但し、条件によって無料でご利用いただけますのでこちらを参考になさるか、jikencase1112@gmail.comまで連絡ください。なお、有料記事を無断で転載、公開、購入者以外に転送した場合の利用料は50万円~となります。
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【有料部分 目次】
次男
「私は泥沼をみました」
やぶれかぶれの強盗
満月の夜
人を殺すなんてできない
母親と、愛
レイプした男との蜜月
「幸せって何でしょう?」
幸せ探しはまだ続く
【有料部分 目次】
次男
「私は泥沼をみました」
やぶれかぶれの強盗
満月の夜
人を殺すなんてできない
母親と、愛
レイプした男との蜜月
「幸せって何でしょう?」
幸せ探しはまだ続く
平成22年10月31日
その日は秋祭りで、夫は祭りで酒を飲み帰宅した。
夫の帰宅を待っていた妻は、「ラーメンでも食べに行こう」と夫を誘い、二人は車で出かける。
その車中、妻は夫にペットボトルの飲み物を手渡し、飲むように勧めた。
酔ってのどが渇いていた夫は、なにも疑わずその飲み物を飲んだ。
車は、市内から離れ風光明媚な展望台へと走っていく。夫は助手席ですでに寝入っていた。
展望台近くの市道で車を停めると、一人の男が近づいてきた。妻は驚く様子もなく、車から降りる。
その際、車内になにやらガスのようなものが立ち込めた。
苦しさに目を覚ました夫は、必死に車から転がり出た。激しくむせる夫を、男が見下ろす。
そして、手にしていたバットを夫めがけて振り下ろした。
月明かりに照らされた家族の寝顔を、男はしばらく眺めていた。
リビングのテレビが、午前4時39分を告げたころ、男は答えを出した。
左利きの男は左手に包丁を持ち、妻と子供が眠る寝室へと向かう。
午前5時ごろ、茨城県日立市田尻の県営上田沢アパート7棟から出火。
通報で駆け付けた消防によれば、そのアパートに暮らす小松恵さん(33)とその子供ら5人の合わせて6人が倒れているのを発見、長女以外はその場ですでに死亡、長女も病院に搬送されたが病院で死亡が確認された。
騒動になった頃と時を同じくして、日立署に一人の男が現れた。
脚にやけどを負い、錯乱に近い状態のその男は、応対した署員にこう告げた。
「ごめんなさい、妻と子供を刺して火をつけました」
2013年5月26日午前2時15分。
国道354号線が走る茨城県猿島郡境町の中心部から、北西に数キロ走った民家から女性の声で110番通報が入った。
「寝ていた夫が血まみれになっている」
電話の主は、その家に住むレンタルビデオ店店員で、被害者の妻だった。
警察と消防が駆けつけると、大きな敷地に並んで建つ二つの民家の奥側の2階で、この家に住む小野里正志さん(当時38歳)が、左胸を刃物のようなもので刺されているのを発見。
傍らには通報した妻が呆然としていた。
正志さんは大量に出血しており、搬送先の病院で死亡した。
警察は、妻から事情を聞き、「以前からしつこくつきまとってくる男がいる」との証言から、妻が勤務するレンタルビデオ店の同僚のアルバイト・野村賢志(24)を殺人容疑で翌6月6日に逮捕した。
野村は犯行を認め、供述通りの場所から凶器とみられる刃物も見つかった。
野村は正志さんの妻に好意を抱いていたが、交際を断られたにもかかわらず諦めきれず、正志さんが邪魔だと思うようになり殺害に及んだと見られていた。
しかし、裁判が始まると野村は予想外の告白を始めることになる。
「正志さんを殺しました。刺したのは自分です。 一人で考えてません。○○さん(正志さんの妻)が関わっています。 」
【有料部分 目次】
ふたりの出会い
男が信じた妻の事情
女の主張
妻は共犯と言えるか
A子さんの誤算
終わりのない日々
母親は、前夜から夫が帰っていないと中学生の娘にうろたえた表情で伝えていた。
でも、帰ってくるかもしれないからと、いつも通りお弁当も作った母親を、娘はどんな目で見ていたのだろうか。
「お母さん。お義父さんはもう帰ってこないんじゃないの…」
心の中では、娘とて両親の不仲には気づいていたのではないだろうか。
翌9日、警察から「夫の車が塩浜公園で燃えている」と伝えられた。
夫の父親とともに警察で事情をきかれ、「昨日から夫が帰宅していない」と心配そうに捜索願を出した。
ぼんやり考えていた。
明々後日は、息子の3歳の誕生日。こんなことになってしまって、息子がかわいそう。
でも、息子は「いちごのお姉さん」のほうが好きなのかしら。
どうしてこうなってしまったんだろう。あんなに私を求めてくれたあのひとは、遠くに行ってしまった…
10月12日、「夫を殺して池に棄てました」。
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