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一貫否認と不可解な言動
大越元受刑者は取り調べの段階から出所にいたるまで、一貫して否認し続けている。
確かに、殺害と死体損壊についてたとえば凶器が出たとか、防犯カメラに写っているとか、香さんの遺体から大越元受刑者の関与を確定させる証拠が出たわけではない。
この点は警察が批判されても仕方ないと言え、大越元受刑者の無罪を支持する人の言い分もわかる。
疑わしきは罰せず、その精神に照らせば、いささか物足りないのではないかと思うのもわからなくはない。
ただ、物証がない代わりに、大越元受刑者には犯人としか思えないような不可解な言動が数多くある、いや、あり過ぎる。
元交際相手が香さんと付き合っていたとか、職場が同じとか、一緒に退社したとか、灯油を買っていたとか、そんなことだけで犯人にされたというならそれは気の毒だし、そもそも公判を維持できないと思われる。
しかし、大越元受刑者の言動はそのさらに斜め上をいくものが多数あったのだ。
【有料記事 目次】
・灯油購入にまつわる不可解
・唐突に止めたいたずら電話の不可解
・携帯電話とロッカーキー
・携帯基地局の移動と大越元受刑者の移動の「偶然」
・遺留品と発見者の謎
・「震える姿、小鳥のよう」
・弁護側の主張に見る笑止
・本当は気が強かった「小鳥」
・「あなたは都合が悪いことは忘れる癖がある」
・法廷で遺族が受けた「仕打ち」
・元受刑者となって
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