それでも家に帰りたかった、”きみはいい子”①~南国市小5男児暴行致死事件~

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平成20年2月4日

その男児は、いつも池のほとりで一人佇んでいた。
来る日も来る日も、放課後の校庭の、支柱のついた丸時計が見えるその場所で、なにをするわけでもなくひとり、いた。
雨の日も、冬の寒い日も、陽が落ちて暗くなっても、男児は18:00までずっとそこにいた。

「彼はサインを出していた。それを僕がよう受け止めなかった」

事件後、男児が通っていた小学校のある教諭は、こういって涙をこぼした。

高知県南国市で小学5年生の藤岡和輝君が、母親と内縁関係にあった無職の男に暴行され、右硬膜下血腫などによる心肺停止で搬送され、びまん性軸索損傷により死亡した。
11歳のあっという間の人生であった。

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それでも家に帰りたかった、”きみはいい子”②~南国市小5男児暴行致死事件~

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他人事の母親

最初に断っておくが、この事件で母親については全く罪に問われていない。法律的には、和輝君の母親は罪を犯していないことになっている。

しかし私は、この母親はなにか人格的、あるいは発達的な障害を持っているのではないかと真剣に感じている。

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22歳元自衛官が見誤った故郷の誇り~宮崎家族3人殺害事件①~

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2010年3月1日

午前5時。
寝静まった家族の傍らで、男は一人、ほんの数日前に思いついた自分のこれからの行動について思いめぐらせていた。
「この人から離れたい」
自分がひとりになるためには、もはや物理的に離れるだけでは無理だと考えていた。
この人をこの世から消してしまわなければ、自分は逃れることが出来ないのではないか。
しかし、男には他にも家族がいた。「この人」の娘でもある妻、そして生まれたばかりの「妻の子でもある」長男。
男は「この人」と「娘である妻」と「妻の子でもある長男」は一つの存在に思えていた。

長男の柔らかい首に手をかけ、力を込める。そして、水を張った浴槽に沈めた。扉を閉めたその背後から、バシャバシャと水音が聞こえた。
男はそのまま、妻と「この人」がいる寝室へと消えた。

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🔓22歳元自衛官が見誤った故郷の誇り~宮崎家族3人殺害事件②~

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【有料部分目次】
貴子さんとくみ子さんの過ち
「あんたの両親はなんもしてくれん」
ひとり歩きし始めた被害者遺族像
語られない真実
奥本の過ち

自己憐憫の夫がつけた、やり過ぎた妻へのおとしまえ~日立母子6人殺害事件①~

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2017年10月6日

月明かりに照らされた家族の寝顔を、男はしばらく眺めていた。
リビングのテレビが、午前4時39分を告げたころ、男は答えを出した。
左利きの男は左手に包丁を持ち、妻と子供が眠る寝室へと向かう。

午前5時ごろ、茨城県日立市田尻の県営上田沢アパート7棟から出火。
通報で駆け付けた消防によれば、そのアパートに暮らす小松恵さん(33)とその子供ら5人の合わせて6人が倒れているのを発見、長女以外はその場ですでに死亡、長女も病院に搬送されたが病院で死亡が確認された。

騒動になった頃と時を同じくして、日立署に一人の男が現れた。
脚にやけどを負い、錯乱に近い状態のその男は、応対した署員にこう告げた。

「ごめんなさい、妻と子供を刺して火をつけました」

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