は、その意味も理解できぬまま、父親の恐ろしさに負けてされるがままだった。時折、軽蔑のまなざしを父親に向ける以外、長女には抗うすべもなかったのだ。

※この記事は令和4年8月30日まで無料で公開されていたものです。条件に合致する方は無料でお楽しみいただけます。
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【有料部分目次】
家族のそれまで
次女
母親の後悔
長女と次女の決断
発覚から逮捕、そして裁判所の激怒
帰りを待つ母親